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『絶対に存在しないリモコン、そのデザインプロセス』


   


     1月 11th, 2019  Posted 12:00 AM



リモートコマンダー(リモコン)のペーパーモックと製品までです。
まず、私のアイディアは、「リモコンに丸孔を」開けようでした。
リモコンには全て基準がありますからそれらをクリアして、
また一方で単なるカバーリング、なのです。
リモコンの化粧直しで済まされることがほとんどで、
型から起こしてもらえる機会や企業はほとんどないでしょう。
技術批判は「丸孔なんて・・・」から始まり、
オーディオ標準の長いサイズへの調整と確認、
それを操作性とともに段階的に修正していき、最終決定となります。
私の場合ほとんどが、意思通りに今後の課題をふまえ、
「デザインが技術を進化させていく」ことができています。
私の想像力では、4つのボタンと液晶で、
全て機能性のコントロールが出来上がるところですが、
まだまだ一般化出来ないというメーカーの意見に納得しました。
だから、FORIS.TVだけです。
背面には、*リモコンの収納までありますし、
放熱孔さえまったくありません。
当然ながら、こうした表面だけではなく、
側面も底面も丁寧にデザインと技術が一致しています。
ともかく、リモコンで、技術や営業までを巻き込んで、
デザインプロセスを進化させることができました。


*リモコンの収納


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「キーボードデザインはここから始まった!」


   


     6月 16th, 2013  Posted 12:00 AM



Apple社からPDA・Newton100と同サイズのキーボードを
当時、福井で活動していた私に、
シャーップ帰りにAppleのチームが立ち寄っていました。
まさか、福井でAppleの新製品デザインを追いかけている、
このようなことは想像もされなかったと思います。
その契約では、Apple社の弁護士から、
デザインスタジオも綿密に条件づけられていました。
福井のスタジオには当時最も新しい錠が付けられていました。
契約書類も相当の厚さだったと思います。
私の伸縮性のあるアイディアは当時、片腕だったS氏が、
ペーパーモックで作成してくれました。
彼の腕前は多分今でもペーパーモデル作成はトップだと思います。
今でも、彼のモックは頑丈であり金沢での個展に展示した程です。
キーボードの基本は収集もしました。
だから、多分、世界的にも最高のキーボードは、
私が収集したモノ以外は無いとすら思っています。
4年前に、私は「鏡面でLED発光キーボード」を商品化しました。
そして、4年かかりましたが、
「Touching Feedback Keyboard」を完成しました。
間もなく、Mac版が発売になると思います。
静電タッチでなおかつ触覚フィードバックの実装は、
おそらく、これからのスイッチやキーボードなどを変革します。
触った感覚が確実に指先に感じることを目指してきました。
キーボードが鏡面であるということ、
これも工業意匠権は確立させることができました。
私は、キーボードは絶対に直線的であるべきと考えています。
それは、ピアノの鍵盤に等しいこと、
腱鞘炎を防止するというより、腱鞘炎のリハビリは、
「平面に指先自重をかけること」がエビデンスです。
だから、今後のキーボードは、キーボタン一つ一つよりも、
必ず、「触覚フィードバック=Touching Feedback Keyboard」は、
新しいスイッチ環境を変革してくれると確信しています。
平面なのに、指先は膨らんだ場所を押しているという感覚です。


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