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「六古窯・越前焼ー若い才能が復元から再興を始めだした」


   


     9月 30th, 2013  Posted 12:00 AM



六古窯というのは、縄文・弥生時代の土器から陶器文明、
日本にかつて存在した代表産地です。越前焼がその一つでした。
秀吉が朝鮮征伐で陶工を九州に連れ帰ってから、
日本の陶磁器は進化したと言われてきましたが、
私は最近、強い疑いをもってきました。
それは、欧州も日本も中国も、陶磁器は何も進歩していません。
若い頃、越前焼を故・加藤唐九郎の膨大な陶磁器辞典で知り、
越前焼でそのことを訴求し過ぎて、出入り禁止になりました。
ところが、最近、地元新聞社記者の方とその話をしました。
そうしたら、「司辻 健司」氏という若手陶芸家の作品を
記者の方からいただきました。
長年に渡る「青粘土」による平安時代の技法復興の作品です。
六古窯は消滅したと言われる方もおられますが、
私は、ほとんど陶磁器は進化してこなかったと断言できるのは、
この六古窯にこそ、日本人のオリジナルな技法があるのです。
若い作家が追い求め、それを支える研究会が出てきました。
私は、ここに21世紀からの新たな陶磁器文明を、
デザインが主導出来ると考えています。
これまで、土産物的な陶磁器は全く不要です。
デザインには、新素材開発、たとえば、私は有田焼で、
プラチナ釉薬」を開発しました。
だからこそ、欧米に対して陶磁器の再文明創出をねらいます。
今、この越前焼を手にすると、とめどない幸運さを感じます。
誰も思いついていない、日本だから出来る陶磁器文明開始です。
私は、この技法を文明と呼んでいます。
なぜなら、織り=織物=寒さを防止、焼=器=飢えを防止、
これが文明だからです。
デザイナーは、それこそ、縄文・弥生、そして平安にも、
文明の原点があり、それを文化相発する職能だと確信するのです。


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