kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2010


『資本主義からの逃走』
「『デザイン』(動詞)+『情報』(名詞)で四領域提案」


   


     10月 27th, 2010  Posted 12:23 AM

対象領域の学際化
冠詞的に「デザイン」(動詞・名詞)を使うこと、
これは、対象領域を学際化することと思っています。
デザインする対象領域の「情報」を私は、四つあげています。
それは最近、「情報デザイン」から「デザイン情報」のように、
この二つが掲げていることには、差異性があるからです。
「情報デザイン」はそのままであれば、
情報的なデザイン、情報処理によってデザインをしていく意味合いがありました。
「デザイン情報」は、デザイン的な情報ということになります。
デザイン対象である情報を様々に捉え為すという意味だと単純に捉えていいでしょう。
したがって、webデザイナーになる基礎学としては、すでに、デザイン情報学となってきました。
それは、情報デザインという時代では、HTMLがまだまだプログラミング中心でしたが、
今では、HTMLなど言語を知らずとも、アプリケーションソフトによって、
むしろ「情報内容」のデザイン性の充実が求められているということです。
四つの対象領域情報
私は、情報デザイン・対・デザイン情報は、
「デザイン理工学」と「デザイン文理学」にあらためてその詳細化が必要だと考えています。
情報工学的にハードウエアそのもののデザインから、
情報形式の技術革新を「デザイン理工学」に統合化すべきだと考えてきました。
これは、「芸術工学」ということに関わった結論でした。
「芸術工学」というのは、あらためて芸術と工学の学際化を意図していました。
文理学をデザインに取り込むということの必要性を知ったのです。
文学・哲学・社会学など情報内容を「デザイン文理学」としていく領域設定を考えました。
さらに、私にとっては、医学と工学の学際化はデザインが接着剤的な役割があると判断しています。
また、グランドデザインという詳細さをデザインから捉えなおす必要性があるとも判断しました。
政策・経済・経営・行政などを「デザイン政経学」という四つの分類から、
あらためてデザインの社会的職能性を高密度化していきたいと考えたわけです。
結局、これからのデザイン職能、専門性はこの四つの分野で、
「デザイン+情報=デザイン情報」であり、情報デザインの進化と位置づけました。


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10月26日Staff Blog


   


     10月 26th, 2010  Posted 9:42 PM

10月26日

BOSS(川崎和男, KazuoKAWASAKI)
twitterで発言していた
和紙(京都で購入)で早速手紙を。

花押とハンコも、新作です。
筆さばきと相まって墨の威力、スゴイ。


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10月25日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 26th, 2010  Posted 1:30 AM

10月25日 友引(戊申)

私は、
学生にはことのほか、
手書きスケッチを最大に重視する
実習方針をとっている。
なぜならば、「手が思考する」
というのが、
デザイナーの思考回路である
ということは、
私の確信であり、
信念でもあるからだ。

『デザインの極道論』したわしい


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『資本主義からの逃走』
「『工業デザイン』と『デザイン工学』の大きな差異」


   


     10月 26th, 2010  Posted 12:00 AM

「デザイン工学」
私は「工業デザイン専攻」の卒業です。
「工業デザイン」は言葉となっていますが、
「デザイン工業」はありません。
変わって、「デザイン工学」という言葉は生まれています。
「工学デザイン」は日本語には見あたりません。Product Design Engineeringはあります。
「工業デザイン」はインダストリアルデザインを意味。元来は産業デザインでした。
今、工業デザインは、インダストリアルデザイン・プロダクトデザインまでを包含しています。
NHKでは、「工業デザイン」という領域がアナウンス用語になっていて、
インダストリアルデザイン・プロダクトデザインは使われません。
そこで、「工業デザイン」と「デザイン工学」とを比較すれば、
当然、これには大きな差異性があります。
「デザイン理工学」と「デザイン医工学」
「デザイン工学」に、工業デザイン・インダストリアルデザイン・プロダクトデザイン、
さらには建築デザインから新たな工学的な専門領域も含まれた言葉になっています。
私は、「デザイン工学」は領域設定があまりにも広大になるので、
「デザイン理工学」と「デザイン医工学」に分別しています。
さらに、「デザイン工学」をもっと拡大して、
「デザイン文理学」と「デザイン政経学」、
さらには「デザイン数理学」などや「デザインロボティックス」などの範疇も提案しています。
「デザイン」(動詞)+「情報」(名詞)
「デザイン」(動詞)+「情報」(名詞)というのは、
デザインする対象領域の「情報」に対して、
対象と実務営為を詳細化することと学際化を意図している言葉だと私は判断しています。
「環境デザイン」は「デザイン環境」にはまだ至らず、
「映像デザイン」が「デザイン映像」にはまだなりえていません。
同様に、「メディアデザイン」が「デザインメディア」にはなっていませんが、
環境や映像やメディアがすべて「デザイン工学」に包含されていると考えることもできます。
けれども、わたしは、あらためて「デザイン●●」を、
デザイン実務を詳細化・綿密化・統合化・学際化する呼称になりうると主張しています。


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     10月 25th, 2010  Posted 3:10 PM

川崎和男出演の教則DVD販売記念イベント
Keynote-Tips Lecture by Kazuo Kawasaki

■ 日 時:2010年10月29日(金)19:00 –
■ 場 所:アップルストア銀座 3Fシアター
■ 料 金:無料
■ 問合せ:アップルストア銀座

プレゼンテーションの実演とトークとともに、
川崎和男がデザインしたタッチキーボードCOOL LEAFも紹介します。

Posted in official news


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『資本主義からの逃走』
「情報・デザイン、その組み合わせが共時的な意味を深長」


   


     10月 25th, 2010  Posted 12:00 AM

形容詞的な不定法
「情報デザイン」はコンピューター登場初期の言葉、
だからあくまでもそれほど意味の深長さよりも、
形容詞的な不定法でのに決定語だったと思います。
私は「工業デザイン専攻」を卒業しています。
したがって、「工業デザイン」と同様なデザインへの形容詞的な用法用語と考えていいわけです。
ところが、同時期には、「環境デザイン」もデザインを詳細化する上で登場していました。
「映像デザイン」や「メディアデザイン」などもデザイン実務において、
さらに専門化を推し進める領域とされたのです。
環境・映像・メディアなどなどは、明確にに名詞と名詞によって新たな概念を派生させることで、
その専門的な内容の強化をめざしたものだったと評価していいでしょう。
ところが、デザイン環境・デザイン映像・デザインメディアという領域設定語は、
かりそめにも教育機関での分野表現語にはなっていません。
ここがひとつの見極めになるものと考えています。
そして、特に「環境デザイン」は、環境の定義性をデザインから追い求めると、
従来の建築領域に行き着き、さらにその拡大や焦点化には行き着いていません。
曖昧な「建築領域の拡大」にしかなっていないことは残念なことです。
「環境デザイン」ほどデザイン界でもまだその専門性は曖昧なままと断言しておきます。
情報(名詞)+デザイン(名詞・動詞)
情報(名詞)+デザイン(名詞・動詞)が、
デザイン(動詞)+情報(名詞)=デザイン情報としていく意味は、
情報をターゲットに、
デザイン営為・職能・実務の対象化とした意義に注目しなければならないと考えます。
あえて言うなら、なぜ「デザイン環境学科」なりが生まれていないのでしょうか。
これは「情報デザイン」と「デザイン情報」があるように、
情報の時代的な意味・意義の文脈変容と共時性と共有性がデザイン、
特に実務性との関係が、二つの呼称には有効性があるからでしょう。


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10月24日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 24th, 2010  Posted 9:30 AM

10月24日先勝(丁未)

若者たちよ、
君たちは私たち世代が生んだ責務を
背負わしてしまった。
出来る限りの世直しを
私自身も果たす覚悟をして生き抜く。

ともかく、リーダシップを
身につけるよう錬磨してほしい。
そのために経験はすべて残したい。

『デザインの極道論』勢力


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『資本主義からの逃走』
「『情報』と『デザイン』の組み合わせは時流コンテクスト」


   


     10月 24th, 2010  Posted 12:00 AM

時代コンテクストが影響
「情報デザイン」と「デザイン情報」を熟考します。
以下の熟考方法を提案しました。
  1■ 形容詞的に名詞(決定語)とする
  2■ 名詞と名詞によって新たな概念を派生し意味内実を強化
  3■ 動詞+名詞=名詞を対象とした動詞概念を明確化
  4■ 名詞+動詞=対象概念への動詞目的を強調する
  5■ 記号論=道元の現成公案的な新たな意味概念の象徴化
以上の考察をする前に、「情報」と「デザイン」には、
時代性、時流性、もっと大きな展望を加えると歴史的な変遷、
それは時代コンテクストが影響していることをみておきたいと思います。
無論、「情報」の意味と「デザイン」の意味が、
時代性での変容が影響し関与するわけです。
まず、デザインを時代的にデザイン意味を拡張したり、
その役割を時代性との共時性をもたせようとしたことが考えられます。
それは、「情報」を形容詞的に冠詞化することで、
デザイン本来の意味と情報を同値化しようとしました。
「情報デザイン」に限らず、「工業デザイン」とか「商業デザイン」というように、
形容詞的=冠詞的な呼び方が生まれました。
コンピューター、特にパソコンの登場や、「情報処置」・「情報工学」などと
デザイン実務を同列にしようとした時代の名残があります。
当時は類似した呼び方には、「環境デザイン」という言葉があります。
深度がなかった初期の「情報デザイン」
結局、この呼び名が利用された時期には、
「情報デザイン」に対する深度ある定義性や、
知識集約度が形容詞的に「情報」をデザインには結び付けていなかったこと、
それが事実だったということを明らかにしておくべきでしょう。
結局「デザイン環境」という言葉運用は未だに見かけることはありません。
むしろ、商業主義的な「デザイナーズマンション」という言葉がありますが、
「情報デザイン」対「デザイン情報」とは、まったくその意味の差異性はありえません。


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10月23日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 23rd, 2010  Posted 9:30 AM

10月23日赤口(丙午)

私のパワーも
老人化ダウンしているが、
何といっても、
わが祖国の勢力は格段に
低下し続けている。

その最大の原因は、
六十代の政治家・企業経営者・
評論家・大学教授お前たちであり、
私も確実にその一人か。

『デザインの極道論』勢力


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10月22日Staff Blog


   


     10月 23rd, 2010  Posted 12:05 AM

10月22日

打合せの間に、
iPadでゲームに勤しむ
BOSS(川崎和男, KazuoKAWASAKI)。

最近プレイ中の「Fieldrunners」は、
弊社副社長のおすすめで始めました。

ちなみに副社長は、
世界ランキング2位とのこと。
ライバル心に燃えるBOSSです。


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