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『鉛筆・最も基本的なモノにスタイラスもなってほしい』





デザイナーという職能を私はこの生涯つくすと考えています。
だから、あらためてデザインツールである鉛筆との生涯を考えます。
それは鉛筆とiPadスタイラスとの関係をつきつめているからです。
正直、iPadスタイラスとは、まだ自分の身体感覚には
大きな隔たりがあることを新しいスタイラスが登場するたびに
使用しながら、この感覚が離れている気がしてなりません。
私が鉛筆との重要性を考えたのは、
それこそ、美大の実技入試で鉛筆デッサン時そのものでした。
私が持参したのはそれこそ鉛筆硬度を2Hから6Bまでそろえていました。
が、その必要性は全く無駄でした。
入試トレーニングを果たしていた学生はHBとB程度と練りゴムだけ。
私は鉛筆デッサンを「アトリエ・入試実技」で覚えました。
金沢美大の鉛筆デッサンは、決して、指で鉛筆線をこすりませんし、
すべて鉛筆ライン、それも線描を重ねて表現すること程度の知識。
美大では徹底的にもう一度教わり直して、それ以来、
鉛筆を社会人になってから、ほとんど全てを使ってきました。
今も鉛筆は使わなくなってます。ボールペンにこだわっています。
しかし、スケッチは、発想の気楽さではB・2Bしか使いません。
それだけに、スタイラスが液晶画面に触れた時には、
指先に戻ってくるのはまさにBもしくは2Bの感覚でしかありません。
スタイラスの進化は世界的にも年間10~14程度の新製品です。
ただ、導電性ゴムのスタイラスはとてもいい加減なモノづくりです。
日本文具大賞の審査でもここ2~3年出品されてきますが、
こんなモノはただのブームにのりたい程度のモノにすぎません。
結局、iPadの描画アプリケーションソフトでも、
鉛筆のセッティングはHBもしくはB程度で充分だと判定しています。
私にとって、紙と鉛筆=iPadと鉛筆的スタイラス、
これが身体感覚になってくれることを最も願っています。


「プロとして元気の素は鉛筆への作法」


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This entry was posted on 日曜日, 12月 28th, 2014 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.