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Archive for 11月, 2011


11月17日Staff Blog


   


     11月 17th, 2011  Posted 3:24 PM

11月17日

11月13日から16日まで
韓国科学技術院(kaist)産業デザイン学科
特別講義で韓国出張に行ってきました
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)


初日は産業デザイン学科のご紹介と、
それぞれの研究室に訪問し、
見学をさせていただきました。


学科長の金明錫先生の研究室である
Product & Environmental Systems
Design Research Lab.にて


世界4大デザイン賞
(iF Design Award, red dot Design Award,
IDEA, Good Design )
を全て受賞したID + IM Design Lab. の
「nanum project」の説明をいただいている,
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)


出張二日目に
「Design Innovate the World」という演題で
特別講義を行いました。


講演会の後、
先生皆様との会食時間を最後に
全てのスケジュールを終えました。

韓国科学技術院(kaist)産業デザイン学科
金明錫先生を始め、
先生と学生皆様、
本当にありがとうございました。


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11月16日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 16th, 2011  Posted 10:00 AM

11月16日 赤口(乙亥)

プレゼンテーションとは、
発表者の「人格表現」であり、
また発表者の「自己表現」、
「自己実現」に
直結しているとさえ思うのである。

『プレゼンテーションの極意』はじめに


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11月15日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 15th, 2011  Posted 10:00 AM

11月15日 大安(甲戌)

「プレゼンテーションは
私のプロフェッショナルな
デザイン手法の一つである」
と考えている。

『プレゼンテーションの極意』はじめに


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11月14日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 14th, 2011  Posted 4:23 PM

11月14日 仏滅(癸酉)

「プレゼンテーション」というのは
自己表現に他ならない。

『プレゼンテーションの極意』はじめに


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11月13日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 13th, 2011  Posted 10:00 AM

11月13日 先負(壬申)

小説家をめざしていた少年は、
小説は書けずにいるが、
本書などやデザイン批評、
デザイン思考を書き続けてきた。

『デザインという先手』志


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「KAIST:韓国科学技術院へ」


   


     11月 13th, 2011  Posted 12:00 AM

1971年に新設された韓国科学省の大学。
韓国では入学が最も困難といわれています。
KAISTは
Korea Advanced Institute Science and Technology
博士課程の学生は兵役免除される唯一の国立大学です。
したがって、この大学出身者、
特に、インダストリアルデザイン出身者は、
ソウルの副市長であったり、
韓国主要産業の理事職についているゆえに、
韓国での「デザイン」は制度設計から商品開発まで、
とても勢いがついてきたのだと私は判断しています。
阪大とは特にインダストリアルデザイン学科系と提携。
私の学生が短期留学したりしている関係にあります。
学科長とは、名古屋市立大学当時から親交があり、
彼自身は阪大で博士号を取得ということもあって、
大学間提携をしました。
明日から、「Progressive Inclusive Design」の
実務例、特に、PKD=Peace-Keeping Designでの
「経鼻吸引ワクチンの検査から吸引器具開発」を
紹介してきます。
したがって、
「Progressive Inclusive」についてと、
医工連携へのデザインや、3.11についても
語ってくるつもりでいます。
写真は昨日も紹介した「私の研究室からのおみやげ」です。

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11月12日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 12th, 2011  Posted 10:00 AM

11月12日 友引(辛未)

三十五年間のデザイナー活動や
大学人活動では、
「先手としてのデザイン」に
徹してきたと自負している。

『デザインという先手』あとがき


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「進化した光造形・ラピッドプロトタイピング」


   


     11月 12th, 2011  Posted 12:00 AM

私が大学人になった一つの理由です。
それは、光造形=ラピッドプロトタイピング、
この手法をプロダクトデザインに導入したかったからです。
米国で、ALIAS社とプリンストン大学で開発途中の光造形、
そのモデルは小さな平板の歯車でした。
その歯車がきっと立体になるという直感でした。
日本では手に入らない光造形原書を読みまくりました。
「クラインボトル」がモデル化されていた写真、
これは多分、合成写真だと思いました。
自分で試したい、その気持ちが大学人につながりました。
1996年、名古屋市立大学に芸術工学部新設時、
私の研究室には、光造型機(紫外線レーザー)と、
周辺のワークステーションと初期の3D-CADが入りました。
結果、「クラインボトル」を当時の3D-CADでは、
ほとんど製作が困難でしたし、
3D-CADからSLAデータへの変換などで自分を鍛えました。
素材も湿度影響などでとてもやっかいなものでした。
したがって、3D-CADソフトの変遷は全て見てきたと思います。
今や、半導体レーザーでの光造形はすでに一般化しました。
そして、光造形での素材も初期のエポキシ系からは
相当に進化し透明になり、湿気影響なども全くなくなりました。
そして、この組み合わせた「クラインボトル」は、
研究室訪問のゲストにプレゼントしているモノです。
今回、KAIST=韓国科学技術大学院大学へ持参のために量産。
そしてこのクラインボトルを二つ組み合わせて製作可能も、
ラピッドプロトタイピングなればこそ可能になります。
この組み合わせを、米国・フィラデルフィア大学でプレゼし、
ティニアである教授達との会話から、私が「人工臓器」、
なかでも「人工心臓へデザインを」という動機になりました。
これまで、私は名市大から阪大の研究室につながるまで、
この製作によって、様々なノウハウを持つことができました。
「点・線・面」の概念が、
それこそ、カンデンスキーの芸術的予測は、
数学領域での「空間論」と対峙することを暗示していました。
点には大きさがあり、それは限りなく正方形であり、
線には太さがあり、面には厚さがある、という予想です。
光造形=ラピッドプロトタイピングは、
もっと造形教育に取り入られるべきものだと思っています。
米国の大学では、デザインや建築の実習では当たり前です。
すでに、3D-CADは6D-CADに進化していることも
「モノづくり」日本に多次元CADは不可欠な領域です。

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11月11日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 11th, 2011  Posted 10:00 AM

11月11日 先勝(庚午)

教育者としても、
次世代のデザイナーに、
デザインが、アートであり、
サイエンスであり、
テクノロジーであり、
哲学であることを
伝道できることになった
ということになる。

『デザインという先手』あとがき


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「言葉無き人へ、われ沈黙を夜叉のごとく」


   


     11月 11th, 2011  Posted 1:44 AM

今年、日本は最悪の状況になりました。
歴史的にも政が最悪の時、
わが国は、大天災を迎えると言われています。
私なりの歴史から読み取れる事態は、
「安政の時代」です。
なぜなら、私が最大に尊敬をしているふるさとの偉人、
橋本左内が「安政の大獄」で、
処刑された忌まわしき時代には、
安政の大飢饉から、安政の大地震や大津波まで、
政が最悪の事態に、わが国の国難を迎えているからです。
3.11は、日本を二分してしまいました。
TPPも、日本を二分しています。
そしてそれを引き込んだ「政権交代」こそ、
言葉を失い、ご政道をないがしろにしたリーダー達や、
彼らを取り囲んだ御用学者たちが、
この国難を引き込んでいるのです。
今、私はこれ以上の発言を控えようと考えます。
まさに「夜叉」のごとく、この闇に潜んで、
天変地異を知り尽くすまで、沈黙をしようと思っています。
誰かがこの国に決定的な言葉での政が必要なのです。
言葉あっての政が、この国難を退けるはずです。
「夜叉」は、転変地異に潜んでいることを確認しておきます。

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