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『書かれた柳宗理デザイン=現在出版の書籍で継承可能か』





柳宗理先生の生誕100年記念は、アジア主国で展示会が開催。
そして、柳先生が高齢になられてから、
現代デザインの批判とデザイン理念の基本論として出版されました。
どの書籍を読んでも、一致していることは、
これは先生の生涯を通しての「商業主義批判」と、
「デザインは生まれてくること」と「ゴミになるデザイン批判」です。
生涯貫徹されてきた「手の思想」が書かれています。
実際に、大学4年間、更に社会人新人時代、金沢美大に戻ってからと
私はちょうど3期間に、それぞれの思い出があります。
大学時代も新人時代ともにまずは反発反抗していた気がします。
金沢美大で非常勤にもどったときには、車イスの私が、
ふるさとの伝統工芸、その産地で、特にゲマインシャフト性を
もう一度教わりなおしていました。
また、車イスの身体になったことでは心配をかけました。
先生の作品群については、
いづれ金沢美大に収蔵されると思っていましたが、その後、
様々な経緯を平野元学長や同窓会のメインの先輩、中でも同級生M氏は
「柳宗理記念館」設立にまでと苦労を重ねていたことでした。
私はその傍観者でしかなかったとを正直に告白しておきます。
そしてデザイナーの仕事はまさにアノニマスであるからなのでしょうか、
芸術作品的な扱いにはなりませんから、
デザイン記念館設立ができるのは金沢の伝統性に他なりません。
私はむしろ、ロラン・バルトの「モードの体系」そっくりな事象が
こうした先生評論の書籍には強く顕在化していると思っています。
そして、何よりも大事なことは、アート作品同等以上に、
生活を真に取り巻いていたモノと人間の歴史は強く社会が
護り抜くべき義務だと位置づけていますから、
最も、柳宗理の全作品とその資料は、金沢美術工芸大学が、
なんといっても一番に語り継いでいくべきであると考えます。
しかし、現在の大学は組織としての脆弱性を露わにしていることを
私は書き残さなければなりません。胆識的美学性の欠如があります。
したがって、これからのデザインを私は教え子代表として、
柳先生からの理念系譜でこそ語り継ぎたいと思っている次第です。
「モードの体系」にしても、書かれただけのデザインの貧弱性を
なんとしても抹消しなければなりません。
抹消させる最大の武器は未来創出のまさにデザインに他なりません。


柳宗理生誕100年記念講演


tag: アノニマス性, アート作品, ゴミなるデザイン, デザインは生まれてくること, デザイン理念, デザイン記念館, マインシャフト性, モードの体系, ロラン・バルト, 伝統工芸, 元平野学長, 同窓会, 商業主義批判, 基本論, 展示会, 手の思想, 批判, 抹消, 教え子代表, 未来創出, 柳宗理, 柳宗理記念館, 現代デザイン, 理念系譜, 生誕100年記念, 胆識的美学性, 脆弱性, 芸術作品, 貧弱性, 金沢美大, 金沢美術工芸大学, 非常勤


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One Response to “『書かれた柳宗理デザイン=現在出版の書籍で継承可能か』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 3月 3rd, 2017

    [...] は明確に「デザイン」の美しさとは隔絶されていたのです。 * 『書かれた柳宗理デザイン=現在出版の書籍で継承可能か』 * 『アンコンシャス・ビューティを学んだから・・・』 [...]


This entry was posted on 月曜日, 4月 27th, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.