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『日本語には漢字・ひらがな・カタカナがある』


   


     10月 23rd, 2018  Posted 12:00 AM



今年はこれで3度目の入院をし、ICD=除細動器を埋め込みました。
そして、ようやくこのブログを再開します。
テーマは「書」の書き取りであり、私は日本語について
「書」を通してその表現を考えています。
というのは日本語には、漢字・ひらがな・カタカナ、
この3種の文字があります。
これを絶対に取り上げたいと思っていました。
文字はその国の文化を表現する大事なことであり、
この3種、漢字・ひらがな・カタカナがあるということで、
とても表現には幅があります。
そして、ひらがなについては、まず最初に、懸命に学んでいます。
実際にはこれで手紙を書くと、かなり古語であるひらがなは大変です。
しかし、本当のひらがなには美しい文字がいっぱいあります。
が、相当に現代ひらがながあるのです。
それでも古語であるひらがなにはとても綺麗な文字があります。
そうやって私自身の手紙は私なりのひらがなになっています。
なんと言っても私が使うひらがなには私なりの工夫があります。
やがて私のひらがな辞典が必要かもしれません。
後生に残ることを意識していますから。
最近とても驚いているのは、デザイナーの太刀川氏と、
「日本デザイナー書道倶楽部」がこれほど大きくなるとは、なんです。
50名で小さな展覧会でもと思っていましたが、
今ではFacebookで170名も増えてきました。最近は中国人も増えてきました。
「決してこれは達筆とはゆえないこと」をもモットーにしてきましたが、
なかなかの習作もあります。
だから私にとっては、日本という文化を表す、
漢字・ひらがな・カタカナがあります。
私はこれを表現していきたいと思っています。


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『日本文具大賞の「機能部門」と「デザイン部門」って?』


   


     7月 10th, 2016  Posted 12:00 AM



2016年・第25回「日本文具大賞」の発表と表彰式が行われました。
日本文具大賞はこの時期の大きな行事になっています。
今年も審査委員長として概評と審査基準や文具業界へのお願いをしました。
年毎に応募は増え、今回はwebsiteで事前調査を各審査委員がすませて、
その後、現物審査をしました。
これはまず個々人の主観性で評価され、
それが、審査会ではぶつかり合って客観性に変わります。
つまり、デザインにとって最大に重要な客観的な評価が成立します。
この審査は二つの部門があります。
「機能部門」は、
常にデザインと言えば「機能的が美しい」という常套句がありますが
これをもっと広範囲でとらえ直しています。
性能=モノの性質の能力と、
効能=モノが社会的・時代的に存在している意義や効用と効果が問われ、
結果、性能と効能の可能性が文明的な史観で
「機能性」という可能性になるのです。
「デザイン部門」は、
機能性にさらに美学性が将来性を持っているか、までが問われるのです。
簡単に言い切ってしまえば性能性という誠実さと効能性という信頼性が
社会的に存在を許容しているかどうかまでが確かめられているのです。
特に「グランプリ賞品」には、
誠実さと信頼性に美しさという倫理観が適合していく未来性を
求められているということです。
本賞の商品は、毎年必ず大ヒットになることは間違いありません。
そしてこの審査会が
「各商品や各メーカー事情を詳しく組み込んで評価している!」
という理由から、審査会自体が褒められることがあります。
これは審査委員会の伝統的な誇りであり自慢だと思います。
賞品市価は200円から2000円、高くても5000円のモノですが、
わが国の「文具は世界一」であることを今年度も再確認できました。
ただし、今回は各社のwebsiteを見ましたが、
残念ながら、websiteには
企業各社の特色ある美しくてインターラクションが
より必要であることを付け加えて述べました。

*『日本流見本市の創出=日本は常にホスト国であるべき』
*『売れるより売る文具大賞グランプリ』
*『「機能」と「デザイン」=日本文具大賞の審査基準』
*『『第22回日本文具大賞』を発表しました』
*『アートからの革新=フォンタナの作品から』


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『「機能」と「デザイン」=日本文具大賞の審査基準』


   


     6月 11th, 2016  Posted 12:00 AM



「日本文具大賞」は25回目になるそうです。
自分がこの審査委員長になってから受賞作品は「必ず」大ヒットします。
そのこともあってか、毎年応募点数が増え続けています。
この時期は前後して「Ship of the Year」の審査もあります。
船舶業界は例年に無く大不況であり、日本の造船や漁業界は国際法変更で
日本苛めが相次いでいます。
この審査は各社のプレゼですが、
審査委員の厳しい検証には応募企業は答えるのが大変だと思います。
変わって、文具関係の審査は日常性があるのですが、
今回は応募点数が多くてその中での受賞作対象はwebsiteでも検証しました。
さて、この審査には
「機能部門」と「デザイン部門」をあえて分けています。
審査委員長として明確に分けておきます。
「機能部門」というのは、
デザインといえば機能ということではありません。
モノとしての性能、その進化性を見て、
社会的に存在する効能が備わっているかがまず選別対象です。
では「デザイン部門」はというのは無論、
機能性=性能+効能の基準をこえ、
さらに「美学的な解決」までということを見ます。
残念ながら
デコレーション=装飾がデザインという思い込み企業が多いこと、
これはデザインに対する誤解がまだ残っているということです。
したがって、それなら「デザイン」は統合的とすみ分けますが、
機能部門はデザインの統合性でも性能と効能の技術進化を見ています。
したがって、企業は両部門に応募されることが多いのも事実です。
この審査は7/6に「国際 文具・紙製品展」にて
グランプリと受賞作が発表です。
今年も必ず、受賞作は「流石に日本のモノづくり」として、
極めて日常的な手元でのふれあいが確認できるでしょう。
そして、この審査での「デザイン」「機能」を
改めて検証していただきたいと思っています。

*『売れるより売る文具大賞グランプリ』
*『日本文具大賞審査=受賞すれば、必ずヒットする!』
*『ISOTでの勘違いを発見』
*『2012『日本文具大賞グランプリ』は書くことの再確認』
*『わが国の展博・コンベンションデザインは遅れている』


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『乳牛は決して美味しいミルクを絞り出すわけではない』


   


     3月 18th, 2016  Posted 12:00 AM



「牛乳」はミルクです。
「乳牛」はミルクを出してくれる牛のことです。
「牛乳」はすべて美味いわけではありません。つまり、
「乳牛」だからと言って、美味しいミルクを出すわけではありません。
ともかく、乳牛のような職能という喩え話がとても可能です。
それこそ建築家やイラストレーター、グラフィックデザイナーを
まさしく乳牛とするなら、彼らは建築を建て、イラストを、グラフィックを
乳牛としてミルクにすることができます。
果たして、それが美味しいミルクかどうかは不明だと断言します。
ところが、
デザイン=ミルクを出すと思い込んでいるクライアントが多すぎます。
これが電車?これが美術館?このことにも気づかない?が氾濫しています。
乳牛のような職能からのミルクは、
あたかもミルクっぽく見えて、それなりの評価を受けます。
クライアントは大満足しているのです。
このようなまずいミルク=下手くそなデザインに大満足している、
そんなクライアント=企業家が増殖しているのは間違いありません。
40余年デザイナーとして、私は私なりの倫理観で自分のデザインを
それこそ
デザイン=美味しいミルクにするデザイナー=乳牛を目指しました。
だから、なぜそこまで自信たっぷりに、
「こんな不味いミルク=デザインを」、
「この程度のデザイナー=乳牛などいらない」と、
それこそ、断言を惜しまず、結果、喧嘩別れなど平気に生きてきました。
それは反面、自分のデザイン=ミルクを世界でトップに美味くする
自分に課した「使命」だったからです。
毎年、昨年はこれほど我慢したのだから、
今年は絶対に認めがたいモノ、コトには容赦なく断言するとか言うと、
周囲は、毎年そう言って生きているのだから、
何もそうまでして「敵をつくらず」とか言われます。
が、僕は我慢に我慢をしているのです。
 ・「正直」ということ
 ・「正眼の構え」ということ
これほど実際は苦しい生き方は無いことは確かです。
「ミルクはすべてが美味いわけではない」
「乳牛のような存在だから、美味しいミルクのような」
そんな結果のミルクのようなデザインはありえません。
こうした風潮に、
わが国は狂乱した情況にあることは書き残すべきでしょう。


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