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Posts Tagged ‘ナイロン’


『タオルの欠点を羽二重に学ぶべきだ』


   


     10月 29th, 2017  Posted 11:30 PM




デザイナーとして、最も素材を重視している私にとって、
とりわけ繊維・ファブリックの中では特に綿織物の代表にタオルがあります。
ほぼ明治維新時より、織物産業のなかでは特筆する性質があります。
繊維でまったく用途的に変化をしていないのは、タオルとガーゼがあります。
この最大の性質上では、繊維=布の特性でマイナス性質のモノが特化。
タオルにおいては、
布の七つの性質での「ふくらみ」があるのみのでのしなやかさだけです。
これが吸水性と肌触りを決定要素にしています。
しかし、肌触りも吸水性を感じ取るふくらみだけであり、
実際的には美容上での肌とのインターフェイス性=界面はマイナスです。
したがって、タオルは用途的には大きさでの使い勝手がありますが、
肌の角質との関係では、決して好ましい条件には進化はしていません。
万一、顔に対してタオルを使用することは回避すべきでしょう。
これがプロとして素材を学術的にも検分と検証をしてきた結論です。
しかし、日本のタオル産業は、未だにこれを超える繊維が無いためには、
更なる製造生産の技術が必要であり、
これまでの綿=自然素材からナイロンやポリエステルの起毛化が必要です。
例えば、タオル生地によるタオルケットの時代はデザイナーによって、
そろそろ寝具性から新たな機能発見に至るべきだと私は考えています。
その最大の利用は肌触りでの感触性にあります。
人間の肌にとっては、「ぬめり」感が角質にとっての保護性を持っています。
タオルにはそれが欠落しているというのが、私なりの結論です。
私が数年かかかっての結論では、繊維には自然からは、
植物性=綿・麻と動物性=絹がありますが、
日本全国の国立大学から繊維関連学科が無くなってきたことは、
日本の繊維産業を遅延させた大問題だと指摘しておきます。
したがって、国公私立大学への研究費配分も大きく間違ってしまっています。
大学人の一人としてこれは指摘しておくべきでしょう。
私にとって「羽二重」の存在で再確認した繊維の七要素を再度生かした、
新たなタオル=ふくらみ+ぬめりがおそらく、肌にとって最高の品質、
これが私の経験則での結論です。


* 『布、なぜシルクロード、シルクボイスだったのか』
* 『素材産地のダブルブランド・「羽二重」HUBTAE』
* 『素材産地からWブランドのアライアンスイニシアティブ』
* 『布の感性評価はこれまで無かったからこそ』
* 『「織物・布の感性的評価軸=オノマトペ」産地福井から発信』


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『カラシニコフ電磁砲の開発に平和を願う』


   


     9月 29th, 2017  Posted 12:00 AM



機械工学からまたしても逃げられない現実が発表されました。
たとえば、私が長年取り組んできた羽二重は、
本来は日本の生糸が輸出できなかった時に、
縦糸2本横糸1本での優れた繊維であり、貿易日本を支えていました。
ところが、羽二重がパラシュートに適用されたことから、
実は、ナイロンはパラシュート、つまり軍用品(械)でした。
ともかく軍用品が機械文明を進化させている力は巨大です。
カラシニコフAK-47といえばこれほど自動小銃で優れた銃器はありません。
カラシニコフ企業が、とうとう人が乗れるドローンを発表しました。
なぜ、カラシニコフが?となりますが、
それこそ第六世代の銃器が使われる軍用品なのです。
いわゆる電磁砲が開発されてしまったのです。
GPS信号もGSM信号も遮断し、テロリスト対策の銃器ですが、
これは国家警察のためというのは裏返せば、
明らかに戦争手段の銃器であることは間違いありません。
電磁ビームはWi-Fi・3G・LTEなどすべての信号を断絶するのです。
結局、戦争の方式がテロリスト対策とは言われながらも明確に戦争用です。
カラシニコフAK-47は、パリで私自身も巻き込まれたテロリストの銃器。
それは、私の教え子と丁度パリで会って、彼が駐在先のロンドンに戻って、
すぐに私に「先生、大丈夫ですか?」との電話。
彼と私は名古屋市立大学時代は、モデルガンクラブだったので、
「先生、彼らはやっぱりAK-47でした」と付け加えてくれました。
終戦時に、私のふるさと福井は10万人が戦没しています。
福井空襲はパラシュート生産工場を全滅させるほどの酷さだったのです。
そしてGHQが福井に入り込んできて
占領支配を終わるとアメリカ兵は帰還して行きました。
当然、パラシュートを持ち帰ったそうです。
そしてそのパラシュートは何に使われたのでしょうか?
それは彼らが結婚する時のウェディングドレスだったのです。
機械工学が軍用品開発であっても、それが平和を支えるそのようなモノに、
私はカラシニコフ開発のドローン、
ドローン砲が平和を支えてほしいと思います。


* 『落下傘としても羽二重は最高品質だった』
* 『素材産地のダブルブランド・「羽二重」HUBTAE』
* 『負のサイクルを即刻停止させるデザイン』
* 『非常事態宣言の街=パリにて、決意!』
* 「報復テロのターゲットは日本かもしれない」


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『布、なぜシルクロード、シルクボイスだったのか』


   


     7月 24th, 2016  Posted 12:00 AM



日本の布は「麻」と「絹」、植物と動物のタンパク質です。
それを進化させたものがポリエステルと考えていいかもしれません。
自分にとっては「絹」が最高の布です。
繭から得られる知恵でしたが蚕の繭づくりの観察はイタリアに負けました。
繭はフィブロインとセリシンという二つのタンパク質の天然繊維でした。
セリシンを取り除くことで得られた光沢感が
高級な品質上品さを創りあげました、
絹の歴史はあまりに不明なコトが多い。
紀元前3000〜6000年頃、中国では秘匿とされた製法が、
シルクロードとまで呼ばせた6世紀にイタリアに引き継がれて、
蚕が糸をはきだす動作の観察も20世紀後半に、
人間の知恵=Silienceで糸の精練や撚糸技術になっています。
昨年、蚕、養蚕産業における「風通し」の研究を見て、
とても感動しましたが、
その大学に研究資金配分を自分はかなり主張したことを覚えています。
そのことはまるで無視されていることこそ、
絹あるいはシルクというセンスが失われてきたと言わざるをえません。
ところが、夏になると、どうしても布の世界は麻に寄りかかります。
しかし、大麻技術での麻布は敗戦時に米国GHQで禁止されていました。
これを再度復興した布ブランドには断然、注目をしていきます。
ユネスコ認定で話題になった富岡製糸場も、
実は仕掛け人がおり、支えてきた欧州留学の3人がいたことも
既に忘れられていますし富岡製糸場での生糸生産が輸出禁止になったことも
もっと知られるべきでしょう。
この復活が羽二重であったことも、自分のデザイン対象になっています。
自分の大好きな布=羽二重こそ、ナイロン発明に繋がったことも伝えたい。
あらためて、布、その進化とともに
源である麻と絹、そういえばシルキーボイスすら、
いまではR&Bに変わってしまっています。

* 『糸は日本語漢字の重大意図を持つ』
* 『蚕・繭・絹・・・観察が『技』を決める』
* 『芸術という技法が引用したことから』
* 『落下傘としても羽二重は最高品質だった』
* 「『布』平織りの集積された知恵=晒を見直すこと」


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『素材産地のダブルブランド・「羽二重」HUBTAE』


   


     4月 3rd, 2016  Posted 12:00 AM



「五か条のご誓文」は由利公正(越前藩士三岡八郎)によるものでしたが、
彼は富岡製糸場の殖産興業を動機づけただけではありません。
ところが、生糸が海外からの要望が無くなってきたときに、
福井で細江順子女史は、縦糸2本横糸1本で「羽二重」を産み出します。
この「羽二重」が落下傘=パラシュートとして、
最高の品質であったことが、米国でのナイロン発明のきっかけでした。
福井は絹織物=羽二重の一大産地として、後には人絹取引所となり、
人絹はポリエステル繊維・布素材産地でした。
しかし、織物産業は時代的経済的にも逼迫した状況に追い込まれました。
ところが、最近のポリエステル繊維は織物編物として、
高度な素材として次世代素材として大きな性能開発が出来てきました。
僕は「羽二重ブランド」とともに、
繊維や編物、その「布特性」を明確に七つの特性評価を
オノマトペでの七つの感性評価を学術的に決定してきました。
 ・はり
 ・ふくらみ
 ・こし
 ・ぬめり
 ・きしみ
 ・しゃみ
 ・しなやかさ
こうした言葉はすでに死語的になっていますが、
オノマトペ=擬音語表現を幼児にも布体験をしてもらうことで、
明確な感性表現をして、そのマーク化を行いました。
すなわち、「羽二重」と「布の7感性的特質」は
ダブルブランドとして、新たな「素材産地ブランド」として
福井=素材産地が商品アイテムの提案をしていく基盤にしました。
これからの地方地場産地は「素材から製品アイテム提案」の
出来る場、
これが素材産地の革新的役割になると考えています。


*「オノマトペ=感性評価軸が学術検証された」
*『幼児たちの布感覚=感性評価実験から最学習』
*『「織物・布の感性的評価軸=オノマトペ」産地福井から発信』
*『落下傘としても羽二重は最高品質だった』
*『日本の繊維産業、その先鞭をつけた人たちの偉業に続け』


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『素材産地からWブランドのアライアンスイニシアティブ』


   


     3月 8th, 2016  Posted 12:00 AM



産業のスタートは繊維産業でした。
五か条のご誓文を書いた由利公正は国家の殖産興業を考えた最初の人物。
彼が橋下左内、横井小楠から学んだ結果は富岡製糸場に結実しますが、
すでに生糸は海外から認められなくなっていました。
結果、細井順子女史らの「縦糸2本横糸1本」の「羽二重」は
世界制覇をします。
羽二重でのパラシュートを陵駕するためがナイロンの発明であったのです。
「羽二重」は人絹から今では高密度ポリエステル産業に発展してきました。
繊維には長い間に繊維性能が七つありました。
 ・「しなやかさ」
 ・「ふくらみ」
 ・「はり」
 ・「こし」
 ・「ぬめり」
 ・「しゃり」
 ・「きしみ」。
この七つの感性評価が繊維・布の基軸になることはありませんでした。
私たちはこの七つの感性評価をオノマトペでの研究で、
明確に手本・見本にするマーク表現をしてきました。
僕自身が母方の実家周辺は
いわゆる「機織り屋さん」が幸盛を極めて来た時期、
僕の遊び場は小学校より大きな機屋工場でした。
ふるさと福井に、私は「ダブルブランド戦略」を準備しました。
まず、ふるさと福井は「素材産地」として「羽二重=HUBTAE」にて
メーカーでは、企業毎、商品アイテム毎をブランド化します。
そして、「素材」はさらに新素材から新たな製品化・商品化を産地から
高密度素材開発からの「記号商品」を発表していくことになるでしょう。
素材には確実な感性評価基軸のマークが、素材性能を表します。
すでに、新素材は新たな繊維としての試作を開始しています。
この新素材はやがては医療用として、細胞シートになる可能性があります。
いずれ衣食住の基本である繊維は
日本の新たな素材産業を創成するでしょう。
その大きなきっかけが、繊維の歴史から、
それはコンセプトではなくて
LINEとしての新産業のアライアンスイニシアティブを
かつて、由利公正が意図していた
日本の主産業になると僕は確信しています。


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『落下傘としても羽二重は最高品質だった』


   


     10月 19th, 2015  Posted 12:00 AM



2012年からふるさと福井の繊維産業の一新化に関わっています。
ともかく、歴史から福井の繊維を語り直そうと考えています。
それは「羽二重」が絹織物の名品となって
日本からの貿易輸出品だったこと。
ゆえに羽二重から人絹取引所まで生まれ、
今はポリエステル繊維が中心になっていますが、
羽二重が最高に優れていたのは、
これが落下傘=パラシュート素材でした。
富岡製糸場は由利公正が西洋の絹糸を学ばせた最初の工場でしたが、
生糸では欧州とは競合が出来ないことから、
縦糸2本に横糸1本で羽二重こそ、最高の絹織物でした。
そして、日本には落下傘部隊が誕生し、
それは左上がその部隊のマークだったらしいのです。
羽二重でのパラシュートは、最高のモノであったらしく、
そのパラシュート生産の産地が第二次大戦時には、
米国から大変な空襲を受けて、福井は焼け野原でした。
当時、米国兵たちもパラシュートは持ち帰って、
ウェディングドレスにしたものらしく、
羽二重織物を超えるために、ナイロンが出来たとさえ言われています。
由利公正と言えば
五箇条の御誓文・東京府知事ですが、
それは橋下左内と横井小楠の殖産興業の興し方から学んだことでした。
絹織物は羽二重が世界を制し
日本の輸出品筆頭は九谷焼磁器を凌ぐばかりか
落下傘部隊創設も、
パラシュートとしても最高であったことは知られていません。
生糸産業、羽二重産業、それは人絹織物とまでなり、
人絹取引所は、
その文化までが福井にはあったようでした。
私自身が子どもの頃は親戚の織物工場は学校より大きいものでした。
ところが、最近では羽二重は、お土産物の羽二重餅が知られていて
羽二重が最高の絹織物ゆえに落下傘までが進歩していましたが、
このようなことはすっかり忘れられています。
かつて、福井大学では繊維工学が隆盛していましたが、
繊維工学科はもはや信州大学にしかありません。
私は、生糸→羽二重→人絹→ポリエステルを
さらに進化させた高機能ポリエステルでの新たな商品アイテムづくりが
私にとって、パラシュートを陵駕する、
トランスポテーションや防災、医療、全く新たな産業を
生み出してくれるものと思って
デザイン戦略=問題解決戦略を織物産地に、
その象徴が、羽二重での落下傘=パラシュートだと
私は考えています。


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『地方国家からのデザイン戦略・熟考の成果として』


   


     9月 28th, 2014  Posted 12:00 AM



明治維新で日本は貿易立国の産声をあげました。
まず、九谷焼が最初の貿易輸出品でした。その後には、欧米から
生糸では無い新しい絹織物を要請されて発明したのが羽二重でした。
そして、羽二重の性能が最も顕著だったのは落下傘です。
世界大戦時に、日本の落下傘は羽二重でした。
如何に早く、しかも安全に落下するかということを日本軍は
成し遂げていたのです。
そこで、米国は東京、広島、長崎はもとより、徹底的に、
福井は大空襲を受けて全滅させられたのです。
羽二重に勝る織りモノがナイロンだったという説まであるほどです。
残念ながら、その時の落下傘を私たちは知りません。
ともかく、歴史事実として落下傘をと私は訴えています。
織りモノの七つの感性評価軸を明確にしました。
しなやかさ・はり・こし・しゃり・ぬめり・きしみ・ふくらみを
絹織りモノで確認しました。その指標にオノマトペ=擬音語を
それこそ、5歳の幼児たちにも確認してもらいました。
幼児たちの感性は、臭いを、味を、と様々に大人感性を超えました。
そこで、発表会では7本の透明アクリル筒にパッケージングと、
その実物をつるし、しかも、参画者に触って確認してもらいました。
擬音語=オノマトペを使ったことで、正解であり正確でした。
今後、学術的にも繊維=織物・編物はこれで一つの手本が完成です。
まず、すべてを絹織りモノ=経糸2本緯糸1本を手本にして、
先端的なポリエステル繊維の開発目途ができたと思っています。
かつて呼吸しない人工繊維は、今では様々な新素材になります。
それは、寝具も、緊急脱出用のパラシュートまでを示唆しました。
高層ビル30階から飛び降りても大丈夫なパラシュートです。
そして、自動車の表皮も新たな繊維新素材をと願っています。
すでに海外の車メーカーはCMまでアップしていますが、
現実には福井の羽二重=落下傘からのコンテクストが生きるはず。
繊維産業の先行きが見えないと言われましたが、
私はデザイナーとして、「新素材ブランド=HUBTAE」にしたのです。
HUBは仏語的にもハブですが、HABTAEではアブタエになるのです。

『幼児たちの布感覚=感性評価実験から最学習』
『「織物・布の感性的評価軸=オノマトペ」産地福井から発信』
『布の感性評価はこれまで無かったからこそ』


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