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「葉巻文化、その道具こそプロのデザイナーの仕事だ」


   


     12月 13th, 2015  Posted 12:00 AM



プロが、自分の趣味性を追いかける、というのは
賛成反対が必ずおこるものです。
しかし、私は大賛成です。
私もデザイナーですが、オーディオやその他いろいろを
本当はプロとして、製品化し商品展開したいと望んでいます。
「葉巻」に凝り出したのは60歳を過ぎてからです。
心臓を痛めてからは絶対禁煙に徹してきました。
それは周囲の友人達も巻き込んで、禁煙、禁煙と言ってきました。
しかも、禁煙と癌の関係も徹底して自分なりに知識を深めたはずです。
ところが、60歳から、喫煙だけど葉巻を初めから学び直しました。
確かに、喫煙は葉巻といえども関係があるようですが、
それ以上に「葉巻文化」はとても見逃せないほど豊穣にあふれた世界。
これを知らずして、人間を辞めるわけにはいかないと決めました。
そうしたら、仲間が出てきました。
葉巻にはその種の試験で専門家になることもできます。
それに挑戦とか言ったら、そこまでは望んでいないと、
教わった人から言われましたが、プロのデザイナーは、
しっかりと、葉巻用の灰皿?どころか、とうとうカッターまで商品化です。
うーん、まいった。ここまでやるか!とかになり、
それならクラブも創ろうとまでなっています。
このページでブログも書くよ、と言いながら、世情に振り回されて
とうとう、やっと、じっくりとブログアップできます。
「葉巻文化」は、まさに素晴らしい文化であり、
それが癌になるとか、確かに科学的なエビデンスは無視できませんが、
「葉巻文化」の下に、重要な葉巻道具をプロとして製品化し、
とうとう商品化とは、とても私は素晴らしいと思っています。
写真に写した葉巻は、見ればそれが何の葉巻であるかは
葉巻文化を知っている人なら分かってもらえるでしょう。
そして、私も刃物をそれもプロとして十分に知っているだけに
このカッターがどれほど素晴らしいかを知っています。
この「葉巻文化」をひょっとすれば最期の世代になるかも知れませんが
私は、このカッターが「なぜ、必要だった」ということを
プロのデザイナーとして、紹介し、かつ「葉巻文化」を
徹底的に護っていきたいと考えています。
今、何が自分には重大であるかは、職能の専門家であると同時に
趣味性においても「人間らしさ」を護っていくことは
まったく同値だと確信しています。


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『資本主義からの逃走』
「 Media Integrationに向かってきた系譜を印刷歴史から・3」


   


     4月 24th, 2010  Posted 12:01 AM

Aldusの存在
情報化時代、あるいはメディアのスタートに戻ってみます。
グーテンベルクにまで遡及してみます。
特に、日本ではメディア、その原点は印刷技術の発明が、
もっともよく語られてきました。
私は、グーテンベルクの存在をやはり大きく認めています。
しかし、グーテンベルクの印刷技術がハードウエアだとすると、
実際的には、
印刷していく形式の要素そのものを変えた人物の存在です。
この存在が忘れられていることです。
その人物とは、アルドゥス・マヌティウス
だと私は思ってきました。

























正直、彼を知ったのは、DTPのソフトウエアで、
PageMakerが出てきたときに、初めて知ったのです。
そして、グーテンベルクは
いわばメインフレームのコンピュータを発明したような人物であり、
パソコンのように、モバイルの書籍や、ページや書籍形態から、
書体のバリエーションなど、形式の要素開発を成し遂げた人物だったのです。
パソコンとともに、DTPではPostScriptが登場して、
印刷技術は、レーザープリンターによって、
パーソナルな出版が可能になりました。
メディア・インテグレーションは、
この印刷方式の大変革が大きく作用していたのです。
つまり、アルドゥスになりうる人たちが、
どんどんとパソコン環境を変革してきたことだと思います。
メディア・インテグレーションにとって、「新しい形式」は、
その形式をさらに高密度にしていく要素開発と要素の多様性、
さらに小型化し、携帯できるということです。
こうした意味でも、アルドゥスの存在は、
グーテンベルクとともに語られる必要があったのです。
今、私たちが、メディア・インテグレーションにおいては、
マスメディアに多様性が皆無であり、モバイル性能などの
形式の多要素化とその高密度性が不可欠だということを、
印刷技術の歴史から、
もう一度、確認として学び直しておく必要があると、私は考えています。


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