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「新幹線ホームのエレベーターは再デザイン必要」





車椅子になって、まず不便極まりなかったのが鉄道でした。
ある政治家秘書の方と陳情に行ったことがあります。
その後、扇千景大臣が視察して3年後に、
新幹線ホームにエレベーターが設置されました。
だから、車椅子の者にとっては結構便利になりましたが、
これからの高齢社会を考えると、
駅ホームとエレベーターの設置数はもっと増加させるべきでしょう。
しかも、日本人マナーはすこぶる悪くて、
障害者も妊婦も優先されるわけどころか、
階段を使うより楽だから、
平然とエレベーター利用者は数多いと言っていいでしょう。
ガラスで封じ込められたユニット的機器としてのエレベーター、
そのデザインは、醜悪な形態言語になっています。
そして、エレベーター機構技術が
進化しているとは言い難いと私は思っています。
透明で機構や実装構造が見えるというのは、
それなりの技術成果かもしれませんが、
機構整理されたデザインにまで完成度はありません。
まず、地震になれば、エレベーターは停止させなければなりません。
駅構内やホームが火事ということはほとんどありえないでしょうが、
火事には使用不可能となる機器システムです。
私は、まず、公衆が利用・使用し、
駅が所有するエレベーターの「記号性」を問い直しておきたいと思います。
この透明化された機器システムが「意味していること」と、
「意味されている」存在性を再考すべきだと提案しておきます。
それは、公的なモノである性能性・機能性・効能性、
こうした「意味作用」が
エレベーターの造形言語は何であっただろうかということです。
おそらく、この造形言語を追い求めれば、
新たなエレベーター技術を進化させる革新的な発想を
造形言語の意図からうながすことが出来ると確信している次第です。


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3 Responses to “「新幹線ホームのエレベーターは再デザイン必要」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:12 AM on 4月 4th, 2014

    [...] 「石畳の街、その文明と文化」 「新幹線ホームのエレベーターは再デザイン必要」 tag: [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    7:53 PM on 6月 27th, 2016

    [...] *『見慣れないのではなくて無視にも気づかない無知さについて』 *『新幹線ホームのエレベーターは再デザイン必要』 *『随分改善された車椅子対応までのエピソード』 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    1:23 AM on 10月 21st, 2016

    [...] * 『見慣れないのではなくて無視にも気づかない無知さについて』 * 「新幹線ホームのエレベーターは再デザイン必要」 * 『最近はリチウム急速充電の電動車椅子に乗っている』 [...]


This entry was posted on 月曜日, 11月 26th, 2012 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.