kazuo kawasaki's official blog

『愛着と愛用がデザインの全体価値である』





私は心臓を痛めて以来、薬を手放せません。
あるとき、出張中に薬を持参していないことがありました。
そのとき、たまたま教え子が自宅から、薬を届けてくれました。
その教え子が就職した年に、
彼は選び抜いてくれたB&Oの薬入れ(今は無い?)をくれました。
この心遣いにびっくりし、彼のデザインセンスは確かだと
思ったものです。
以後、いくつかを買いそろえて、絶対に持ち歩くことにしています。
除細動器も2度手術をしてから、薬の量は本当に減りましたが、
このケースには、アレルギー対症薬やどうしようも無い痛み止めを持参。
自分が、モノのデザインに最も関わっていて、
そのデザイン効果は、モノの形態言語=designed languageである、
モノのデザイン表現の用途内容が最も大事だと思っています。
それはモノの用途への使い勝手と使い心地です。
使い勝手と使い心地が日常的なモノは、「愛用」と「愛着」に、
確実に結びついているかどうかです。
私が工藝品というのは、愛用と愛着するモノのことだと考えています。
それこそ、文豪が使っていたインク壺とか、万年筆、
時には頭髪ブラシなどがあります。
だから、デザイン審査での最終決断は、愛着心が湧くモノだろうか、
必ず愛用されるだけの、望ましさ+好ましさ=価値があるだろうかです。
そういう意味では、たとえば文房具品には、
愛着心や愛用出来るだけのデザイン効果が全体価値かどうかです。
決して、デザインは付加価値ではないということです。
付加価値でしかないモノには、愛着性も愛用性も生まれません。


tag: B&O, designed language, アレルギー対症薬, デザイン審査, 付加価値, 使い勝手, 使い心地, 価値, 全体価値, 内容, 出張中, 形態言語, 心臓, 愛用, 愛用性, 愛着, 愛着心, 愛着性, 持参, 教え子, 最終決断, 望ましさ+好ましさ, 用途, 痛み止め, , 薬の量、除細動器、デザインセンス、薬入れ


目次を見る

One Response to “『愛着と愛用がデザインの全体価値である』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    1:50 AM on 5月 27th, 2016

    [...] *『デザインは問題解決!・この本質の再整理』 *『愛着と愛用がデザインの全体価値である』 *『鏡映は冥府に降りていることゆえに「何がデザイン?」 [...]


This entry was posted on 日曜日, 7月 12th, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.