kazuo kawasaki's official blog

「安政の決定事項にデザイン導入してから・・・」





私はふるさと福井の伝統工芸にデザインを導入してきました。
750年の越前打刃物に「タケフナイフビレッジ」を、
デザインの導入によって産地を形成しすでに30周年になります。
すでに第一世代10名と第二世代15名になりました。25名です。
その背景には、この「定書」があります。
越前打刃物に伝わるこの書に登場する浅井(あざい)家は、
そのまま第一世代がメンバーにいます。
第一世代と第二世代が阪大の私の研究室を訪問してくれました。
第二世代に私は考え抜いた「産地モノづくり戦略」を話しました。
この「定書」という制度設計を成し遂げたのは、
まだ20代の橋本左内と熊本藩から越前藩の明道館に招いた、
横井小楠だったことが史実的にも確かめられています。
彼らの当時には藩政にとっても産業のあり方を述べていました。
だから、私はいつも、このように考えるのです。
「もし彼らの才能であったなら・・・どうしていただろう」と。
日本全国には、わが国の美学的結晶の伝統工芸があります。
絶対に不可欠なことは「デザインの導入」です。
30年、流行的なヒット商品を狙ってはきませんでした。
むしろ、現代の時間との共時性と産地技術の伝統性でした。
決して大儲けの産地になったわけではありませんが、
確実な「刃物のあり方」を伝統技にデザインを参画しました。
私は「働きがいと生きがい」を
未来の刃物に発見し、着実な日常性と産地存在性でした。
私は、新たな刃物を提案したいと思っています。
第二世代には、国内外で展覧会・流通・新たな存在性の確立です。
新たなデザイナーもそろそろ見つけ出したと思っています。
なぜならば、この「定書」にある制度設計を基盤にして、
情報時代から次世代時代を創出してもらいたいのです。
「タケフナイフビレッジ」を継体天皇の青春時代を送った、
その場に建設するまで10年かかりました。
その場に第二世代が全国から集まってくれました。
次の30年を根付かせるために私の役割を発見するつもりです。


tag: 30周年, 750年, ふるさと福井, タケフナイフビレッジ, デザイン, デザインの導入, ヒット商品, 伝統工芸, 刃物, 制度設計, 安政, 定書, 展覧会, 建設, 明道館, 横井小楠, 橋本左内, 流通, 浅井, 熊本藩, 研究室, 第二世代, 継体天皇, 越前打刃物, 越前藩, 阪大, 青春時代


目次を見る

2 Responses to “「安政の決定事項にデザイン導入してから・・・」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:47 AM on 4月 25th, 2014

    [...] 「『医の知の未来』適塾175年・緒方洪庵没後150年=大阪大学」 「安政の決定事項にデザイン導入してから・・・」 「会えずとも、誤解されようが・・・私は語り継ぎます。」 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 6月 15th, 2014

    [...] デザイン導入の本質を伝えてきたからだと自負しています。 「安政の決定事項にデザイン導入してから・・・」 「安易な包丁デザインは絶対しない」 [...]


This entry was posted on 火曜日, 7月 30th, 2013 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.