kazuo kawasaki's official blog

Archive for 11月, 2012


11月30日Staff Blog


   


     11月 30th, 2012  Posted 11:56 PM

11月30日

福井にて
増永眼鏡 増永社長と
来春発表プロジェクトについて。
スタッフ皆々楽しみにしています。
川崎着用眼鏡は、
10月名古屋ラシックMASUNAGAで
調整してもらった4.7gβチタン
MP-101です。

多摩美術大学にて特別講義は
「製品記号論」でした。
記号化された痛車 ?シトロエンで登校です。

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11月30日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 30th, 2012  Posted 9:30 AM

11月30日 乙未(友引)

作品が持つ唯一の意図とは、
単一の効果、
全体を貫くひとつの意味、
ひとまとまりの主題である。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』14 意味論としてのデザイン


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「もう一つの言語を教えていた昔・ロゴレゴのこと」


   


     11月 30th, 2012  Posted 12:00 AM

1987?1989年頃だったと思います。
その時は、東京から福井にもどり、
「街のデザイン屋さん=イーエクスデザイン」という
会社を起業していました。
そして、すでにMacintoshはスタッフ全員、
一人一台をデザインツールにしていました。
また、その頃は、
MSXというパソコンが子どもたちにも最適なツールになりかけていました。
今、私の作品集を図鑑、年鑑的な出版を準備しています。
そのために、過去の活動内容を調べていたら、
ポスターと写真が出てきました。
ロゴ言語というプログラム言語がありました。
もう過去形でいいでしょうが、
それなりにパソコンプログラムが視覚的にも理解しやすい言語でした。
「タートル」というオブジェクトに指令を出します。
たとえば、前に5歩、右に90度、前にまた5歩、また右に90度、
前に5歩、右に90度、前に5歩、右に90度、
そうすると、一辺5mの正方形をタートルが描くという言語系です。
F5・R90を4回という具合です。
このタートルをレゴブロックで車を造って、
そこに赤外線でプログラム言語を送信すれば、
自動車は、正方形の図形の上を走るというものです。
これは、MITのシーモア・パパート教授の提唱でした。
私は、小学生高学年に福井でこのワークショップをしていました。
パソコンはまず使わせないで、タートル(亀さん)役を一人決めます。
その子はロープを持って、みんなが声をかけます。
「前に五歩、右向け右90度、また・・・・」という具合です。
こうして体を使って、正方形や円や長方形などを教えると、
最終的には、
考える子は「ピタゴラスの定理」までを
ロゴ言語で書けるようになります。
そうして、今度は、レゴブロックで、動くモノを造って、
赤外線を改造したMSXから、そのレゴブロックに発射すれば、
それは描いた図形に動くという仕掛けです。
このポスターと当時、懸命に、
その企画書やレゴブロックや赤外線装置を作成していた私がいました。
私は、そうだ!言語系には、
そのモードもあったことを今ならどう教えるべきかと考えています。
身体化させる言語は、ロゴ言語が唯一なのかもしれません。
そのようなプログラム言語、
あるいは機械語を発明する世代が出てきてほしいものです。


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