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「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」





新聞紙をリボン形状で細巾で切って二回捻ります。
そうすれば、二回捻られたトポロジーの形状が出来ます。
これを「トーラス」と呼びますが、
このリボンを中心線で切っていくと、どのような形状でしょうか?
これが私の問いかけでした。
このトーラスを立体=3Dにした形態が「クラインボトル」です。
そこで、クラインボトルが鎖のようにつながった形態を、
光造形で造形していくことでは、大きなきっかけを知りました。
左写真の二つのクラインボトルは、
私の研究室の「おみやげ」になっています。
人気製品になっていますから、国内外で手渡してきました。
かつて、ニューヨークで講演をしたときに、
「自分を覚えておいてほしい」と言っていた人物がいました。
その彼を阪大に呼ぶことになりました。
彼は母国でスターデザイナーになり、
KAIST=韓国科学技術院=世界でトップクラスの大学院大学の教授です。
彼は留学生時代に私の渡したクラインボトルを持っていました。
だから、この二重トーラスの立体化から、
二つのクラインボトルは、私の人工心臓の手がかりの形態です。
そこで、今私がトライしているのは、
二つのクラインボトルを、3Dプリンターでは国内トップの方に、
成型実験をお願いしている最中です。
3Dプリンターの米国的なブームと一線を画して、
わが国独自の「新しい革新」としての3Dプリンターの具現成果は、
きっとこの実験で一つの実証検分が可能だと考えています。
私が、なぜ、3Dプリンターの素材に中空パイプの、
ワイヤー素材を求めているのかを想像してみて下さい。
その詳細を知るには、
絶対に、まず冒頭で描いた新聞紙でリボンをつくって、
二回捻ってみて、トーラスをつくってみて下さい。
そして、そのリボンを中心線上にそって切断すれば、
鎖になった二つのトーラスが出来上がります。
これは手品になっています。
したがって、このようなトーラスのイメージを立体化すれば、
それは鎖状の二つのクラインボトルになるのです。
光造形では、その造形方法は至極簡単になりました。
そこで、次の問題は、
二つのクラインボトルを3Dプリンターで造形できるだろうか、
ということを追いかけています。


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2 Responses to “「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 3月 2nd, 2014

    [...] 米国で「MAKERS」という勘違いの書籍がヒットして以来、 あたかもこれが「モノづくり」革新だとわが国まで大勘違い。 Rapid Prototyping=光造形の根本技術を熟知している、 わが国の一部、それは私もその一人ですが、米国の誤りを指摘。 しかしこの指摘が抹消されるほどわが国の流行が起こっています。 本来、光造形はわが国の発明であり、それが米国で登録されて、 あらかも米国が「立体造形装置」発祥の地だと思われています。 けれども3D-Printerそのモノの産業化に遅れを成していることが、 この大勘違いを増長させているのでしょう。 米国の3D-Printerの進展は畏れに耐えるモノではありません。 むしろPrinter生産技術のあるわが国の産業ならば、 軽くこれを追い抜けることだと思っています。 まずPrinnter=モノ=装置でPrinting=コト=技術と定義します。 結局は、Printerが進歩しなければ、技術自体が遅れています。 その究極がPrinter用素材が全く見つかっていないことです。 そして、Printerが個人化されるという風潮などは論外。 おそらく、私が光造形で求めてきたたとえば「ドッグボーン」、 この形態を現在の3D-Prinnter・Printingでは全く無理です。 この形態が造形化できなければ、 私が望んでいる金属・ガラスから細胞の造形化は不可能です。 「造形装置」と「造形技術」が究極に求めているのは、 三つあります。   ● 「素材」の立体化は新素材と個体化   ● 「立体化」時間工程の最短縮化   ● 安心と安全なデータの知財権化 これらを可能にする「装置」開発と「技術」提案だと考えます。 そういう意味では、おそらく、わが国こそ、 3D-Printer・3D-Printingを『モノづくり」を支援するでしょう。 欧米をリードするのはわが国の「光造形の経験」だと思います。 「『3D-Printer』・『3D-Printing』この風潮の大間違い」 「3D-PRINTING阪大イベントで間に合わせてもらいました」 「3Dプリンターでクラインボトルが出来た!」 「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:13 AM on 12月 24th, 2016

    [...] * 「基本はトポロジーの形態が出来るかだった」 * 「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」 * 『日本で最初のCAD解説本が示していたこと』 tag: 2004年, 3D-CAD, CG動画, [...]


This entry was posted on 月曜日, 5月 20th, 2013 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.