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Posts Tagged ‘住まい’


『熊本大震災への新たな瓦屋根材のデザイン開発』


   


     6月 28th, 2016  Posted 12:00 AM



熊本の大震災は未だに終息しているわけではありません。
その後も大集中豪雨や、液状化も起こっていますが、
全く報道がありません。
九州大学・崇城大学は熊本現地にて「レジリエンスデザインチーム」を
大阪大学を中軸にして39大学・デザイン系建築系が支援活動をしています。
チームに「全瓦連」からアプローチがありました。
実際に熊本での特に屋根材・瓦の破壊や家の倒壊に関わり、
「瓦屋根材」への大きな見直しが必要になっています。
その前に大雨対策でブルーシートが大量に求められました。
それは悪徳業者によるいわゆるぼったくり販売が横行したのは事実です。
それと同時に、屋根が重ければ住宅の心柱が歪み、倒壊寸前になります。
屋根が軽ければ、あるいは瓦が地震で落下すれば、心柱は残りますが、
天井が破壊されて雨漏り対策が必然となり、ブルーシート張りになります。
それでも、被災者は、火事場泥棒の可能性があることから、
避難所よりも、いつまた地震が来るか分からない自宅で
生活を余儀なくされているのです。
結局、これまでのしかも阪神大震災・3.11東日本大震災を経験しながらも、
「建築基準法」はもとより、
屋根材・瓦構法など全てのやり直しが必要です。
建築だけに任せておけません。
伝統的な景観となっている「瓦」は、震災毎にダメージを受けています。
全く新素材のしかも伝統的な新規屋根材、
実装された「瓦屋根材」がデザインされるべきです。
それこそ、家屋には安全で安心できる住まい、
どのようなしかも連続している地震にも、
明確に耐震性充分な「瓦屋根材」のデザイン開発が
「レジリエンスデザイン」の大きなテーマになっています。

*『壊れてはならないから鄙美人にレジリエンスデザイン』
*『仮設という無能な制度設計の住宅』
*『ソーラーパネルは制度で大誤解をあたえその真実が歪んでる』
*『安政の三大地震・伝承されたこと』
*『石巻市へ『までいProject』の提案プレゼン』


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『災害時の衣・食・住・医・職・趣その不便と不安の解決』


   


     5月 13th, 2016  Posted 12:00 AM



九州大学での「レジリエンスデザインチーム」と
現場におけるこれからのデザイン活動を論議しました。
その結果は、ともかく巨大な「不便さ」を
被災者社会は受け入れざるを得なくなるということです。
熊本現地にデザインチームの「調査」は
予想していたとおり、デザインがなんで調査に関係がある?
この質問に取り囲まれたということからでした。
明確な方向を「レジリエンス」=ストレス・プレッシャーに
克っていく個人とその社会づくりは、
「衣・食・住」にまず、天災は不測の事態が突然襲いかかり、
衣料も食・水、さらに住まいが不足することです。
これはもう一つの「医・職・趣」に関わります。
不潔さは感染症を引き起こし、医療が必要です。
職業は当然、休業になります。それこそ、不利が
その集団を取り囲むのです。
ところが、たとえば救難所では編み棒が欲しいとか、
何をして、災害避難所で編物や刺繍とかが求められるのです。
そうした不備さや、自宅への盗難などの不穏さが、
結局、不平と不満が個人毎のストレスやプレッシャーになります。
不信感と不真面目さを被災者は気持ちにため込んでいくのです。
しかしこれらは自律的な解消を個人個人が自克しなければなりません。
こうした「不平感」は、自律的な克己性を高めなければなりません。
ところが不潔や不足、不備や不利、不穏さは他律性で解消解決が当然です。
「不便であること」と「不安であること」の自律性と他律性をデザインで
すべからく問題解決するというのが、
まさに「衣・食・住・医・職・趣」への災害時・防災のデザインです。
すでに 37大学支援がこのチームにあり、
具体的に防災課題の実例報告が入ってきています。

*『「危機」・ことばの定義について』
*『資本主義、逃走した後の文明と文化の対象』
*『デザイン領域の「統合」による安全・安心・防災・防犯』
*『「不安」が最大なことは被災することである』
*『お月様が見ているよ・・・性善説の人にもどるために』


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『コンクリートから解放されること・今世紀のテーマ』


   


     11月 12th, 2014  Posted 12:00 AM



私たちの足裏からすっかり消えてしまった感覚は、土の感触です。
特に私は車イス生活ですから、まず、靴は傷みません。
靴先に傷つくぐらいですが、なによりも足裏の感覚で土どころか、
コンクリートの感覚はまったくありません。
以前、名古屋市立大学では建築系の学生達が、コンクリート実習は
必須科目であり、なんでも京都大学同等の実習室がありました。
コンクリートには歴史的にも土壌と人間の特に街づくりでは、
人間の歴史とともに最も身近な存在であったことは当然です。
しかし、コンクリートづくりの住まいの中では、
マウス実験では、生き残るマウスが最も少ないと言われています。
木製がマウスが長生きすることもよく知られています。
しかし、現代都市はまさにコンクリートで固められた都市構造です。
まさに土木工学の最も中心的な素材として、
私たちは歴史的にも18世紀から、この恩恵にあずかってきています。
しかし、わが国のようにこれほど大地震や最近の天災では、
コンクリートの根本的な見直しがなされることは当然です。
現在私は、「H2Oセルロース」という当初は液状化対策素材から、
先般の広島土砂災害、御嶽山の火山灰回収などを通して、
ますます、コンクリートのデメリットがどれほど技術開発されたかを
ノートをつくってまで検証をし始めています。
泥土をそのままコンクリートで固めてしまう、この行政手段は、
なんとしてもいますぐ辞めさせるべきだと考えています。
まして、防潮堤でそれも高さ17mのコンクリート堤などは、
現地の人が総反対しているのに工事は着々と進行しています。
今、私は、生コンクリート業界こそ、このコンクリート素材と
直に対峙して、新たな地球表皮にコンクリートを改良するか、
あるいはもうコンクリートから解放される素材革命をなんとしても
私はデザイン解決すべきだと考えています。
今週末11月15日に、私は生コン業界に新たなデザイン提案をします。


『広島被災地に「パウダースマイル」を!』
『新素材デザイン=「固丸くん」の商品展開は制度設計が必務』


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