kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘カタカナ’


「これまで6冊の出版に込めたパターン化」


   


     9月 6th, 2017  Posted 12:00 AM



「MAC POWER」という雑誌で二つ、私は連載を持っていました。
最初は表紙がカタカナで、なぜお面のイラストレーション?、でした。
これがパソコンそれもMacintoshの雑誌とは言えないと私の文句からでした。
当時はMacの雑誌も激しい競合時代でした。
「そこまで言うなら、川崎さんが責任もって、
ロゴタイプ、表紙デザインのディレクションを」となり、
表紙は一年間だけやらせてもらいました。
17年間連載しました、そして二年半で書籍を上梓しました。
今でも、あの連載読んでいました、と、本当によく言われます。
ところで、この6冊書籍表紙には、いくつかの自分デザインゆえの、
良く言えばちょっとパウル・クレー気取りでした。
パターンと色の構成、さらにはそれぞれの本にも仕掛け的なグラフィック、
視覚シリーズ化を実行しているのです。
まさに、「なんとか気取りの・・・」というクレーを
自分書籍デザインで6冊出版しました。
アスキー出版自体の経営難、それは出版界そのものもその衰退の始まり。
17年間の連載はMAC POWER終焉で終わりました。
私は工業デザイナーですが、グラフィックデザインも相当にマーク、
ロゴタイプ、パッケージがあります。
その作品集も叶えば出版するつもりです。
そうして、本を執筆するなら、蔵書は少なくとも5000冊、
大学の講義ではおよそ200冊分が語れること、と聞いたことがあります。
だからこそ、連載が無くなって以後、私が自分への修行としたのが、
このブログを毎日、中心はデザインについて書くことにしたのです。
このブログも11年になります。
確実に現代は、テキストデータだけでは駄目であり、
写真もなるべく下手ながら自分で撮影にしているのです。
書くことは「欠いていること」気づき、
撮る・写すことは「自分の中に映すこと」なのです。


# 「デジタルなパサージュ」
# 「プラトンのオルゴール」
# 「デザイナーは喧嘩師であれ」
# 「デザインは言語道断」
# 「デザインの極道論」
# 「デザインという先手」


目次を見る

『「織物・布の感性的評価軸=オノマトペ」産地福井から発信』


   


     11月 12th, 2013  Posted 12:00 AM



織物・布、そしてふるさとの「羽二重」を見つめてきました。
そして、これまでは教科書的で内容の概観的評価を、
ようやく、ふるさとの織物産地の若手を集結して、
「オノマトペ」=擬声語をさらに深度をもって、手触り感覚から、
「布の基準化」をまとめてきました。
すでに25年にわたって織物と接してきた私の結果をまとめます。
最初は、三宅一生氏の「プリーツプリーツ」の評論から、
私はなんとしても織物・布・編み物・ファブリック・テキスタイル
こうした、特に「手触り感覚」を集大成したいと考えてきました。
擬音語と擬態語それぞれをひらがな・カタカナにしても、
私たちの「感覚 – 感性」には公約数的・公倍数的な評価軸が可能。
この感覚は、
かつて織物職人は、暗闇でも布に触った瞬間に、
その布地の「こし・はり・ぬめり・ふくらみ・きしみ・しゃり」、
この感覚に加えて、「しなやかさ」こそ
布性能と品質性を確認可能ならしめたと聞きます。
つまり日本語はこの七つで「織物」の性能・品質が分別可能です。
この評価軸のために、私は最終的には、子ども達と盲目の人に、
あらためて力を借りたいと思うほどです。
私にスタッフ達と若手織物従事者の方々でまとめること、
この最終目標が見えてきたと考えています。
おそらく、ファッションを語る上でも、
織物の品性には「基準」が不可欠ですがこの欠落こそ、
ファッションを安易にし過ぎてきたものと判断評価しています。
だからこそ、私はこのデザインにあたっての、
布の意味性をもっと明確にしていく所存です。
なぜ、私がモノの素材性をさらに詳細で緻密にしていくのかは、
この「オノマトペ」的な感性評価軸から創造の革新を求めます。


目次を見る

『やっぱり造り込んでしまいましたが・・・』


   


     10月 15th, 2013  Posted 12:00 AM



私がNゲージに興味を持つなんてことは無いと思っていました。
しかし、松岡正剛氏との対談という機会があるので、
やはり、懐かしい京福電車のモデル製作には、
どうしようもなく恋い焦がれてしまいその外観モデルだけを購入。
毎日これを眺めていましたが、物欲は結局収まらず、
電動車にするべく、その電動ユニットを収納して電気機関車に!
ワイフは、外観モデルを眺める私に「まるでオタク目つき」と。
なんと言われようが、これを電気機関車にしてから、
Nゲージが自分にも影響があるかを確かめました。
さて、日本の車両番号には独特な方式があります。
車両の種類・特徴・設備・電気の方式・用途・区別、
そして製造番号までがカタカナと数字で構成されています。
これは、「京福モハ1003」しか、手に入れることはできません。
でもそれに自分の思い出を重ねてみることにしました。
私が子どもの頃から高校生になるまでは、京福モハ3000系でした。
京福電鉄といえば、どうしてもワイフの出生地と実家のある、
嵐山線がブランド的には有名ですが、
私にとっては、幼少の頃、高校生になるまでは、
田園を走り、永平寺や三国という海岸までを走っていました。
子どものときに、「君も電車に運転手になりたいの?」と聞かれ、
「自分はすべての駅を監督する人」というのが夢でした。
正直、イヤな子どもだったかもしれませんが、
そのために模型機関車に夢を持ったのでしょう。
そして、残念ながら、Nゲージはやはり緻密さでは、きっと、
私はあくまでもZゲージに戻るでしょう。
これだけの大きさがあるならもっと正確で精密緻密さを求めます。
ワイフに言いました。「Nゲージはこれだけだから」と。


目次を見る

「生涯最も使うアルファベット『K』」


   


     6月 4th, 2012  Posted 12:00 AM



日本人は漢字とひらがな・カタカナを使います。
さらにアルファベットも漢字同様、アルファベットを使用。
その中で最も使うのは名字でしょう。
私はふるさと福井の「F」とデザイン「D」も、
本当によく使ってきました。
最近あらためてアルファベット「K」を見つめ直しています。
これまでもアルファベットも、企業ロゴタイプや商品名でも、
様々に使ってきましたが、アルファベット「K」について、
まとめておこうと考えます。
アルファベットは、常識として、発音記号的であり、
表音文字という理解がしみ通っていますが、
本来は、ヒエログラフやシナイ文字。
さらにはヘブライ語、ギリシア文字の原意から、
その「かたち」は由来していますから、表意文字どころか、
象形文字が源流と言っていいでしょう。
アルファベット「K」は、11番目の文字であり、
発音記号的には8番目の子音文字であることは確かです。
発音としては無声軟口蓋破裂音として存在しています。
しかし、象形文字として、
このKという形態には、手の平=掌(kaph)から、
「杯」・「溜め池」という具合に手の平を意味しています。
だから手術=chirurgieや手相占い=chiromancieなど、
ギリシア文字「手」=chiroの系譜がありますが、
もっと遡及すれば、Kはシュメール語「山」=Kur から、
仏語(角・堅さのイメージ)・ラテン語(革)まで拡大。
しかし、ヒエログラフ的には、砂丘や籠を象形し、
結果、「大地・力・強さ」という意味にまで集約されています。
漢字も、象形文字からはまさしく表意文字が生まれていますし、
表意文字に意味の転化や拡大はいっぱいあります。
しかし、アルファベット「K」は、
意味の拡張よりむしろ集約されているように私は感じます。
「手」ゆえの強さや力が、
それは大地まで意味が拡大したのでしょう。
具体的に例示するなら「rock」に統合されているのが、
アルファベット「K」だと思っています。
私が正式なアルファベット書体として、
それは、「キャスロン体」と「フーツラ体」を
美大のレタリング実習として相当に学びました。
Kazuo Kawasakiという私の名前、
その先頭アルファベット「K」を生涯使っていくのでしょう。
だから、美しい形態を求めています。


目次を見る