kazuo kawasaki's official blog

『経年変化無し素材開発と道具使用を次世代に』





「カッターナイフ」という日本人の発明は凄いと思っています。
一昨年に、このカッターナイフの刃先カットとそのストッカーユニットを
「日本文具大賞」で受賞させたことがあります。
最近、美大に入学してくる学生が、カッターナイフの意味を知らないと
そんな話を聞いていました。
これは私も経験したことがありますが、剪りを知らず、
木工でいきなりその刃をことごとく折られたことがあります。
もっと、大変な事態は半田ゴテを知らずに火傷が多くて、
旧帝大でも半田ゴテを使わせるために保険に入らせることもありました。
自分の研究室でも半田ゴテ使用を5000回練習ということもありました。
この傾向はますます強くなっているようです。
さて昨夜、盟友・光野有次氏が再計測しながら、特に「背もたれシート」を
彼の自作したナイフで大まかにカットしてくれました。
その風景を見詰めていたワイフが今度は、
彼のカットしたウレタンフォームを「カッターナイフ」で
もう一度、調整をしてカッティングし、再構成をしました。
このウレタンフォームが成しえてきたことはとても意義深いことでしたが、
この素材には経年変化が起こります。
私の作品でウレタンフォーム素材は海外の美術館では永久収蔵されません。
今、ようやく経年変化無し、硬さもコンピュータ制御可能で、
なおかつ人体内に設置してもOKの素材が出来ました。
これは3D-Printerで可能になってきた技術です。
これを3D-Printingと呼んでいますが、やがてこれまでの経年変化や
リサイクルに高コスト素材は無くなっていくでしょう。
HUSATやHCDでのとりわけデザイン医工学・デザイン看医工学の対象には、
新しい素材が適用されていくものと判断しています。
光野氏とワイフのおかげで、
変形してきた体型を矯正する車イスシートが幸運にも出来上がりました。
新しい素材での電動車イスデザインは、自分の役割になったようです。

*『3D-Printingの基本にもう一度戻るために』
*『日本戦略は二つある。3D-Printerと3D-Printing』
*『三つの革命・予測は当たっていた』
*『3Dプリンターブームは「軽薄な流行」にすぎない!』
*『なぜ、私がヘッドホンにこだわるのか』


tag: 3D Printer, 3D Printing, 5000回, HCD, HUSAT, OK, ウレタンフォーム, カッターナイフ, カッティング, カット, コンピュータ制御, シート, ストッカーユニット, デザイン, デザイン医工学, デザイン看医工学, ナイフ, リサイクル, ワイフ, 一昨年, 事態, 人体内, 今度, 体型, 作品, 使用, 保険, 傾向, 光野有次, 入学, 再構成, 再計測, 凄い, , 刃先, 判断, 剪り, 半田ゴテ, 受賞, 可能, 変形, 大まか, 大変, 学生, 対象, 幸運, 強く, 役割, , 意味, 意義深い, 技術, 文具対象, 日本人, 日本文具大賞, 旧帝大, 昨夜, 最近, 木工, , 永久収蔵, 海外, 火傷, 無し, , 発明, 盟友, 知らず, 矯正, 研究室, 硬さ, , 素材, 経年変化, 経験, 練習, 美大, 美術館, 背もたれ, 自作, 見詰めて, 設置, , 調整, 車イス, 車椅子, 適用, 電動, 電動車イス, 電動車椅子, 風景, 高コスト


目次を見る

One Response to “『経年変化無し素材開発と道具使用を次世代に』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 3月 13th, 2017

    [...] はデザイナーの知識と見識は終焉してしまったことが残念です。 * 『経年変化無し素材開発と道具使用を次世代に』 * 『陶磁器の二つの歴史・創れないモノまた創れるモノ』 *  [...]


This entry was posted on 水曜日, 7月 6th, 2016 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.