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Archive for 5月, 2016


5月7日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 7th, 2016  Posted 6:00 PM

5月7日 仏滅(己丑)

発想の中核は
「コンセプト」という一般解。
すでに
この解法からの発想では
とても、
問題解決の解法発想は
不可能である。

川崎和男の発想表現手法


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5月7日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 7th, 2016  Posted 12:00 AM

5月7日 仏滅(己丑)

デザインは発想にかかっている。
たとえば
レジリエンスデザインといっても
必ずしも、
これまでのデザイン手法が
そのまま使えるわけではない。
状況・時代が、
発想テーマを変えている。

川崎和男の発想表現手法


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『伝統の革新は新素材開発と情報エンジニアリングを図る』


   


     5月 7th, 2016  Posted 12:00 AM

一般には陶磁器で一括りにされてしまいますが、
これは明確に素材から陶器と磁器に区別して理解しておく必要があります。
簡単には「陶器」は土器からの古代歴史性があります。
六大古窯は陶器の歴史として、縄文の時代が深く関与しています。
なぜなら「陶器」は土を粘土にして焼き上げた歴史が歴然とあります。
「磁器」の歴史は石の粉をさらには骨の粉を粘土状にして焼いたモノ。
しかし、陶磁器なるモノはありえません。
なぜなら、陶器と磁器になるように土と石それぞれの粉を焼き上げるには、
現代的なセラミックとしての工業技術が不可欠です。
したがって、今、最も注目出来るのは、
手前味噌ながら磁器にプラチナ釉薬での鏡面仕上げですが、
完全にこの製造方法はオープンゆえ、
あたかも自分たちのオリジナルという盗用がはびこり出しています。
しかし、六大古窯であった越前焼に、素材である青粘土と新技法での
革新的な陶器が若い作家から生まれました。
この越前焼が最高品になる可能性があります。そうするつもりです。
この技法によって、ようやく、デザイン的な解決を
自分の鍛え上げてきたタケフナイフビレッジとの協同をねらっています。
陶磁器にしてもすでに焼成温度の管理は不可欠ですが、
これだけではありません。
新しい素材の応用、技法としての加工エンジニアリングが決め手でしょう。
この革新的な素材開発と情報エンジニアリング、そのデジタル手法を
伝統工芸の伝統技の継承とその革新性に再配置していきます。
それは新デザイナーの登用とともに解決制作をデザインします。

*『有田プラチナ釉薬仕上げ工程デザイン』
*『六古窯・越前焼ー若い才能が復元から再興を始めだした』
*『最高級品・アストバリーの技法を超えるには』
*『陶磁器は進化も革新もしていなかった、私の判断』
*『陶磁器メーカーの相次ぐ倒産はやむなしかもしれない』


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『端午の節句だが、かつての日本の田舎が豊かだった。』


   


     5月 6th, 2016  Posted 12:00 AM

北陸・福井生まれの自分にとって、端午の節句には
幼い頃の強烈な思い出が残っています。
端午の節句飾り・チマキ・菖蒲の湯の香りです。
チマキもすでに京都の日本風スゥーツ?になっていますが
全くのインチキだと思います。
というより、田舎の方が豊かだったと思います。
幼少の頃は祖母が大釜でチマキを大量に茹で上げていました。
もう一度食べたいと思い出します。
その大量のチマキは宮大工大棟梁一族全てに配るためであり、
台所が大騒動であったことや、きな粉の香りが今も残って居るほどです。
そして菖蒲の湯のために職人さんが菖蒲の俵巻きを
荒縄でいくつもつくっていました。
高校生になっても、それは家に届いていました。
そして、何と言っても、端午の節句のお飾りは、
最初の外孫であったために、ミニチュアの弓矢や刀がありました。
残念ながら飾りの弓矢などは水害で無くしましたが、
刀といっても小刀は残っていて、
しかもそれは本物でありそれほどの切れ味ではありませんが、
小学生の頃は、山で遊ぶときには有効な刀になっていました。
端午の節句、その直前には、父の日本刀の手入れを離れて観ていました。
その時に日本刀の手入れや、
菖蒲の俵巻きの方法などは習っておくべきでした。
すでに端午の節句での鯉のぼりや5月飾りなどを見ると、
あたかも日本の伝統は、お土産物や観光の小道具になっています。
それは伝統文化を商業的に利用しているだけの、
きわめて「貧しい継承」だと思ってしまいます。
日本の伝統継承が貧しくて、
余程、昔の田舎の方が豊かだったと思います。

写真は私の自宅:マンション(集合アパートの玄関飾り)

*『最近見なくなった竹藪、その思い出』
*『享保の手帖から私が学び直したこと』
*『* 夢の大きさは、祖父への約束 *』
*『大風呂敷という喧嘩手法、その肝心要』
*『なぜ、あえて「日本刀」と呼ばれたのか?!』


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5月6日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 6th, 2016  Posted 12:00 AM

5月6日 友引(戊子)

スペキュラティブデザインだ、
この提示は、
大きく間違っている。
デザインが問題解決とうのは、
当然、「問題提起」への解答である。

川崎和男の発想表現手法


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『紙墨相発・電子ペンとノートとのインターラクション』


   


     5月 5th, 2016  Posted 12:00 AM

電子ペンとそのノートがどの程度使えるかを試しました。
正直、これまでやっと日本製が一つの手法を実現していたことを
見事に抜いていました。
電子ペンがねらってきたことは、録音もできるということと
それが、iPhoneやiPadでの線描との相性=即効的な反応でした。
これはノートにペンを走らせれば、画面にはほぼ同時に写ります。
その時にLivescribeのペンで話せば録音も同時だということです。
また画面上のスケッチや文字は色をレイヤーなど不要で、
選択した範囲は自由に色変えが可能になっていることです。
もっとも、ペンはペンデザインの経験や筆記具を知らないので、
あたかもこれが使いやすいという安易な形態になっていることです。
この傾向はすぐに分かります。
かつて、デザイナーが最適と言っていたペン形状やクリップは
すぐに見破られてしまうものです。
このことは筆記具や万年筆の知識が相当に要求されているということです。
鉛筆が必ずしも良いわけではありませんし、鉛筆でも限定されています。
とりあえず、スケッチの基本形体である立方体と円柱を描けば、
一遍にペンと紙とのタッチ性=紙墨相発、書の基本が感覚的に明白です。
スケッチ描写の基本である自由曲線は、デザインストロークとクロッキーを
電子ペンとノートとの紙墨相発はトレーニングが必要です。
多分、3ヶ月程度で「思い道理」になるでしょう。
それはまさにデジタルながら「手」で発想できるはずです。

*『アナログスケッチからデジタルスケッチへ・・』
*『AppleStore銀座イベントを終えて』
*『工業デザイン教育での「手」のトレーニング』
*『描くこと=その神髄を決定づけているペンと紙』
*「プロとして元気の素は鉛筆への作法」


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5月5日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 5th, 2016  Posted 12:00 AM

5月5日 先勝(丁亥)

スケッチで描く、
それがデザイナーの発想法です。
それは「手」が頭脳という
デザイン教育に要です。

言葉ではなく、手で
スケッチ=形態を描けば
発想になるということです。

川崎和男の発想表現手法


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5月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 4th, 2016  Posted 12:00 AM

5月4日 赤口(丙戌)

発想は言葉によるのが
ほとんど、その大半だ。
しかし、
デザイナーである私には
「描くこと」
見て、観て、
「手」が動く、
つまり「スケッチ」が
発想の大手段だと力説したい。

川崎和男の発想表現手法


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artgene blog『デジタルペンその2』
?日本の携帯電話?


   


     5月 4th, 2016  Posted 12:00 AM

2008-05-12 11:13:07 | デジタルペン

前回紹介した、
こんなに便利で画期的なデジタルペンが普及しない理由のひとつに、
日本の携帯電話、その文化が非常に子供じみていることが挙げられます。

先日京都で、国際デザイン会議クムルス2008が行われて、
海外の僕の友人たちが来日したんですが、みんながビックリしていたのが、
高校生の女の子たちのメールを打つスピード。あれを見て
「日本人ってすごいなぁ。すごい速さで携帯電話をいじっていたけど、
あれはメールを打ってるんだろう?」といわれてしまって。
これは日本人として自慢すべきなのかどうなのか悩んだところです(笑)。

今、日本の携帯電話は、ほとんどオモチャと化しています。
その結果、携帯電話はデザインそのものが遅れてしまい、
企業も次々と携帯電話市場から撤退している有様です。
世界市場で日本の携帯電話はかなり負けています。

僕の後輩である有名なメーカーにいる奴が、
ずっとスウェーデンにいたんですが、
昨年日本に戻ってきたんですね。
彼はこれまで世界中の携帯電話市場を見てきたのですが、
日本だけは国内の人間に任せていたので見ていなかった。
彼は言いました。「日本の携帯電話はどうなっているんだ!」と。

僕は以前、某携帯電話会社からコンサルタントの依頼を受けた際、
コンピュータ・グラフィックス・ユーザー・インターフェイス
(G.U.I)を越えた、
『エージェント・インターフェイス(A.I)』
という考えかたを持ちこみました。
でも、頭の固い部長たちは全然理解できない。
それで頭にきて途中で降りたことがあります。
それ以後、携帯電話の依頼はなくなりましたね(笑)。

昨年6月にappleからiPhoneが発売された際、
僕は雑誌『BRIO』(光文社)の連載に、
「21世紀がやっと始まる」と書きました。
僕も早速iPhoneを手に入れたんですが、今の日本では使えない。
アメリカでも200万台が売れたのに、実際は
80万台しか携帯電話としては普及していないんです。
120万台が中国にあるという話もあります。だからアメリカでも
iPhoneという文化が到達するには時間がかかるかな?という判断で
iPod touchを後から出しちゃったんだと思うんですよね。

日本は現在、携帯電話の分野では世界で第5位です。
海外だとノートに書いたものを、テキストなり画像なりにして
携帯電話に転送すればいいだけ。
デジタルペンもひっくるめた文明的な情報システムの解決と、
子供じみた携帯事情の文化的な解決をしなければ、
日本はもうかなり第1位になることはできないと思っています。
今、僕には世界的な大企業から「次のアイデアが欲しい。」
という相談が来ています。
日本の携帯電話も、この混沌とした状態を抜けだすためには、
僕に相談してほしいなぁ(笑)。

Posted in artgene


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artgene blog『デジタルペンその3』
?デジタルペンの可能性?


   


     5月 4th, 2016  Posted 12:00 AM

2008-05-27 17:36:57 | デジタルペン

デジタルペンの普及には、携帯電話以外にも、
日本だからこその問題があります。
英語の一文字の表記は1バイトで済むのに対し、
日本語の場合は2バイト必要だということです。
その点でワープロはとても進化したすばらしい技術だと思います。

しかし、デジタルペンで日本語を読みとるというプログラムを
開発してくれるところも、それを構築してくれるところも無い。
おそらくお金にならないからだと思います。

日本でも昔、とある会社がデジタルペンを発売したことがありました。
僕はそれの初期のものを見たんですが、使っていた友人から
「トラブルが多い。」と聞いたので、
手をだすのをやめた経験があります。

いま、デジタルペンはヨーロッパを中心に生産されています。
デジタルペン用のノートなども、大手の有名な文具メーカーから
沢山かっこいいのが出ている。
Filofaxからもデジタルペン用のリフィルが出ていますが、
日本だとそのリフィルが手に入らないんですね。
イギリスのデジタルペン周辺アイテムを扱う会社に連絡をすると、
FilofaxやOxford、3Mエセルテなど、
さまざまなメーカーのサンプルを送ってくれるので、
僕はそこから取りよせています。
やはり本物を確かめられるのは良いですね。
最近は、あまりにも大量に買いだめしたので、
ワイフに叱られますけどね(笑)。

以前はPDAを持ち歩かないと不安でした。
当時、僕が使っていたのは、
ルイ・ヴィトンの日本でのクラブ会員向けに出したダミエ柄のPDA。
今はもうなくなってしまいましたが、
ルイ・ヴィトンには会員専用のラウンジがあって、
そこでお茶ができたり、一般には発売されない商品を
紹介してくれたりしたんです。
それはそこで手に入れたものですが、
僕の持っているPDAの中で一番かっこいい。
もっとも、今はデジタルペンとノートがあればいいので
ダミエ柄のPDAは見せびらかし用になっていますが(笑)。

とにもかくにも、日本でも、もっとデジタルペンは広まるべきだと思う。
例えば、日本の病院では、カルテは、医師が書いたものを
後から看護師が清書する所も多いんです。
医師が打ち込んだ場合も、情報開示のために清書です。
それは書き直す時間ももったいないし、看護師も大変。
医師がデジタルペンを使えば、
書いた英文字は清書されてパソコンにアップされるんだから、
こんなに便利なことはないのに。
みなさんも、試しに使ってみたら、
自分の情報システムを再考できると思います。

Posted in artgene


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