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『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』





指矩=差し金あるいは指金には人類の度量の歴史が見事です。
度量衡にいたるまでには衡だけの歴史性が加わります。
果たして人類はなぜ、長さを測ったのでしょうか?
ここから出発しなければなりませんが、
単純には税収制度に他なりません。
そして、長さの単位は音でした。
だから笛の長さがある単位を決定していたと言われます。
今やレーザー光線で長さが決定されているから、
結局は同じ事=音波=波長、そして長さの単位がありました。
日本には、規矩術という優れた大工仕事の曲尺使い勝手がありました。
今やそのことは教えられてもいません。
私は宮大工の棟梁だった祖父に教わった経験があります。
指金というのは、
それこそ目の指金が=メガネかもという推測もあるくらいです。
「念佛さし」という物差しがありました。
京都の竹は念仏をいつも聞いて育った竹ゆえに、
その竹で作られた物差しのことです。
この言葉を探り当てたのは故・桂米朝でした。
上方落語の「天狗さし」のオチに登場する物差し屋のことです。
美大時代には、常にステンレス製のスケール尺を使っていました。
計測用だけではなくて、カッター切断のスケールとしてでした。
このスケール尺の裏には
デザイン用のマスキングテープを貼っていました。滑り止めでした。
この物差しは、透明アクリルとステンレス、
そしてエラストマーの組み合わせです。
ようやく、滑り止めを施し、線引きもカッター使いも
こうした素材の組み合わせで作られた物差しです。
「ピタットルーラー」という商品名ですが、
今年度の日本文具大賞・機能部門賞にふさわしい製品として、
ここから新たな物差しが生まれると思っています。


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3 Responses to “『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    1:13 AM on 7月 9th, 2015

    [...] ・グランプリ 『森羅万象悉紙也』=ペン先メインテナンスの紙 ・優秀賞 『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』 『手帖が息づいている付箋という回答商品』 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    4:18 PM on 6月 5th, 2017

    [...] * 「ブライスというたかが人形に、されどの本質」 * 『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』 * 「 何がMedia Integrationとなるのか・5」 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    2:40 AM on 12月 2nd, 2017

    [...] * 『トリックスターになってやる。』 * 『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』 * 『いのち・生きること、命は与えられたもの』 [...]


This entry was posted on 月曜日, 6月 22nd, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.