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「高級品ということの詳細」




日本語での「高級品」。
この定義は曖昧です。
まず高級という言葉の意味範囲が狭いのです。
高級品=高額品という印象があります。
しかし、高級というのは必ずしも高額でなくても、
安価なモノでも高級品というのは存在します。
そこで英語圏や仏語圏での「高級な」という言葉と、
比較してみる方法があります。
海外には高級を意味する言葉が豊富です。
贅沢なということから高品質までが「高級品」内実です。
日本語なら絢爛豪華な過飾性から単純簡素性までに、
「高級品」は存在しています。
勿論、高額であることも高級品の一つの定義です。
しかし英仏両方とも「品質」の信頼性が定義核心になっています。
そして、日本では「品格」が高度であることが求められます。
いわゆる「成金趣味性」には否定される範疇です。
最近では中国製の模倣品が「高級ブランドそっくり」です。
これを身につけていてもまったくわからないほど正確になっています。
ある経営者は中国模倣品をいたずら心で身につけて、
周囲を楽しませているという話を聞きます。
結局、「高級品」あるいは「高級ブランド」は、
所有性・使用性においてその使い手の品格と同調するわけです。
したがって、日本ブランドが高級品かどうか、
それは一等国家=高級国家(あり得ない呼称ですが)を意味しています。
少なからず、私たちは「高級品」という価値観を、
私たち自身に向けて再確認する必要があります。
今、私たちの国は決して品格ある国家ではなくなっています。
この国難にあって、復興と再構築には「高級」であること、
それは目標と目的として「品格」の高密度化に連動しています。


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One Response to “「高級品ということの詳細」

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:23 AM on 7月 12th, 2016

    [...] *『手づくりから物事デザインと事物デザインを決める』 *「高級品ということの詳細」 *『やわらかい美しさのあるノート』 [...]


This entry was posted on 火曜日, 8月 30th, 2011 at 12:00 AM and is filed under 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.