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「プロとして元気の素は鉛筆への作法」





プロのデザイナーになってから、
最も使ってきたのが鉛筆です。
だからきっとこれからも鉛筆については、
何度も何度も書いていくことになると思います。
プロとしての日常は、「スケッチを描くこと」です。
その道具である鉛筆は消耗品ですから、
削って使えば短くなります。
あるとき、どこまで鉛筆を使うかを決めようと思いました。
そこで、名刺ケースを筆箱にして、
最後は、ケースの短辺に収まるとなったとき、
「ごくろうさん」ということでこの長さで休ませようと決めました。
その時はナイフではなくて鉛筆削り器で削り直すことにしています。
ケースの長辺はまだ現役ゆえに使います。
このような使い方をしていくうちに、
使いきった鉛筆がケースに収まっているのを時々見ると、
これが自分の思考・スケッチワークの形見になっています。
だから、このケースを収集することが自分の足跡だと思うのです。
したがって、アイディアに詰まったり、
正直、自分を支える事が出来ないほどスランプが襲ってきます。
でも、この使い切った鉛筆、まだ現役の鉛筆を見ると、
とても元気が出てきます。
先般、筆記具のことを講演会で聞かれました。
以前にも、この鉛筆への私の作法を書いたことがありますが、
あらためてもう一度書いておきたいと今日はそんな気分でした。
2011年これほど人生において日本中が哀しい年はありませんでした。
来年には考え抜いた復興デザイン計画をプレゼンします。
今年最後の打ち合わせをしました。
そして元気の素である「鉛筆への作法」をもう一度見つめています。
やはり、筆記具として鉛筆と生きていくと思います。
使い果たしていく鉛筆を見つめれば、「元気」になります。
この鉛筆への作法こそ、プロとしての鉛筆への感謝でもあるのです。


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4 Responses to “「プロとして元気の素は鉛筆への作法」

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 12月 25th, 2014

    [...] 埋め尽くす作業に他ならないからです。 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」 『あくまでも「素材」は木質で確かめる』 「iPad [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 12月 28th, 2014

    [...] これが身体感覚になってくれることを最も願っています。 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」 tag: 2Hから6B, B&, HB, iPadスタイラス, アトリエ, アトリエ・入試実技, [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:38 AM on 8月 16th, 2016

    [...] * 『書く事のモノは最初から進化を続けている』 * 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」 * 「今年革新だった万年筆を再度確認」 [...]

  4. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    9:16 PM on 7月 26th, 2017

    [...] * 「伝統とは『裏切る』ことへのアプローチ」 * 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」』 * 『鉛筆削り・手動と電動を使いこなす』 [...]


This entry was posted on 火曜日, 12月 20th, 2011 at 12:00 AM and is filed under 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.