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Posts Tagged ‘ステッドラー’


『まず矢立で万年筆と新作ノートを試す』


   


     8月 29th, 2016  Posted 12:00 AM



この夏は狂ったかのように暑い毎日でした。
夏にぴったりの詩は中原中也です。
「夏、青い空が動かない・・・」この一節がぴったりです。
エイ出版「趣味の文具箱」ほどまともな出版は今はありません。
そして、ここからステッドラーの新製品万年筆のモニターを依頼され、
それはとうとう取材にて自分の文房具の一部を紹介するまでになりました。
そのとき、おそらくこれ以上のノートは無いだろうという、
エイ出版オリジナルのノートをいただきました。
あえて、普段使いの矢立、毛筆でこの詩を書き、
ステッドラーの細文字と書き比べました。
万年筆細字専用と毛筆を書き並べると、書き心地が一辺にわかります。
しかも、ノートの紙質まですぐにわかってしまうものです。
このノートにはいろいろな万年筆と毛筆を試してみようと思っています。
今回はステッドラーの新製品とオリジナルのノートを試しました。
確かにオリジナルノートは、とても優れたノートでした。
このノートには毛筆でも一向に大丈夫、
こういうノートはなかなか存在しません。
文房具大好き人間として、本当に大きなチャンス、
そして、モニターした万年筆とオリジナルノートをもらったのです。
とても大きな幸運でした。


* 『書く事のモノは最初から進化を続けている』
* 『自分文房具の紹介をしながら語った取材でした』
* 『新製品のモニターとして万年筆を試す』
* 『書を教えるべきだったー和紙の味覚、趣味の聴覚を』
* 『越前和紙こそ、紙の文化を再活性できるはずだ』


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『書く事のモノは最初から進化を続けている』


   


     12月 25th, 2014  Posted 12:00 AM



先般、ブログなどを今も書いている人間は駄目とかいう文章があり、
私はこの人に喧嘩を売りました。
書くことは欠くことの原意に繋がり、書くことで欠落していることを
筆者は原知性を埋め込む修行だから大事だと反論をしました。
私にとって最も指先が鍛え抜かれてきたことは、書く・描く事です。
したがって、デザイナーになってこの40余年は、
ステッドラーの鉛筆、その書き心地では、タッチから用紙はじめ、
鉛筆はほとんど試してきたと自負しています。
だから、シャープペンシルには全く心惹かれてはいませんでした。
ところが、日本人はすごいと思っています。
しかも私自身、日本文具大賞の審査委員長もしていますから、
できる限りの文具、筆記具を詳細にプロの視点で試してきました。
そして、とうとう「折れないシャープペンシル」(下)の登場に、
私は大感動しています。
そして、欧州の中世時代、それこそレオナルド・ダ・ヴィンチも
使っていたと言われているメタルチップペンシル(中央)は、
鉛筆の源流とも言われ、ピニンファリーナでリ・デザインされたモノ
これはまだ発注中で手に入っていませんが、タッチは優れています。
結局私はようやく鉛筆からこのシャープペンシルが気に入りました。
それは、このシャープペンシルであれば、用紙・紙の品質までが
私の身体感覚と同次元になる感覚がやっと一致してきたと思います。
たとえば、一枚の用紙の上で、ペンシルを走らせれば、
私は高速性で、極細最小の線描画が、削り直すことなく折れない芯で
相当に描き込みが可能になってきたことです。
無論、メタルチップペンシルは中世以来、この描画が可能であり、
折れないシャープペンシルまで一つのサイクルに戻ったようです。
すでに指先の感覚を私はiPad描画まで連続させたいのです。
なぜなら、選び抜いた紙に書くため、描くための身体感覚は、
これまでの経験をiPad上にもスムーズに移行させたいのです。
それこそ、書く事・描く事は、私の創造性の欠落・欠く事を
埋め尽くす作業に他ならないからです。


「プロとして元気の素は鉛筆への作法」
『あくまでも「素材」は木質で確かめる』
「iPad Stylusを使うと分かること」


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『資本主義からの逃走』
 「 *「手」が創造力の発電装置という話*」


   


     4月 28th, 2010  Posted 1:45 AM

手は起電力を!
フレミングの法則が「指先の向き」だったのは奇跡的な発見でした。
私は、手と指先には、発電装置があると言い続けてきました。
ますますその気持ちは強まっています。
美大で徹底的にデッサン、
それも工業デザインのスケッチトレーニングでした。
東芝の実習=これはデザイナー採用入試ですが、
当時、他大学よりもスケッチは絶対に自分が巧いと思っていました。
ところが入社して、「レンダリングに」と指示されて、提出したら、
「ラフ・スケッチ(レンダリングの下書きの下書き)ではなくレンダだよ!」
と窘められて、『どうすりゃいいんだ』という思い出があります。
スケッチ作法
40年もデザインのためのスケッチを描いてきました。
それは、頭の中がまったく空っぽで、何も考えていなくても、
「手を動かせば」→脳内に「かたち」が浮かび上がってきます。
だから、「創造力」は、「手」あるいは「指先」で何かに集中していると、
必ず「かたち=形態」が生まれます。
だから、私は「手」は起電力装置だと思っています。
「手」をともかく動かすのです。
これまで、様々なスケッチブックを使ってきましたが、
今は、「モレスキン・ジャパニーズタイプ」と
ボールペンのB黒を使っています。
そして、そのスケッチに色鉛筆、最近はステッドラーに限定していて、
このスケッチに着彩をします。
一冊いっぱいになったら、ワイフに渡して、
また新しいスケッチブックを渡してもらっています。
これまでどれだけのスケッチブックを試してきたことでしょうか。
やっとこのスケッチ作法に落ち着きました。
鉛筆などは、最期までの使い方は35年使い方は定まっています。
ボールペンは、スケッチのためにあらゆるブランドを使ってきましたし、
今なお収集が趣味になっています。
それは、自分の「手」という発電装置を
常にピカピカにしておくためです。
そして、右手・左手いづれでもスケッチを描き、
ここ2年ほどは、「ペン回し」をしながら、描いています。
なんだか、「ペン回し」をすればするほど、
起電力が大きくなるという気分になれるからです。


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