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『資本主義からの逃走』
 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」




Gマーク賞選定審査委員資格

私はGマーク賞のベテラン審査委員になっていました。
それから審査委員長を3年努めて選定委員を卒業しました。
17年間審査委員でした。
審査委員のベテランになったときに、
「そろそろ自分らの世代に任せてくれませんか」と、
言われたことがありました。
だから、委員長を務めて彼らに譲りました。
はっきり言いましょう。
それからのGマーク選定の「質」は、
見事に低下し続けてきました。
インハウスデザイナー=企業内デザイン現場からは、
「あいつの能力で審査なんて、応募する気もない」とか、
「素材や成型や、基本も知らない素人もいるじゃないか」
「窓際のGマーク担当は、ミラノに海外出張できるのか」
などなど、私に聞こえてくるようになりました。
「Gマーク選定の質」、
その低下は「日本のデザイン」を直喩象徴しています。
私は、60年になろうとするGマーク賞制度は、
やはり、
「プロ中のプロ」が審査すべきだと主張しておきます。
「デザインを実現したことも無い審査委員は要りません」。
「審査委員会を途中で、自分のが選ばれないから辞任」。
「デザイン評論家めいた自称・デザインコンサルタント」。
こうした連中は、「日本の貿易国策」より、
私欲優先者は関わらせるべきではない!と裁決します。
名刺に「Gマーク審査委員」と表記する者は論外です。


美しいモノとともに生きれば、
美しく死んでいくことができる。
                        岡倉天心の言葉です。

おそらく、デザイナーすべてが「日本のデザイン」は、
すでに、韓国や中国、アジア圏内で能力を失いつつある、
ということを感じていない者はいないと推測します。

もう、これまでのデザイン対象などは、
追随してくる新興国家に任せればいいのです。
「デザイン領域の拡大」を成し遂げるべきなのです。
すでに、次・次世代は「感じ取っています」。
したがって、
私は、かつて私の次世代に、
Gマーク賞制度を手渡したことを激しく後悔しています。
つまり、Gマーク賞制度の審査委員資格は、
「プロであり、デザイン対象を拡大できる才能」です。
「才能無き」審査委員を選外すべきです。


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4 Responses to “『資本主義からの逃走』
 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:52 AM on 3月 4th, 2014

    [...] 映画界という存在価値を平和に進化させていると思うのです。 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」 tag: [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:55 AM on 6月 8th, 2014

    [...] 『これはデザインの大きな問題である!』 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」 tag: Gマーク, Gマーク制度は大批判, Gマーク審査委員長, [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    4:29 AM on 10月 26th, 2014

    [...] 信頼性ある安全性能が確約された機能的な美学が保全されるべきです。 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」 tag: Gマーク賞応募, Gマーク賞獲得, エアーバック, エアーバック不良, [...]

  4. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:15 AM on 9月 25th, 2016

    [...] * 『理念という思想からの発明がデザイン造形を決定する』 * 「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」 * 「商品・コミュニケーションから意味論的デザイン」 [...]


This entry was posted on 日曜日, 2月 21st, 2010 at 1:00 AM and is filed under 999「番外編」, 資本主義から逃走せよ!. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.