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『手づくり=手造り・手作り・手創りの大誤解』





今なお、伝統工芸は「手づくり」の良さ、という勘違いが蔓延。
「手づくり」だから、寸法精度もバラバラで良さがあります、と。
これは趣味です。本当の「手づくり」ならば、
全ての寸法精度、仕上がりは正確無比でなければなりません。
ところが、「手づくり」の良さの大間違いがまかり通っています。
趣味、手芸ならば、私は許しますが、伝統工芸ともなれば、
それは大間違いであることを強く主張しなければなりません。
先般もナイフづくりを次世代が「手づくり」で認めていることを知り
私は、刃物の良さの間違いを強く指摘しておきました。
伝統工芸は、手芸であってはいけません。
趣味であるならば、当然、刃物ならば妖艶な精緻さが必務です。
私が伝統工芸産地で「それが手づくりの良さ」と言われて大激怒。
ナイフなればこそ精緻で精微で完璧な精度と仕上げを要求しました。
「手造り」と「手作り」の違いを産地に徹底的に指導しました。
「手づくり」のいい加減なモノは、全て排斥しました。
寸法精度の完璧さと仕上げの精緻さを求めてきましたが、
伝統工芸を語る職人技には、作りと造りの差が分かっていません。
「作」とは素材をマイナスの行為でシンプルにしていきます。
「造」ならば、いくつかの素材をプラス化する行為です。
この違いも分からずに、「手づくり」のいい加減さは、
そのモノ自体に美しさがありません。
刃物の武器性の怖さがありません。
そのような刃物は間違っていますから、必ずゴミになるのです。
刃物は、ややもすれば殺人の武器になるのです。しかし、
武器というのが、そもそも刃物を使わないことを象形しています。
伝統工芸は、明確に継承性は裏切りの精神で存続させるものです。
だからこそ、「手創り」という未来性を創っていくことです。
伝統工芸産地がいい加減な「手づくり」産地は必ず滅びるでしょう。


「なぜ製品なのでしょうか・商品を語る前に」


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This entry was posted on 土曜日, 6月 21st, 2014 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.