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『最も基本・バイタルデータの「体温」はデータ化してきた』


   


     11月 7th, 2014  Posted 12:00 AM

入院をすると、朝一番に体温計測があります。
人間にとって生体データの基本は「体温」です。
この体温によって、入院しているときの一日の行動が決定されます。
私は交通被災をしてから、人一倍入院経験があります。
だから、この体温を誤魔化すことを覚えました。
朝最初に体温を計測して、その値を看護師さんが記述するとき、
「今日はちょっと熱があるからリハビリを休みましょう」、
こう言われると、退院が延びてしまいますから、
熱が多少あっても、それを水で冷やして通常にしておきます。
そうして、リハビリトレーニング中に倒れたことが何度かあります。
だから、私は体温計をみると、その時のことを思い出します。
なるほど、朝の体温計測には大きな意味がありました。
だから、今度は眠って居たいときには発熱を演じたこともあります。
いづれにしても患者としては、絶対にやるべきことではありません。
こうした経験からも体温計のデザインはいろいろ試してきました。
今では、iPhoneに繋いで、体温を決まった時間に計れば、
データ化されてそうした体温変化の意味が連続的な判断が可能です。
S女史デザイナーの液晶が大きい体温計は、
一つの大進化だったと思います。それから、今ではアプリで、
体温計測そのままのデータ化は、これからの入院や、
対症療法にとっても、また大きな進化を遂げていると思います。
特に女性にとってはいわゆる基礎体温の変動は、これまでも、
デザインコンペで優れた提案がありましたが、
ようやく、スマホによって、本格的なバイタルデータ化が出来ます。
そこで、これからの入院はもとより、もっとこの計測は
進化すべきだと考えています。
腋の下、耳穴、舌下での計測は、さらに進化を見せています。

生体情報として、体温・血圧の計測方法は進化しましたが、
私は最も知るべき、例えば血中を測定する方法は、
まだまだ発想すべきアイディアが必要だと考えています。

「私の必須道具だから・iPhoneアプリにしてみた」


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「もし・・・という話題の問題解決は応答」


   


     6月 2nd, 2013  Posted 12:00 AM

「もし、時針も分針も、中心なくて浮いていたら・・・」、
どんな対象のモノに向かって、
私はいつも、「もし・・・」という話題を持つことにしています。
壁掛け時計に取り組んだ時、
もうデザイナーなら、自分の作品に時計をもって、商品化可能。
駆け出しで、ようやく作品に自分を顕在化出来だした頃から、
最初は、時計の系譜を天体に求めていました。
この時計は、リアルなモノから、アプリになって、
iPhoneに入り込みました。
(右)
その時、私は、これからのモノはアトムがビットにもできる、
そんなデザイナーが次世代デザイナーという確信を決めました。
時代は前後しますが、
新設の名古屋市立大学で大学人になったとき、
芸術工学部の壁掛け時計の選定が私の役目になりました。
私は、市販時計のカタログから、ある一点を選びました。
ところが、初代学部長は、
「そんなの求めていない。君ならもしもって時計は無いの」と、
尋ねられました。
「新規にデザイン可能ですか?」
「機構ユニットは電波で、せめて文字盤と時針ぐらいは!」
こんな話題になりました。
私は長年温めていた、時針を空に浮かせる原寸模型を作り、
話題への応答製品提案をしました。
案の上、名古屋市の担当者は怒り出しました。
ところが、学部長は、
「新しい学校には新しい時計だよ」と断言して実現になりました。
おそらく、もうこんな学部長や当時のような行政は無いでしょう。
しかし、この大学専用時刻で、時針が浮いた時計は出来ました。
それから、この「もしも・・・」という話題に、
私は自分のデザインによる問題解決は、見事な応答が、
デザインによる最適解になると言い聞かせるようになっています。
この時針・分針が中心見えずに浮いているスタイルが出来ました。
この応答作品は、市販商品となり、
やがて、大阪大学のアイデンティティ製品になりました。


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「X:1-X・この計算では、1.61803398749・・・が示すこと」


   


     6月 1st, 2013  Posted 12:00 AM

正方形の一辺を1として、その一辺にX点をとります。
そうすると、1:1-Xの距離対比の比率計算ができます。
この対比計算をすると「黄金比」とよばれる数値です。
この計算値を簡便にするiPhoneアプリを研究室で出しました。
設計やデザインに関わっている人には便利な道具です。
さて「黄金比=Golden Ratio」というのは、
人類が最適な「美を決定する寸法値」として熟知されてきました。
この叡智は、人類の財産になっています。
この叡智がどのように発見されてきたのかは不明です。
いわば、歴史の中で「美しい表現」の、
ある規則性を人間の誰かが知ったことからの知恵です。
西洋も東洋も、東洋には「白銀比」もありますが、
葛飾北斎の絵画から龍安寺石庭、五重塔も見事にこの法則です。
ところが、こうしたアプリを出したり、
NHKの「暮らしの中の数学的な番組」企画や出演もあってか、
大きな誤解を受けます。
まず、黄金比でなければならない、ということはありえません。
だから私たちもすべてのデザインで、
「黄金比」・「白銀比」を設計の完全下敷きをしていません。
この比率の歴史性・具体性・表現物の資料化はやり尽くしてます。
だから、単なるアプリを、一つの道具としただけにすぎません。
それこそ、トポロジーでも、位相幾何学、位相空間論までが、
同様なフィボナッチ級数だのなんだのと言い出す、
そんな知恵足らずまでを刺激してしまったことは災いでした。
美を生み出す方程式などはありません。
たとえば、色彩調和論での「美度」計算という秩序と複雑さの、
計算式は確かに存在しますが、
それも、デザイナーの目安、あるいは基本知識でしかありません。
「デザイン」の大衆化は見事に浸透して、
広告手法や商業技法として、この「黄金比こそ」なる風潮も、
存分に知り尽くしているだけに、
「目安」道具のアプリだということを書き残します。


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「iPhoneアプリ・もう一度知らせます」


   


     10月 10th, 2012  Posted 12:00 AM

PKD=Peace-Keeping Designをデザイン運動化するために、
私の研究室ではiPhoneアプリを開発し、
それをiTunes Storeで販売しています。
最初の動機は、自分の作品でもある壁掛け時計「HOLA」を
アプリにしてみました。
HOLA」は1988年に商品化し、
クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館では、
パブリックコレクションです。
そして未だに販売されていますからロングライフデザインです。
まして、リアルな時計とバーチャルな時計になっている、
ひょっとすると唯一の商品でしょう。
それから、「黄金比の計算機」も、
思いついてすぐにアプリ化しました。
そのことで、これからのデザイナーは
アプリのプログラミングはマスターすべきと提案してきました。
わが研究室ではこのプログラミングは、毎年の伝統になっています。
自分の心臓管理のためには心拍計「Doctor’s Watch」を
当時阪大の未来医療センター長の澤教授のアドバイスでつくりました。
正直、これは私にとって必需品になっています。
また、私は車椅子で人混みを通過するとき、
いつも「すいません・スイマセン・・・」というのを
ややユーモアにと思って「HELP CALL」は、
サイレンや呼びかけが可能です。
だから痴漢撃退のツールにもなっています。
ブログで「手旗信号」のことを書いたら反応があって、
本格的な覚え方などをそのままアプリにしました。
そして、最も競合が多い「砂時計」を
徹底的に性能向上をねらってアプリ化しました。
さて問題は、円高のために、
最初は115円でしたが、今は85円です。
それでも、このアプリには三つの役割があります。
一つは、
これからのデザイナーはアプリプログラミングをマスターすること。
二つ目は、PKDという活動があるという広報にしていること。
そして、最後が、アプリ販売の利益はそれほどではありませんが、
毎月少しは入金があることです。
是非、iPhoneを使用されている方々には、
購入していただきたいと願っています。

http://www.kazuokawasaki.jp
このHPにアイコンがありますから、
ここからアクセスしていただければ、購入と
使い方は、YouTubeで確認ができます。


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「『危機管理デザイン賞』を創設しました」


   


     8月 2nd, 2012  Posted 12:00 AM

2023.8.1・昨日、日本は世界に向けて本賞を設けました。
わが国は、伝統的、四季的、自然環境と日常生活を
堅固に結びつけてきた美しい花綵の国ですが、
一方では、自然災害、台風、地震、雷に晒されてもきました。
ところが、最近では地球温暖化などで、
気候状況は、竜巻、大豪雨、落雷など
とんでもない危機状況に入っています。
3.11は当然ながら、今後の南海トラフや火山爆発も予知されています。
まず、自然環境での危機回避があり、
人災は、学校のいじめ問題から原子力発電、放射能はもちろんのこと、
テロから企業へのスパム攻撃まで複雑化と多様化と回避困難が拡大です。
よって、本賞を設けることで、危機管理産業から危機管理制度設計まで、
モノのデザインとコトのデザインを顕彰してその活性化を目指します。
本賞のシンボルマークには、「ヘルメスの杖」を引用しました。
アスクレピオスの杖やヒギエイアの杯も検討しました。
つまり、この賞には、
人類が歴史的な命の守護をどういうシンボルに象徴してきたか
ということに焦点を絞りました。
「生きる」こと、「生き延びること」、
危うい事や「まさか」、「いざ」という危険性=命の防御、
その象徴を求めました。
したがって、このブログでも、
ヘルメスやアスクレピオスなどについてメモ記述をしてきました。
それは、私の思考メモでした。
「ヘルメスの杖」への異論が存在していることも十二分承知し、
しかも、「ヘルメス学」という知的歴史性をテキストにした結果の、
マークとロゴタイプの統合シンボルです。
この賞シンボルは、本賞創設とともに、
危機管理産業・モノデザインと危機管理制度設計・コトデザイン、
その展開・アプリケーションを完備させました。
ここで紹介していくつもりです。
無論、本賞受賞によって、あらゆる「想定外」=「まさか」を回避し、
「いのち」を本賞選定基準からもう一度、
見つめ直すモデルケースを普遍化していきます。


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5月2日 staffblog


   


     5月 2nd, 2012  Posted 2:45 AM

5月2日

今、
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
iPhoneには充実アプリの他に
緊急時のホイッスルと印鑑、そして白熊。
こだわりの組紐は、九州と京都にて入手。

常々、持ち物はup gradeに余念なしです。


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「30-Channel Programmable Stereo Systemは伝統工芸」


   


     4月 23rd, 2012  Posted 12:00 AM

フリーランスになったとき、
これまで周囲の親しい人たちが急に冷たくなりました。
東芝関係で親交のあった人たちは、
私が東芝社員だったからやさしかった、
このことを思い知らされました。
しかし、本当に心ある人たちは私を支援してくれました。
その支援で、やりたかったことに投資というか浪費をしました。
シンセサイザー・4chデッキ・ミキサー などを買い込み、
現代音楽のようなものを作曲し、
その再生システムを本格的に造りました。
まだマイコンがようやく4bitの時代でしたから、
リレー回路でプログラマブルコントローラーと
30個のフルレンジでトーンゾイレタイプの
壁面スピーカーシステムを造りあげました。
これは2chに音楽をステレオ録音し、
2chで左右にどのスピーカーを鳴らすかという制御システムでした。
プログラマブルコントローラーは4800カ所ハンダ付けが必要でした。
それはまさに日本人のエンジニアが出来る「技」でした。
だから「伝統工芸」だと考えて、
当時、京都で行われた伝統工芸展に出品しました。
当然コンペ事務局から受け取れない旨の通知がありました。
それは想定していたことです。
やがて、このエピソードを残しておけば、
必ず「君の作品だったのか」ということになると想像していました。
それは意外と早く訪れました。
日本デザインコミッティで
「デザインフォーラム銀賞」をいただいたとき、
コミッティのある先生が京都でのコンペ審査委員でもあったので、
その話をしたとき、
「あれは君の作品だったのか」ということになりました。
さらに、このシステムを当時「ビデオアート」が騒がれ初めていたので、
ギリシアの現代音楽とビデオアートコンペにも出品しましたが、
見事に落選しました。それでも一向に構わない、
いづれ私はそのアーティストにもなれるはずだとうぬぼれていました。
シェーンベルクやクセナキスに憧れがありました。
だからシンセサイザーで作曲し録音し、
さらに30個のスピーカーで自動演奏させるシステムづくりに、
デザインで得たデザイン対価はすべて注ぎ込んでいました。
今や、当時のシンセサイザーはiPadのアプリになっています。

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「iPhoneアプリ、六つ目の開発」


   


     12月 19th, 2011  Posted 12:00 AM

1984年にMacintosh 128kと出会ってから、
私の知識と意識は日常的にAppleで支えられてきたとも言えるでしょう。
そのパソコンがiPhoneという新たな形式となり、
ソフトウエアは「アプリ」と呼ばれています。
私たちはそのアプリ開発をしてその配布販売をしています。
目的は、私が提唱し始めたPeace-Keeping Designの一つの戦術です。
PKD活動の具体的開発は「結核ワクチン」のシステムが今中心です。
その活動支援として、アプリを販売して資金の一部にしています。
今はアプリ一つが85円です。
すでに、5つのアプリを開発配布販売しています。
「時計」HOLA・「TheClock」称号を持つモノをiPhoneに入れました。
「脈拍計」=15回の脈拍で、1分間の脈拍が計測できます。
「黄金比計算機」=黄金比がすぐに計算することが出来て、
デザイン設計時の補助計算機になります。
「緊急時のコール」=HelpCallとして、
声が出なくても助けを呼んだりすることが出来ます。
「手旗信号練習マニュアル」=手旗信号は
知っておいてもいいかもしれない、という提案です。
そして、時刻計測の基本に戻って、
「砂時計」を新たに開発しました。
これら全ては大阪大学大学院の私の研究室で学生達が私のディレクションで
プログラミング化して認証を受けて配布しています。
私の狙いは、これからのデザイナーはアプリ開発も出来ること、
リアルな機器設計とバーチャルな機器設計能力を身体化してほしいのです。
そして、iPhoneアプリには、
知識と意識を良識と見識にするソフトウエアの力があると認めています。
PKDはまさしく、率直に良識と見識のデザイン活動であり、
「デザインが世界を変える」ということです。
その活動の資金確保としては微々たることかもしれませんが、
それでも、その販売利益を得るとともに、学生達の能力を高め、
しかもPKD活動の連続性を告知広報する訴求力をもっています。
アプリ開発は、デザインの根幹である利便性を徹底的に求める
「思いやり」を込めることができます。
是非、こうしたアプリを使っていただきたいと願っています。

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9月29日Staff Blog


   


     9月 29th, 2010  Posted 4:00 AM

9月29日

ただ今新しいiPhoneアプリを開発中です。

近日中に公開される予定ですので、
ご期待ください!

因みに、これまで発表したアプリは
こちらからご覧いただけます。
ご参考ください。


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2月10日Staff Blog


   


     2月 10th, 2010  Posted 8:09 PM

2月10日

もはや、
BOSS(川崎和男 Kazuo KAWASAKI)
がデコった辞書たちも、
iPhoneの中に入っているので・・・ご苦労さま。

語学系から医学系までアプリは辞書充実、
BOSSのiPhone内アプリも誰よりも充実。


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