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「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」





光造形システムでこれが可能だろうか、
という私の直観は、フィラデルフィア大学の
Eminent Scholarと呼ばれていた元医学部の名誉教授たちの質問でした。
確かに、トポロジー、日本では「位相空間」という数学思考の形態でした。
私はトポロジーを位相空間と翻訳する大間違いに気づきました。
以後、私は空間は元来、形態であり言語だと考えてきました。
つまり、
  ・点には形が無い
  ・線には太さが無い
  ・面には厚さが無い
これらが数学的な想像力で、
場の近傍性=トポロジーということになりました。
ところが、
あるアーティスト(「点・線・面」の著者/カンディンスキー)が、
「点とは必ずこれは正方形になるといづれ理解される」。
この予測に心を惹かれました。
  ・点はピクセルを単位とする
  ・線はピクセル設定で太さが出来る
  ・面は、そうした線の太さで厚さが生まれる
このことを、当時のIDEAS(3D-CAD)でSLAデータにしましたが、
「クラインボトル」には厚みがあっても、サポーター設定が困難でした。
しかし、サポーター設計が光造形の決め手になることで、
確実に厚さがある「クラインボトル」=擬似形態が出来ました。
それから光造形形態を「トポロジー空間」と呼ぶことで、
3Dプリンターはサポーター無しで、
いわゆるレイヤー=面を積層することで、
言語→形態→空間設定がいわゆる編み目表現を可能にしました。
したがって、あくまでも見た印象は「クラインボトル」でも、
光造形と3Dプリンターはまったく異なります。
ただし、この編み目そのものが管=パイプになったとき、
それはトポロジーという数学的思考は、
デザイン的思考となり、素材がパイプになれば、
それこそ、トポロジー空間論は完成するでしょう。


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2 Responses to “「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    5:31 PM on 7月 19th, 2014

    [...] 「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」 「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」 tag: 3D Printer, 3D-CAD, CIRCUT計画, IDEAS、Pro-Engineering、CATIAな, SLAデータ, [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 12月 24th, 2016

    [...] * 「ロボットが『心』を持っている?かどうか、ということ」 * 「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」 * 「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」 [...]


This entry was posted on 土曜日, 4月 27th, 2013 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.