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『サスティナブルであるための原意と欠落点』





自宅の玄関や一部の壁は石面です。
これは「サスティナブル=sustainable」の原意を思い出すためです。
今では、極めて様々なことばの使用が氾濫していますが、
このことばは、ドイツのある街で発生したことばでした。
その街はいわゆるヨーロッパの建築、その石づくり建築に
酸性雨が降り出して、その雨のために歴史ある石建築が、
破壊されていくことを、1980年代半ばに、地球全体で酸性雨の問題提起が
大きな会議となって、地球環境の国際問題となりました。
たちまち、このことばは経済用語にも応用が始まりました。
その意味が二番目に起こったそれも自国経済を他国経済から保護するため、
その応用事例になりました。
この応用は自国経済の保全というよりも自国経済を防衛することばでした。
そして、最近ではサスティナブルは、
確実に、「地球環境、あるいは自国環境の保全」という意味になっています。
しかし、大きな欠落点があります。
それは人類と地球環境だけではなくて、環境と生命との関係が抜けています。
それどころか、経済用語でのサスティナブルでは、
生命を保全するためには軍事関係あるいはテロリズム、さらには原爆があり、
性悪説への対決がすっぽりと抜け落ちていることです。
それはこのことばの原意にもどれば、
酸性雨というメタファーとして、テロリズムと放射能への徹底的な防衛と保全、
人類の健全な精神的な保全=レジリエンスが欠落していると思っています。


* 「石畳の街、その文明と文化」
* 「『風景』とは天地異変のシグナルだった」
* 「結果原因・原因結果からの予知と予測」
* 「これが最悪か!・・・宗教戦争、語るべきか」
* 『地球環境の変動と株価変動でみる企業意識』


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2 Responses to “『サスティナブルであるための原意と欠落点』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:48 AM on 1月 16th, 2017

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  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 3月 20th, 2017

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This entry was posted on 土曜日, 10月 22nd, 2016 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.