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『資本主義からの逃走』
   「 AとしてのB・対・BとしてのA、という連語考察」



・・・としての・・・
私が、「かたち」の考察方法を学んだのは、現代美術論と建築論でした。
美大時代、「デザイン」に関わる書籍は、当時本当に僅かでした。
したがって、最も、設計・造形・思想などの思索方法は、
自分で掴み取る必要がありました。
大学ではひたすら「造形実習での実技習得」でした。
実技をさらに活かしていく思想・思索は独習しなければと考えていました。
建築論、特に、日本では数名の建築家の著作、
その中で引用されたり、再検討される国内外の建築評論や建築論を読みあさりました。
一方で、正直、美大生なのに「絵画」や「彫刻」、
さらには「現代美術」との接し方すらまったく無知でした。
ところが、衝撃を受けたのは、宮川淳氏がちょうど登場し、
その論文で、「いかに芸術、特に、造形を捉えるか」という方法論の提示は、
建築論にも適用され大きな影響を残しました。
したがって、今なお私の大切な思索方法になっています。
彼は夭逝し、三冊の著作を残してくれました。私の思考に影響力を与えた支柱的な人物です。
その中で、「・・・としての・・・」という表現があります。
それも、「AとしてのB・BとしてのA」という連語考察は、その相対論となり、 
『A as B, B as A』は、AとBを深く洞察して「核心さ」を明確にする手法だと思います。
それは、「としての」ということばは、
格助詞「と」、あるいは助動詞「たり」となるサ変動詞「す」の連用形「し」に、
「て」が連結されています。
「として」という一語となって、助詞的になっていることばです。
私は、この方法論が、禅宗の現成公案にもあることを知って以来、
この思索方法を自分流にしようとしてきました。
まず、連語が助詞的に、二つの概念・観念が双方性から相補・相関・相対思考を支援することを、
私はいつも意識しています。
これは、古来の「金剛界曼荼羅」、「マトリックス思考」に見事につながっています。
「デザインとしての実力・実力としてのデザイン」をこの連語考察に持ち込みたいと考えています。


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This entry was posted on 土曜日, 9月 11th, 2010 at 12:10 AM and is filed under 048「デザインの実力」, 資本主義から逃走せよ!. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.