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『地方都市=鯖江が日本の未来モデル都市になるわけがない』





「地方の時代」とは、もう何年言われてきたことでしょうか。
1980年代に、私は東京の赤坂を離れてふるさと福井にもどりました。
理由は、交通被災に遭い車椅子生活となりましたが、
当時、もうフリーランスデザイナーであった私に、
いつも励ましてくれていたドクターから、
「ふるさと福井に帰った方が君は長生きができる」と言われました。
父からも、もう青春は終わったのだから帰って来なさい。
金沢美大の先生方も帰って来なさい、と言われたからでした。
肉体もボロボロで発熱が続き、体調も悪く、故郷に帰りましたが、
「第四次国土総合開発法」全盛でまさに「地方の時代」とかでした。
私は福井の伝統工芸産地にデザイン導入をしながら、
この国家政策の「反方向=非方向」で活動をしていました。
「四全総」国策は大失敗しています。が、私のデザイン導入は成功。
今また、それこそ東京劣化とか地方消滅がある一方では、
なんと、私のふるさと「福井モデル」こそ未来の国家像なのです。
正直、2020年、東京のオリンピックでは経済収入2兆円が予測され、
それなのに500億円=投資金額のはずを出し渋り、
とうとう楽しみにしていたオリンピック・パラリンピックへの
素直な期待感は失せてしまっています。
まして、「福井モデル」などで、その中心が鯖江市とかになると、
私はこの東京でまとめられた統計のいい加減さに辟易します。
福井が、いや鯖江が
未来の地方活性化モデルだとは、とても思えません。
理由は簡単です。
「活性化」とは、加熱されること、濃度が増すこと、触媒があること。
これは化学での活性化、その三大要素です。
言い換えれば、地方活性への情熱の冷静さであり、
濃度とは、経験と知識の高密度さ、そして触媒なるデザイン、
これが私が、
伝統工芸や、地場産業、地域産業にデザイン導入した意図でした。
たとえば、眼鏡と言えば、サバエとは、真実の技術は福井であり、
鯖江が中心とかになると、安政の大獄で幕府に荷担した鯖江藩の
大裏切りが重なります。
東京で簡単に地方活性など騙って欲しくはありません。
2030年の人口動向は、さらに東京一極集中が加速して、
地方の消滅は明らかだと私は実感しています。
「政治が悪いと必ずわが国は天災で破壊される」。
これは歴史的な事実です。


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One Response to “『地方都市=鯖江が日本の未来モデル都市になるわけがない』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    4:01 AM on 3月 19th, 2017

    [...] * 『諦観からの発想でこの国家・民族が選ぶべきデザイン』 * 『地方都市=鯖江が日本の未来モデル都市になるわけがない』 tag: 1970年, 3.11, Eyes wide shut, TV番組, ふるさと, インダストリアルデザイン, [...]


This entry was posted on 木曜日, 7月 30th, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.