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『森羅万象悉紙也』=ペン先メインテナンスの紙





文房具の審査会に出るためには、
私は国内外ほとんどの商品は熟知することを義務にしています。
しかし、新商品の登場を会場で初めて知ることもあります。
それがこの審査会の大きな楽しみになっています。
今回、この商品を見たときに、日本という国は、
なんとこのような紙製品を創り出したことにびっくりしました。
私自身が万年筆の収集趣味があり、万年筆においては、
そのペン先の重要さを知っているだけに布地にしても、
ちょうどペン先清掃の布については、
繊維質との兼ね合いがあると良くないことも知っていました。
私は和紙についてもプロだと自認しています。
「森羅万象悉紙也」という越前和紙職人さんとの越前和紙もあります。
紙は和紙と洋紙の違いも十分に知っていますが、
万年筆のペン先、そのメインテナンス専用の用紙までが開発されました。
今、おそらくティッシュペーパーなどでは、
その紙質の繊維によって、マイナス面があります。
私は私なりに選んだボロ布をペン先、ペン軸内外それぞれに使っています。
そういう意味では、ここまでの商品開発をするというのは
日本人だからこそ、心配りのある商品であると思います。
万年筆と紙との適合性を謳いあげたノートや便せんなどもありますが、
私は、この適合性については、やや疑問の商品もあります。
それは、万年筆のインクの染みこみ方だけでは語れないのです。
重大なのはペン先との適合性があります。
そういう意味では、
ペン先のメインテナンス性だけに特化したモノづくりは
特筆すべき新たな商品アイテムの提案になっています。


tag: インク, ペン先, ボロ布, メインテナンス, 万年筆, 収集, 和紙, 商品開発, 審査, 文房具, 新商品, 森羅万象悉紙也, 洋紙, 清掃, 特化, 特筆, 紙製品, 繊維質, 越前和紙, 趣味


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3 Responses to “『森羅万象悉紙也』=ペン先メインテナンスの紙”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 7月 9th, 2015

    [...] 受賞企業には、もっと次世代への商品展開、 その期待を伝えました。 *「機能部門」グランプリ *「デザイン部門」グランプリ tag: グランプリ, デザイン, デザイン主導, [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    1:12 AM on 7月 9th, 2015

    [...] 本当におめでとうございます。 *機能部門 ・グランプリ 『森羅万象悉紙也』=ペン先メインテナンスの紙 ・優秀賞 『念仏さしはピタットルーラーにまで進化した』 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:20 AM on 8月 30th, 2016

    [...] * 『毛筆も万年筆も細軸だから可能になる運筆がある』 * 『森羅万象悉紙也』=ペン先メインテナンスの紙 * 『万年筆で顔料インクがありえるのだ』 [...]


This entry was posted on 月曜日, 6月 29th, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.