kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2011


10月26日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 26th, 2011  Posted 9:30 AM

10月26日 甲寅(友引)

社会化された自分は、
それなりに果敢であるべきだ。
しかし、
その果敢さにはまだまだ「感情的」
になる弱さと幼さが残っていると
自己診断している。

『デザインの極道論』こわい


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「哀悼・スティーブ・ジョブズ氏」


   


     10月 26th, 2011  Posted 12:00 AM

生と死に向かい合うこと。
それが自分の人生で最も重要なことでしょう。
しかも自分の人生に多大な影響をもたらしてくれた人。
その人の急逝が、自分に突きつけてくることは巨大です。
Appleの創業者であるジョブズ氏の行動力と実現力は、
ことさら私自身と私の日常性、さらにデザインを
常に深く見つめることが私の人生に重なっています。
Apple II・LISA、そしてMacintosh128Kから、
今日に至るまで私の傍らには、
進化し続けるApple製品がありました。
しかも私は今では伝説となったジョンスカリー氏と
さらにアランケイ氏、そしてIndustrial Design Teamと
七つのProjectに関与しました。
その時には、ジョンスカリー氏はジョブズを、
Appleから追放していた頃でした。
ジョブズ氏が舞い戻って、iMacが華々しかった頃には、
彼と会うことを周囲からも勧められましたが、
ポリカーボネート素材製のiMac否定派だった私は、
会いませんでした。
1984年、Macintosh128Kのプレゼンテーションを見ると、
ことさらに彼に会っておくべきだったと悔やみます。
いわゆる「アメリカンドリーム」具現者として、
彼は語られますが、私はそうは思っていません。
彼は米国なら夢が創出できることを証明した人物です。
それは米国という自由風土性ではなく、
夢は、いかにハングリーで、いかに馬鹿に徹するかを
米国人として見事に体現して見せてくれた人物でした。
彼には限られた時間内での生と死を見つめたでしょう。
私もすでに残されている時間を意識しています。
パソコンは確かに進化と進歩を遂げてきましたが、
WYSWYG=What you see is What you getの世界観は、
まったく不動であり、進化しているとは思っていません。

私は彼の人生に深い敬愛と哀悼を持ち続けることでしょう。


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10月25日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 25th, 2011  Posted 9:30 AM

10月25日 癸丑(先勝)

「人間なんて」というある種の
諦観によって、
弱い自分を支えられる
こともあるものだ。

『デザインの極道論』こわい


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「ICDは経皮充電可能である、しかし」


   


     10月 25th, 2011  Posted 12:00 AM

5年前埋め込み手術以来、
すでに経皮電磁誘導にて体外から
電池の充電は可能だと判断してきました。
メーカーにも幾たびもそのことを提案してきました。
しかし、メーカー、しかも米国では、
すでにデータ転送は経皮転送をしながらも、
「取り替え手術」で480万円で売りつけることが許諾。
リード線は16万円です。
手術の医療点数は「命がかかっているのに低すぎます」。
日本製は、AEDはあってもICDはまったくありません。
日本製の医療機器は「医療測定機器」はあっても、
「医療治療機器開発」は困難極まりなく、
メーカーはPL法や薬事法許諾の厄介さのために皆無です。
大学では医工連携がブームでありながら、
こうした肝心な機器開発には近づこうともしていません。
これは原子力工学の立ち後れと同様だと、
私は思って私なりの抵抗をしてきました。
入院中に発売した「血圧計」は、
欧州血圧学会基準に合格させる開発をしました。
これは日本では初めてのことです。
こうしたことに国内メーカーも消極的過ぎます。
さて、ICDとはAEDが体内にて頻拍や徐脈や細動を
電気ショックを与える「治療器」です。
40年も工業製品開発・商品化、
特にエレクトロニクスに関わってきた私には、
あまりにも米国製ICDは高額過ぎます。
日本製なら、現在では「急速リチウム電池」で、
経皮充電をすれば5年毎の手術は激減させられるでしょう。
日本人にとってこそ、
海外製より高度な日本の電子技術応用が可能です。
リード線についても日本の材料工学的な開発なら、
不良率をさらに低下させられるでしょう。
医工連携といういかにも先端的学際性は、
日本の大学研究の形骸化したブームに過ぎません。
私ならこんなに不格好で性能も機能も不満なモノは、
デザイナー倫理観に反していますからデザインしません。
すでに、私のICDは自分でデザインすべきと決心しています。
ぼったくられている海外製医療機器開発こそ、
日本本来の医工連携であり、
これには政治主導が当然のはずです。
「世界一」でなければならないのです。
この怒り=痛みをデザインに向けます。
医工連携やMEを声高に「論文世界」に埋没している学者自身、
「自分のための医療器治療機器具現化」をするべきでしょう。
私はこれを目指す覚悟です。

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10月24日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 24th, 2011  Posted 10:20 PM

10月24日 壬子(赤口)

「人間なんて」という言い方、
この自嘲的な響きが
心地よいこともあれば、
むなしくなることもある。

『デザインの極道論』こわい


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10月24日Staff Blog


   


     10月 24th, 2011  Posted 10:08 PM

10月25日

先週末は、
故郷福井にて講演、
高校(高志高校)の友人との歓談
そしてお墓参りと充実した帰郷だった
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)

ソフトバンクのCMにて一乗谷が
フューチャーされていましたが、終了。
NHK大河ドラマ「江」3姉妹の
ゆかりの地でもあります。
話題続きですね。

福井の偉人、名品は逸材揃いなのですが、
これまでアピール不足気味でした。
『家康の子』が出版され
ご当地産品でもアピールです。
家康の次男である秀康は、
初代福井藩主。


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10月24日Staff Blog


   


     10月 24th, 2011  Posted 11:27 AM

10月24日

ふるさと福井にて
復活後初めての講演を行った、
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)

今回は講演では初めて、
iPadとMacを組み合わせた
画面システムで臨みました。

定員の倍以上、100名を超える
お客様に感謝です!
ありがとうございました。

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「除細動器埋め込み入れ替えより生還」


   


     10月 24th, 2011  Posted 12:00 AM

ブログ再開させていただきます。
ご心配をおかけしました。
励ましをいっぱいいただいたこと感謝します。

 

左:2006 右:2011・今回新規埋め込み+リード線追加

2006年に「敗血症」になり、
「多臓器不全死」から戻りました。
この経験は交通被災・幾たびかの心臓発作、
そして何度かの重篤を経験した私には、
除細動器の電池切れによる再埋め込み手術は恐怖でした。
感染症を引き起こしやすい体質になってしまったからです。
正直、「死ぬ」ことへの恐怖は全くありません。
ただ、まだやりたいこと、やり残していること、
私を師と思って懸命になっている教え子たち、
そして最愛のワイフと別れることには、
とても自分を納得づけることができませんでした。
このブログを休止したのも、
手術前のこうした大きなストレスと対峙することでした。
この5年でICD=除細動器は進化していました。
しかし、肝心のことは全く進化していませんでした。
日本人は日本製で自分たちを護るべきでしょう。
これはこれから私の私への大きなテーマです。
さらに、リード線の不良率は10%から1.8%となり、
この取り替え手術も付加されました。
以前のドクターはミラノへ留学中。
よって今度の執刀医は、
学位論文作成時、そして公聴会対応などでは、
あるChannel詳細での指導を受けたドクターでした。
手術直後の「儀式」もすることができました。
そして、決して「痛い」と言わないことも守り抜いて、
病室に戻ったとき、ワイフの顔を見てから、
やっぱり「痛いよー」と泣きました。
これでまた5年は生きながらえるでしょう。
ふるさと福井に戻り、ふるさとの空気で試運転。
講演・親友たちと食事・墓参をすませました。
しばし、体調を労りつつもこのブログ再開です。
しばらく沈黙していた時間にみえてきたこと、
どうかご愛読をお願いします。


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10月23日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 23rd, 2011  Posted 9:30 AM

10月23日 辛亥(大安)

嫌な役目であるから、
言わないで済ますことだってできるが、
小言をぐたぐた述べまくった結果、
やりがいがあった。

『デザインの極道論』こわい


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10月22日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 22nd, 2011  Posted 9:30 AM

10月22日 庚戌(仏滅)

私は、
ヒューマニズム的な奇麗事をデザインで
語りたいとは決して思わない。
そんなヒューマニズムには
喧嘩を仕掛けるべきだ。

『デザインの極道論』こわい


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