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『書く事のモノは最初から進化を続けている』





先般、ブログなどを今も書いている人間は駄目とかいう文章があり、
私はこの人に喧嘩を売りました。
書くことは欠くことの原意に繋がり、書くことで欠落していることを
筆者は原知性を埋め込む修行だから大事だと反論をしました。
私にとって最も指先が鍛え抜かれてきたことは、書く・描く事です。
したがって、デザイナーになってこの40余年は、
ステッドラーの鉛筆、その書き心地では、タッチから用紙はじめ、
鉛筆はほとんど試してきたと自負しています。
だから、シャープペンシルには全く心惹かれてはいませんでした。
ところが、日本人はすごいと思っています。
しかも私自身、日本文具大賞の審査委員長もしていますから、
できる限りの文具、筆記具を詳細にプロの視点で試してきました。
そして、とうとう「折れないシャープペンシル」(下)の登場に、
私は大感動しています。
そして、欧州の中世時代、それこそレオナルド・ダ・ヴィンチも
使っていたと言われているメタルチップペンシル(中央)は、
鉛筆の源流とも言われ、ピニンファリーナでリ・デザインされたモノ
これはまだ発注中で手に入っていませんが、タッチは優れています。
結局私はようやく鉛筆からこのシャープペンシルが気に入りました。
それは、このシャープペンシルであれば、用紙・紙の品質までが
私の身体感覚と同次元になる感覚がやっと一致してきたと思います。
たとえば、一枚の用紙の上で、ペンシルを走らせれば、
私は高速性で、極細最小の線描画が、削り直すことなく折れない芯で
相当に描き込みが可能になってきたことです。
無論、メタルチップペンシルは中世以来、この描画が可能であり、
折れないシャープペンシルまで一つのサイクルに戻ったようです。
すでに指先の感覚を私はiPad描画まで連続させたいのです。
なぜなら、選び抜いた紙に書くため、描くための身体感覚は、
これまでの経験をiPad上にもスムーズに移行させたいのです。
それこそ、書く事・描く事は、私の創造性の欠落・欠く事を
埋め尽くす作業に他ならないからです。


「プロとして元気の素は鉛筆への作法」
『あくまでも「素材」は木質で確かめる』
「iPad Stylusを使うと分かること」


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4 Responses to “『書く事のモノは最初から進化を続けている』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 8月 16th, 2016

    [...] い行書や草書が 日本語だからこそあってほしいと願っています。 * 『書く事のモノは最初から進化を続けている』 * 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」 * 「今年革新だっ [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:17 AM on 8月 27th, 2016

    [...] * 『まだまだ進化するシャープペンシル、だが作法がない』 * 『書く事のモノは最初から進化を続けている』 * 『モノは貧しくなっているのかもしれない』 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 8月 29th, 2016

    [...] オリジナルノートをもらったのです。 とても大きな幸運でした。 * 『書く事のモノは最初から進化を続けている』 * 『自分文房具の紹介をしながら語った取材でした』 * 『新 [...]

  4. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    11:21 PM on 10月 9th, 2016

    [...] * 『まだまだ進化するシャープペンシル、だが作法がない』 * 『書く事のモノは最初から進化を続けている』 * 「プロとして元気の素は鉛筆への作法」 [...]


This entry was posted on 木曜日, 12月 25th, 2014 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.