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『アンチテンションはコピーされている福井産の革新技術』


   


     7月 31st, 2015  Posted 12:00 AM



眼鏡技術が中国にあっさりと盗用されてしまいました。
それは私が福井にいるころ中国から産業養成の留学生として産地が、
彼らを引き入れたことに端を発します。
当時、私はこれは大問題になると、警告を地元で発していましたが、
あまりに人の良い田舎=鄙は性善説での国際親善と国際交流で、
彼らを引き入れて眼鏡フレーム技術を開示してしまいました。
と同時に、中国進出を図った眼鏡枠企業までが中国に工場を建設。
ものの見事に、眼鏡枠産業そのものを中国政府は奪い取りました。
結果、それは3プライス廉価版眼鏡ビジネスを日本国内でも
あたかもベンチャー風ビジネスモデルを支えました。
私は福井市で増永五左ヱ門が開始した増永眼鏡(創業110年)にて、
KazuoKawasakiブランドをやらせていただいています。
眼鏡産業は鯖江市の地場産業を引き起こしましたが開発技術は福井です。
私は増永公認で一度、この3プライスビジネス企業で、
スポーツグラスを最初にやりましたが、すぐにスポーツグラスはコピー。
これは今なお、商品展開していますが、
廉価版とは安物ビジネス?を実感してしまいました。
ところが、中国産の安物に日本市場が呆れ始めると、
こうした産業は、「サバエづくり」を広告展開しています。
しかし、本当の眼鏡枠技術は福井産なのです。
もう、私は30年も自分のブランド展開をして、
特に「アンチテンション」=テンプルを広げようがレンズは固定。
MP690シリーズはフレームデザインを革新したと自負します。
これは2000年に「シルモグランプリ」を日本で最初に受賞しました。
今では、アンチテンションとは言えない構造コピーが氾濫しています。
また、グーグルグラスも製造物責任を無視して世界広告しましたが、
結局、あの実装性の無謀さを知り、商品化はグーグルが中止しました。
私は30周年記念モデルとしてサングラスデザインをMP690展開で
コンフィギュレーションデザインをしたものです。
これまでのサングラス形態実装を根本で変革しているはずです。
私のコピーや今はやりのジェネリックフレームも出始めているようです。
でも、このモデルは、使用した時に、中国製では不可能な構造が
仕組まれていますから、使用感・使い勝手は革新的なはずです。
サバエ産眼鏡フレームの技術は廉価版で使用勝手が異なりますが、
福井産眼鏡フレームには、海外ではたった一ブランドだけが、
競合相手でしかないことを発表しておきます。
鯖江産眼鏡フレームは、3プライス廉価ビジネスや、
安易な手術用具づくりでは、地場産業が朽ちていくでしょう。


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『資本主義からの逃走』
 *「志」ある者たらんとすべし*


   


     11月 9th, 2009  Posted 9:57 AM

「新渡戸国際塾シンポジウム」に参画しました。
国際文化会館で開催されました。
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最近はなんといっても、
この会館は、私の東京の仕事場です。
ここは恩師の推薦で会員になりました。
もうすっかり、会館の方々とは仲良しです。
シェフは、私の「好き嫌い」も見抜かれていて、
深夜にたどり着けば、夜食をいただいたり、
風邪っぽいと、特製の飲み物をいただいたりという
とても心地よい場になっています。

東京の中心でありながら、すばらしい緑に囲まれ、
美しい庭園をながめてひたすらスケッチできる場です。
デザインの会議やプレゼンテーション、研究会議まで
お世話になっています。
この会館の生い立ちは、ともかく国際交流や海外からの
学者・芸術家のホテルにもなっている場所です。

「新渡戸国際塾」に入塾するには高度なテーマで、
その論文審査があります。さらに面接です。
そしてバイリンガルでなければ塾生にはなれません。

今回は、その第一期生企画のシンポジウムで、
テーマは「日本の突破口を探る」という難解な課題に、
まずパネリストとして、15分間議論への私論を
プレゼンテーションしなければなりませんでした。

いつもの私流のために、親友である撮影監督の柏原氏に
人工心臓3rd-Modelを撮影してもらいました。
もうたまらなく美しい映像を
撮影そして編集してもらいました。

ともかく、私は、PKDとBOPへのデザイン実務への「志」を語りました。
塾生は、これからのリーダーになっていくことを、
自らも自覚し、周囲からも期待されている世代です。

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につきると思います。
撮影監督の柏原氏は、
大事件でのスクープ撮影では、伝説をなし、
世界遺産を撮り、今、最も美しいCFは彼です。
その彼と私には共通することがあります。

http://frameof28mm.blogspot.com/2009/10/blog-post.html
撮影監督の映像制作ブログ Frame of 28mm
「図書館の人々」を読んでください。

彼は、独立して、どれだけ芸能関連やワイドショーに
関われば、プロダクションとして自立できるかを
知りながらも、一切、関わらなかったプロです。
私もこの仕事をやれば、金になるのだが・・・
ということを拒絶してきました。
私は、幾たびも、デザインが実現しなければ、
デザイン料をクライアントに突き返してきました。
今も、その信条はくずしたくありません。
「志」が狂えば、「美」は遠のいていくのです。
自分の役割と責務を放棄するデザイナーなどは、
殴り倒したいとすら思っています。
そんな勝手な輩がデザイン界にいることは無念です。

「新渡戸国際塾」のみなさん、「志」です!
自分には、嫌いで、嘘っぽくて、損をしても、
「正しい」ということに、
命をかけられるか、でしょう。
人道と人情の話、民主主義の正しい解釈と有り様を、
国際的に発言し、実行しているパネリストの方々から、
新たな勇気とかつてからの「志」に目覚めました。

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