kazuo kawasaki's official blog

Archive for 1月, 2019


staffblog 1月30日


   


     1月 31st, 2019  Posted 6:25 PM

1月30日

30日に放送されました
「林修のニッポンドリル」にて、
川崎和男がデザインした商品が
映っておりました。

「レコード針のナガオカ」の商品は、
川崎がフリーになってすぐの頃、
約35年前にデザインしたモノで、
現在でも同じ形態、同じパッケージで、
販売され続けています。

*過去ブログ情報*

『ふるさと納税に私デザインのカートリッジを発見』


『レコード針ナガオカが必ず再復活してくれるだろう』

staffblog 1月19日


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『現代音楽は絶対に知らなければいけません』


   


     1月 31st, 2019  Posted 12:00 AM

シェーンベルクとクセナキスが最高。と、
ほとんど口にしたことがありませんでした。
私の終活=終活とは、整理を付けるということ、
ワイフに言わせれば、結局やっていないと言われますが、
レコード盤は自宅には100枚だけにしました。
中でもシェーンベルクとクセナキスのレコード盤は特別です。
ところが、研究室には名古屋の事務所から
移動した400枚が収蔵してありました。
仕事柄、また趣味的にも音楽のジャンルは
幅広く精通していましたが、
実のところ、言えずにあるいは言わずにいましたが、
現代音楽が私の身体感覚に合っていると感じています。
「なぜ、この自分たちの音楽がわからいのか」と言っていた
「電気グルーヴ」のTV番組を視て
私は彼らの思想を初めて聞きました。
音、メロディ、リズムも視聴者が楽器や演奏者と結びつけた想定、
創造から超えた音楽の存在は、頭だけで理解しようとすると
まずは「わからない」となるんだと思います。
デザイン教育の中で、図解、図式を教えていますから
「図譜」を何枚も書いて見せました。
21世紀美術館での私の作品展パンフレットには、
ビートルズの音楽をクセナキス風の図譜にして
グラフィックとして表現しました。それこそ、
シェーンベルクの図譜では12音を確かに置いています。
クセナキスは、大阪万博でも音響装置として
鉄鋼館の貴重なプログラムに参加しています。
千個のスピーカーで12chのテープ再生が可能、
フランソワ・バシェの「音響彫刻」を備えた鉄鋼館では
クセナキスの「ヒビキ・ハナ・マ」が演奏されました。
IBM360での作曲やレーザー光線による音楽実験場となりました。
『スペース・シアター:EXPO’70 鉄鋼館の記録』に収録されています。
私はこの世に何を置いていくべきか、
終活でしばらく整理しつづけます。


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1月31日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 31st, 2019  Posted 12:00 AM

1月31日 先勝(戊辰)

現代音楽、
その作家たちを絶対に、
知らなけでば、
本当は、何も知らないのだ。


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『生録は、今はデジタル、しかしアナログで感得』


   


     1月 30th, 2019  Posted 12:00 AM

生録(ナマロク)が1975年頃、流行りました。
オープンリールデッキを持って行き、演奏者の奏でる音を、
自分のオープンデッキで録ってくるのです。
今の生録はリニアPCM録音で、すでに協会があるほどです。
それぞれの生録は、明確に異なっています。
当然、当時はアナログで、現在はデジタルです。
そしてオープンリールデッキは骨董品扱いです。
実際は、もはや倉庫の中にある骨董品の私のデッキと
ミキサーを駆使して作曲をしていました。
PCM録音も、名古屋で開催されたジョージ・ベンソンのコンサートで
車イスだから自由にナマロクをやってしまった経験があります。
「やってもらっては困ります」。
「何でだ?」、と言えば、まさか車イスが、となり、自由でした。
しかし、オープンリールデッキ8chでやれれば
きっともっと音が良かったと思います。
それこそレコード盤を造るメーカーは2社しか残っていません。
しかし、2社は残っていますから、このブログでもデジタル、アナログ
未来と過去をつないで、進化とその真髄が
失われないよう紡いでいかなければなりません。
そういう意味でも、骨董品となっても、
しっかりと書き留めなければと思っています。
ナマロクもアナログ時代の方がやっぱり良いのです。
「感得」とは絶対にアナログが基本だと思っています。


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1月30日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 30th, 2019  Posted 12:00 AM

1月30日 赤口(丁卯)

アナログを私は、
ズーッと言っていますが、
デジタルでの時代だけでも
デザインは、
デジタルなのです。


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1月29日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 29th, 2019  Posted 12:00 AM

1月29日 大安(丙寅)

アナログシンセサイザーで、
様々なアンプや
新たなデザイン設計で、
「作曲」は可能である。


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『作曲は、それもアナログシンセサイザーで出来る』


   


     1月 29th, 2019  Posted 12:00 AM

現代音楽を作曲していました。
KORGのシンセサイザー、16chミキサー、
グラフィックイコライザーを使い、
そうして30個のスピーカーシステムでの曲づくりです。
シンセサイザーのキーボードより、
エレキギターを使っての曲づくりはさらに面白く
こういったシステムは、オンキヨーが支援してくれました。
当時の東芝は、
スピーカーユニットをオンキヨーで生産していました。
泊まりこみで大阪のオンキヨーで仕事をしていたこともあり、
スピーカーユニットを大事にしてくれ、
理解しあえる人たちがいました。
その作曲したものを、
私はギリシアの音楽祭に出そうかと考えていました。
今で言えばプログラマブル回路を自分でデザインしていました。
東芝出身の技術者が、
なんと言っても約4800ケ所をハンダ付けしてくれて仕上げた
このプログラマブルコントローラ回路を日本の伝統工芸だと、
私は名だたる伝統工芸のコンペに応募しました。
相変わらず落とされましたが、思いっきり電話で抗議をしました。
それから10年後に、
ようやく電気回路ハンダ付けが伝統工芸者に選ばれたのです。
私の考えは、いつでも先走っています、
10年は先を見ているとよく言われます。
そして、モデルの彼女は、
あるメーカーのCMに出てましたが、まだ駆け出しで快く
私の作品のモデルとして手伝ってくれました。
そうして結局のところは、
当時の選考基準からはずれていたために、
音楽祭には出られなかったのです。
そのうちに作曲はオーディオ、それもアナログシンセサイザーを
知っているから出来るということを分かってもらえるでしょう。

30-Channel Programmable Stereo System


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1月28日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 28th, 2019  Posted 12:00 AM

1月28日 仏滅(乙丑)

今ではなくなっている、
グラフィックイコライザーゆえ、
デジタルに任せている。
これが、
アナログを見下している、と
私は思っている。


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『ミキサーとグラフィックイコザイラーで周波数領域』


   


     1月 28th, 2019  Posted 12:00 AM

最近の商品には、この周波数領域の説明がありません。
私にしてみれば、周波数の20Hz?20kHzがないと
どこかに不安を感じます。
これは私が前回ブログで書いていたAurex SS-320の周波数です。
私がデザインしたAurexの最高製品だったと思います。
528Hzは特別な周波数として、ヒーリング効果、
DNAの修復あるいは熟睡を促すということが発見されています。
また440Hz=A音は、
ギター、ピアノなどの 一般的な調律の国際標準ピッチです。
この周波数をもって、自分の再生音は
16chのミキサーを8chオープンデッキで使いこなしていました。
ミキサーはプリアンプになります。
これはビクターのグラフィックイコライザーを使えば、
スピーカーシステムの音を自由に変えることができるのです。
そして、私は最高の音源を求め、
スタジオでおさめた音に対して「再生音」という言葉は
相応しくないから「レコード演奏」と思っています。
これこそ、故・菅野沖彦先生のことばです。
1970年頃には、ビクターのSX-3が大ヒットでした。
これが、コンポーネントの始めだったと思います。
私はKORGのシンセサイザーで作曲をし、
16chのミキサーで8chから、
さらにグラフィックイコザイラーで4chに落としました。
これが、私の周波数に自由に変化を与えていました。
音大ではなくて、美大出身だからこそ、
周波数特性グラフにはまり、現代の私の作曲をしました。
私のオーディオデザインにも
それが大きく反映したのだと思います。


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1月27日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 27th, 2019  Posted 12:05 AM

1月27日 先負(癸亥)

かがむ、そして
「鏡」
冥府への道が広がっている。
だから、
対称性が破れる。


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