kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘基本知識’


『ある効果とある理論を実際に問題解決=デザインへ』


   


     11月 22nd, 2016  Posted 12:00 AM



米国の大統領は絶対に彼だ、という推測は当たっていました。
今年・申年は事件が頻繁に起こるということは、迷信かも知れません。
しかしまさに的中事件が多過ぎます。
わが国の大問題はなんといっても、拉致被害者の奪還と3.11の、
ともかくまずは除染の問題があります。
そして、コツコツと除染問題を解決しているY名誉教授を私の寄附講座、
その招聘教授に迎えました。それは除染対象である、
沼や池、田畑、構造物=家屋周辺は除染に取り組んでいましたが、
森林には何の除染も不可能でした。実際的には、
その森林での間伐材の年輪に134Csと137Csが明確に残っています。
この話を聞かされたときに、あらためてデザインが目指す、
義・美・善を思い起こしました。
134Csは半減期が約2年、137Csは約30年が明らかだと聞いています。
なんとしてもセシウム(Cs)除染の素材とその手法はデザイン対象でした。
まだこれからの実験が残っていますが、確実に除染方法が見つかると
私は自信が湧いてきました。
その素材には当初から目をつけていましたし、これまでの土砂災害でも
大きな効果をあげてきました。
ともかく、年輪から細胞壁での相当の知識が求められています。
デザインに化学的、植物学的な基本知識も要求されています。
現在の手法では除染が移染と言われてしまうことからはなんとしても
この問題解決=デザインが必須だということです。
これまでの芸術系から学術系へのコンシリエンスデザインが見えています。
自分の役割は、これまでのデザインを芸術から学術、学術から芸術へと
絶対に次世代デザイン界を変革することだと確信しています。
つまり、もはやデザイン系教育の大転換、これもイノベーション、
その実例をこの除染で示したいと考えています。



* 『シュンペンターと象形文字を同次元に考える』
* 『陽子加速器での核変換デザインによる復興』
* 『カラスはすでに見抜いている、らしい?』
* 『広島被災地に「パウダースマイル」を!』
* 『セシウム除染もデザインが深く関与すべきだ』


目次を見る

『熊本の草木鳥がレジリエンスのシンボルになる』


   


     6月 16th, 2016  Posted 12:00 AM



きわめて自分は焦っていました。
熊本地震の現地から、最も気にしていたのは身障者、車イスの人たちです。
やはり避難所には行きづらいという連絡がありました。
現地では終息しない2000回を超える地震。
崇城大学と九州大学に「レジリエンスデザインチーム」を
39大学が後方支援。
しかし、自殺者まで出ると「レジリエンス」そのものが崩れてくるのです。
そこで「負けるな!・泣くな!・生きるんだ!」という標語を思いつき、
早速、シンブルなキャラクターはすんなりと「くまモン」としました。
ところが認可は一ヶ月も先とのことです。皆が頼っているのです。
ならば、熊本のシンボル=楠・竜胆・雲雀に決定をし、
ビジュアル表現に入りました。
ところが若いデザイナーには、草木鳥の基本知識が大欠落。
美大同輩からは欅(自分は思い込んでいた)じゃない楠という指摘。
そういえば、欅と楠では木質も枝振りも全く異なります。
まして竜胆(スズラン)ともなると、
これは高山植物にまで登場する様々な種別があります。
竜胆を家紋にすれば歴史的な象徴の何を重要視しているかが明確です。
そして雲雀(ヒバリ)となればこの鳥は真っ直ぐと上昇して飛び立ちます。
この飛び方には飛翔前の小走り方と、天高くから垂直に降りますが、
実は地上に降りると、
下降地点からすぐに数十メートルを小走りしてしまいます。
美大時代に木質と木立はいっぱい写生をしてきました。
花にいたっては何種類の花を花弁や苞葉をデッサンしてきたでしょうか。
雲雀か雀か鶯かも最近では定かで無い装飾が氾濫しています。
これをデザインと言われるのは真っ平です。
少なからず、草木鳥にレジリエンスはありえません。
よって、熊本の元気のシンボルは、楠・竜胆・雲雀に、
ビジュアルデザインの基本を求めています。
熊本の現地で、負けそうになったなら、
このワッペン、あるいはビジュアルシンボルを
叩いてもらい自分を奮起してもらいたいのです。
これはレジリエンスデザインが果たせる役割だと考えています。

*『レジリエンスデザインは真正面で自殺と向き合う』
*『非常事態の準備は再考しなければならない』
*『勘違いディフォルメ写生は伝統では無い』
*『自然から学んだはずだった・・・のだが?』
*『扇子の季節、伝統センスが壊れ始めている』


目次を見る