kazuo kawasaki's official blog

『硯箱を整理しながら・・・』





硯箱を整理しています。
硯石も私の収集物の重大な一つですが、
そろそろ、いくつかに分けて使おうかということです。
これは自宅用ですが、硯や硯箱、文鎮や和紙刀は
江戸時代から使われてきたものであり、
手入れはどこまで出来るかですが、和紙刀は象牙製です。
和紙刀の素材で象牙は、
ワシントン条約で今は象牙素材を使用不可能です。
この硯箱はほとんど手紙用ですが、巻紙で書面をいただく人は
今では数人になってしまいました。
和紙は、雁皮、楮は越前和紙を自分用に発注出来ることは幸運なことです。
最近、和紙は三つの産地、それも 1300 年前の産地が選ばれたことには、
福井県選出の参議院議員と文科省の担当者から経緯を聞きました。
私は全く理解していません。
三つの産地に限定されたユネスコ認定は何か変です。
そういう意味では文化関連をユネスコが認定することは間違っています。
この硯はじめ文房四宝という文化が失われて逝くと同時に、
なぜ、ユネスコが遺跡や文化、さらにはデザイン都市まで認定するのかは
もはや時代遅れだと言わざるをえません。
さて、もう一度、硯箱に話をもどせば、手紙を毛筆で書面を作ること、
これはとても重大なことですから、
私は伝統工芸産地にはうるさく、特に若手を教条的に説得しています。
私はこの硯箱を手本にして、あと三つを自分使用に作り出したいのです。
一つは祖父の遺品の硯、硯石、水差しです。
また、もう今では作者もいなくなってしまった鳳足石の硯石です。
これは福井県小浜市の若狭塗りを支えた硯石であり、
鳳足石とは水戸光圀が名付けた赤系と青系の二種があります。
もう一つは、出張用というか、最も小さな硯箱がありますが、
これに最適な硯石を探しています。
書は、まさにカリグラフィーです。
つまり、文字を美しく書く行為ゆえに、この文化を日常化すること。
この大切さを護りぬくことで、硯石、硯箱、和紙刀、毛筆、水差しは
日本の文化、その根幹だと思っています。
それだけに和紙文化の中心であるユネスコの文化認定権は、
何か変だと私は思っています。
そして、文筆での書面手紙が再興してくれることを
心から願っています。


tag: 1300 年前, うるさく, カリグラフィー, デザイン都市, ユネスコ, ユネスコの文化認定権, ユネスコ認定, ワシントン条約, 中心, 伝統工芸産地, 作者, 使用不可能, 再興, 出張, 参議院議員, 収集物, 和紙, 和紙刀, 和紙文化, 大切さ, 小浜市, 巻紙, 幸運, 意味, 手入れ, 手本, 手紙, 手紙用, 担当者, 教条的, 整理, 文化, 文化関連, 文字, 文房四宝, 文科省, 文筆, 文鎮, 日常化, 時代遅れ, , 書面, 根幹, , 毛筆, 水差し, 水戸光圀, 江戸時代, 理解, 産地, 発注, , 硯石, 硯箱, 祖父, 福井県, 素材, 経緯, 自分用, 自宅用, 若手, 若狭塗り, 行為, 認定, 説得, 護りぬく, 象牙, 象牙製, 越前和紙, 選出, 遺品, 遺跡, 重大, 限定, 雁皮, 鳳足石


目次を見る

3 Responses to “『硯箱を整理しながら・・・』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:39 AM on 7月 17th, 2016

    [...] 、好むこと、 これが実質の「価値」だとこのモノは教えてくれています。 * 『硯箱を整理しながら・・・』 * 「デザイン基礎力の一つから現代社名ロゴをみると」 & 『石ころと [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 8月 25th, 2016

    [...] ますから、 Apple Pencilも垂直持つことで、実際的にPad上での書が書けます。 * 『硯箱を整理しながら・・・』 * 「手を頭脳化するトレーニング=デザインストローク」 * 「スタイ [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:14 AM on 8月 31st, 2016

    [...] * 『黒板メーカー・馬印が実現してくれた「価値」』 * 『硯箱を整理しながら・・・』 * 『享保の手帖から私が学び直したこと』 [...]


This entry was posted on 水曜日, 10月 21st, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.