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『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』





私がジュエルトーンで心血を注いでデザイン懸命だった一つは、
カートリッジのデザイン設計でした。
音響はまず、レコード盤から音を検出して、この入り口で音が決定。
しかもこの小さな機器は高額なモノですから、輸出には最適です。
さらに、この設計では新素材とダイヤモンドが駆使されて、しかも、
最も大事なことはコイルの巻き方に依存することになります。
私はおそらく世界で商品化されているカートリッジは
すべて聴いてきたと思っています。
東芝の試聴室は総研(現中央研究所)と磯子の音響工場内には
すべてのカートリッジや名作のスピーカーと新作機器がいつでも
自由にレコード盤を聴いていました。
ある時期からレコード企業から私宛に試聴盤が届くまでになり、
試聴盤いっぱいで買ったことがありませんでした。
車イスになって、オーディオを廃業にしようとさえ考えていた私を
当時まだ勢いのあったナガオカの試聴室によばれて音を聴きました。
「川崎さん、もどって来ないか?」ということで、
私は赤坂にナガオカがパトローネになってもらって、復帰しました。
ナガオカの経営陣と喧嘩をして別れることで体も壊して、
ふるさとに戻ったのですが、ジュエルトーンでのカートリッジは、
今もナガオカが復活して未だにとても高額なままに売られています。
デザインはまったく変わっていません。パッケージは当時、
厚肉成型のままに、音楽ジャンル毎にカートリッジ変更が可能です。
一度、私の作品として買おうと思っていましたが、
全てはとても高額になりますが、すべて揃えて置きたい気持ちです。
カートリッジにはマニアには神話がそれぞれにありますが、
なんといっても、カートリッジ、リード線、シェルそれぞれに対して
私はやはり振動と針先への問題解決をしていますから、
デザインとしてはとても自信作だと今でも自負しています。
このカートリッジ、リード線、シェルについて書き残すつもりです。
今でもオーディオ機器は売られていることを考えると、
私はとても素晴らしい領域から、デザイナーになれたと幸運でした。


tag: アナログの極致, オーディオ機器, カートリッジ、リード線、シェル, コイルの巻き方, ジュエルトーンで, スピーカー, ダイヤモンド, ナガオカ, パッケージ, パトローネ, マニア, レコード再生, レコード盤, 厚肉成型, 新作機器, 新素材, 磯子, 総研, 試聴盤, 音響工場


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3 Responses to “『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    2:20 AM on 4月 29th, 2016

    [...] 重大さを書きとどめます。 *『記号論でのコンシリエンスデザイン』 *『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』 *『C.I.デザインの源流としての思想』 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 4月 25th, 2017

    [...] 造形言語になることを私は再度提示したいと考えた結果です。 * 『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』 * 「カレイドスコープ=万華鏡というレトリック」 * 『負 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 8月 2nd, 2017

    [...] 、東根市に納税してこのカートリッジで聴き比べてください。 * 『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』 * 「カートリッジデザインのフィニッシュワーク」 * 『カ [...]


This entry was posted on 火曜日, 9月 23rd, 2014 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.