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「シリコングラフィックスを使っていた頃」





「コンピューターの時代が来る」、
この予測は東京から福井にもどった1980年だったと思います。
Apple IIj・Apple IIcから1984年Macintosh 128kと同時に、
UNIXに出会います。UNIXも二つのバージョン共存時代です。
ちょうど、福井銀行がNew York支店を開設するので、
そのインテリアデザインと海外C.I.に関わりました。
「川崎さん、お金は使っても大丈夫ですから」。この一言で、
私はIRIS3030をニュージャージーのSGIブランチで発注しました。
当時で7000万円でした。日本では1億4000万円だと知っていました。
その頃は、Apple製品でも米国のコンピューターは2倍していました。
銀行はとても驚いたようでしたが頭取決裁で、
私はなんと2台を7000万円で手に入れたのです。
「日本からは商社マンしか来ないが、
クリエーターが買ってくれるなら宣伝で2台持って帰っていい」と
副社長が決断してくれました。
福井と東京にIRIS3030を置きました。
そして福井 – 東京に特別回線まで引いたのです。
当時のこの詳細をもっと記録しておくべきでした。
日本政府は「シグマ・プロジェクト」をスタートさせていました。
私は成功するはずがないと思っていました。案の上失敗しました。
EWSが必要だったのは、 
3D-CADと光造形システムを自分でやってみたかったからでした。
運良く1996年に、
名古屋市立大学芸術工学部が新設され私は大学人になりました。
コンピューター環境の購入やネットワーク構築の担当になりました。
そこで、シリコングラフィックス社のindigo・Indigo2・Onyx・Octaneと
新製品発売毎に新規にしていくことができました。
芸術工学部の1, 2, 3期生は、これだけの環境が整っていましたが、
気づいていた学生は僅かだったはずです。
トヨタ自動車が初めてEWSの使えるデザイナー募集を一回だけ行いました。
その時の機種はOctaneでした。
このOctaneではUnigraphicsが走りました。
I-deas・ CATIA ・Pro/ENGINEERでは
「メビウスの輪」の作成が困難でした。
しかし、Unigraphicsは当時はほぼ万能と思える3D-CADでした。


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4 Responses to “「シリコングラフィックスを使っていた頃」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:21 AM on 1月 10th, 2017

    [...] * 「数理造形から見えてきたAtom時代の終焉 ・01」 * 「シリコングラフィックスを使っていた頃」 * 「数理造形から見えてきたAtom時代の終焉 ・03」 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:31 AM on 3月 2nd, 2017

    [...] * 「数理造形から見えてきたAtom時代の終焉 ・01」 * 「シリコングラフィックスを使っていた頃」 * 「コンピュータを強く認識したときの人物と試作デザイン」 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 6月 20th, 2017

    [...] ホテルだったかは、 絶対に書き残しておくべきだと思っています。 * 「シリコングラフィックスを使っていた頃」 * 『出張したホテルでも・「眠りの鎧」として』 * 「5年ぶり [...]

  4. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    1:01 AM on 8月 30th, 2017

    [...] * 『コンピュータからの離脱がこれからの日本の産業』 * 「シリコングラフィックスを使っていた頃」 * 『「恐竜」、このシンボル性のイメージ訴求デザイン』 [...]


This entry was posted on 水曜日, 9月 19th, 2012 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.