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「海事システムデザイナーが必要」



教育アライアンス。
合同の教育プログラムです。
これからはこの教育システムでしょう。
「関西海洋教育アライアンス」。
四年目を終えました。
海事・港湾・船舶・造船などにデザイン論を展開しています。
大阪大学院・神戸大学院・大阪府立大学院一年生が対象です。
海洋システム工学に、デザインを二つの方向から教えています。
デザインマネージメント、デザインディレクションです。
私はデザインディレクションを担当。
デザインマネージメントは、プロの専門家を客員教授として招聘。
デザインマネージメントでは、コト(海事関連)からモノへ、
デザインディレクションでは、モノ(船舶・造船)からコトへ、
この二つを組み合わせて、チームによる発想から調査を、
表現としてスケールモデルでの造形デザインまで具体化します。
最後はプレゼンテーションをして修了というプログラムです。
今年度は、あえて「災害・救援」を海事システムにというテーマ。
メガフロート・ユニットモジュール船舶・発電メガフロート、
この三つの提案がありました。
これからの日本にとって、「メガフロート」は日本の生産物として、
大きな期待に応えられるモノになるはずです。
これから海事システム・造船や港湾設計に関わっていく学生には、
重要な分野になるはずです。
しかし、特に、港湾関連での「メガフロート」建造計画は、
まったく実現されていません。
理由は、日本の政治システムと連関しています。
しかもいわゆる政治家の建設族とか土木族に、
まったくこの発想が無いという事実があります。
すでに韓国の釜山港湾システムは、
まさしく海事関連での港湾計画では日本を追い抜いています。
日本の港湾には、接岸できる船舶の大きさにも制限があります。
海に囲まれたわが国の、海事=港湾と船舶、
この領域に新たな世代を育成していく重要性を、
私はこの4年間しみじみと体験することができました。
そして、Ship of the Yearの審査委員も拝命していて、
本来なら「船酔い」体質ですが、船舶と港湾から、
あらためてこの分野に、
海事デザイナーという職能が必要だと確信しています。


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