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Posts Tagged ‘学位論文’


『今3台目、これまでの私にあったICD=植え込み徐脈器』


   


     11月 29th, 2019  Posted 12:00 AM



2018年の10/10に、私は3台目のICD植え込み手術をしました。
ICDとは植え込み型除細動器です。
その時、体内にあった2台目がようやく手元に戻ってきました。
これまで私を助けてくれた2台目は、
電気ショックを与えた後にデータが消えるという問題が起こり、
その確認のため米 メディトロニクス社で調査していたのです。
今、体内にある3台目は、
このメーカー主催で京都にて京都大学と京都府立医大の先生方に
講演した時に新製品として登場していたモノで、
私も次はこれを入れるんだなとユーザーとして評価や要望を伝えました。
以前はできなかったMRIの検査を受けても大丈夫になり、
定期的に、あるいは重大なインシデントを
自宅から病院へデータ通信できます。
とは言え、この通信でも当初は自宅に設置したクレドールに
初期の不具合が起きました。よくあることですが、
なんだか私のところにこういった問題が引き寄せられ改善要望をだします。
循環器系は、実は私の学位論文での対象領域ですので
今頃になって、もう一度「生理学」を読み直しています。
心臓は、Funny Channelというおかしな電流が洞房結節に電流が起こり
生まれるとすぐに心臓が働き始めるのです。
それがなぜ起こるのかわかっていません。
心臓は、美人を見てドキドキしたり、緊張して上がってしまう時も、
動きだすのです、不思議な臓器です。
それこそ、Artificial Heartという、Artとartに挟まれた人工物です。
私がこれこそ重要な人工モノの最終ではないかと想像しています。


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『造形言語と形態言語を裏付ける黄金比』


   


     6月 8th, 2015  Posted 12:00 AM



私が黄金比を教えることでは、これまで様々に考えてきました。
最初に、黄金比で表現されてきていた歴史的な表現を
なるべく沢山見せるという手法。
これまで、デザイン系や美術系ではこの方法をとってきました。
しかし、この応用となると、デザイナー予備軍であっても、
本当に理解しているのはほぼ一割です。
というよりも美的感覚では絶対音感のようなものだと気がつきました。
つまり、自分が生得的に
この黄金比的な感覚が育ってきた環境の中で身体化してるかどうかです。
阪大に来て決心して試してきたことは、正方形を描きます。
正方形の一辺を1とすれば、その一辺にx点をとります。
そうすれば、1:1-xと1:xの比例を数式で2次元方程式が生まれます。
そこで、このxの値を求めていくと、
1.618・・・・・という数値を得ることができます。
そこでピラミッド・モナリザ・アテネの円柱などを測り直したときに、
この1:1.61or1:1.62が必ず「美しさ」、
「美しいバランス」が見つかります。
そこで、最初、
設計段階からこの計算ができるiPhoneアプリまで創ってきました。
私は「美」の数値に黄金比の数値を
最初から意識する方法は成り立つとさえ考えています。
このことに卓越したメーカーをさらに論理化する必要を考えています。
そこで、博士号取得の学位論文=工学博士号で、
国際的にこの「美のバランス」がある製品を徹底的に調べあげたました。
そのためには、製品記号論を構築する言語を用意しました。
「造形言語」=designing language=デザイン意図表現と
「形態言語」=designed language=デザイン内容表現に
まとめることが出来ました。
そこで、「形態言語」としての「かたち」に
どれだけの黄金比がすでに形成されているかという調査をし、
それなら、「造形言語」段階にも黄金比があるかどうかでした。
結局たどり着いたのは決して歴史に残ること不可能は「形態言語」は、
流行として「今は雑誌でも多く取り上げられている製品」であっても、
確実に消滅すること間違い無い製品があるということです。
結局、「造形言語」段階で、
黄金比は絶対音感のごとく存在しているのです。
これは、マガジンで「いかにも最先端」と言われている
モノのかたちに、ありすぎるということです。
恩師、柳宗理生誕記念展は、台北・シンガポール、
そして香港も終えたそうです。海外にて展覧会があって、
国内では、私が講演会を担っただけでは情けない限りです。
私は造形言語にすでに柳宗理の黄金比があったモノが今なお、
日本ではなくて、
アジアで見直されていることがとても重大だと思っています。
したがって「かわいい工藝」などは、
全くあり得ないことを論証しています。
「かわいい工藝」については、
徹底的な批判論理を語ることになるでしょう。

「X:1-X・この計算では、1.61803398749・・・が示すこと」


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『学位論文での新たなデザイン造形の論理的な思考法の提案』


   


     11月 16th, 2013  Posted 12:00 AM



阪大を定年退官したこともあり、指導教官=副査として、
この論文=論考と論察に6年間関わってきました。
機械工学専攻においての教授たちの様々な研究査察は、
今回もおそらく国内では大変に厳しく、
かくいう私も本人以上にこの論文を幾たびも読みました。
私も学位取得ではもういらないと思うほどの厳しさを受けました。
論文の構成は学域として完成された論考と論察はシンプルです。
背景・緒言、方法、結果、考察、結論・展開で構造化できます。
この論文におけるテーマはあくまでも「記号論」を引用し、
デザイン造形されたいわば秀作73点を数理論的に解釈されました。
デザイン造形は「かたち=形態」に集結します。
「かたち=形態」は、「ことば=言語」化できます。
この形態が言語化されれば「記号」として、その解釈は、
ソシュールによって論考の手がかりを引用可能でした。
したがって、造形言語はデザイナーが造形意図をあたえることで、
「デザインする」という意味の核心であるデザイン意図であり、
形態言語はその意図により「デザインされた」内容を意味します。
この意図と内容を「デザインする」・「デザインされた」という、
記号論的な解釈を数理論的な数式で解釈の論察を試みました。
73点のデザイン製品を数式的な解釈は、工学的な論考として、
5名の学位保持者たちの予備審査によって、
ようやく大阪大学大学院は「学位授与」資格に至りました。
あとは工学研究科教授会での認定に至ります。
私にとっては3人目の工学博士をデザインの世界から生みました。
かって私自身も、
学位授与式での学長からのメッセージがいつももどってきます。
それは、「ようやくこれで学域の研究者として発言が許される」、
その立場が社会的な専門学域者としての資格=博士号です。
この学位取得者はこれから、デザイン+エンジニアリングを融合し
私は「テクノロジスト」として「デザイン工学」に、
果敢に挑戦をしていってもらいたいと思っています。


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「博士号学位取得論文が一段落」


   


     9月 20th, 2012  Posted 12:00 AM



昨日、いつものICD(除細動器)の定期検診を受けました。
エピソードと言われている心臓への機器異常は皆無でした。
良かった、というよりも、
今年度から博士論文指導では、
特に、Skypeで二人の学生はもとより、
研究室の学生までを罵詈雑言の限りでした。
「バカモン、何をやってる!」何度、怒鳴っていたでしょうか。
しかし、何も心臓異常は起こっていませんでした。
「パワーハラスメントでもなんでも構わん、
ヤレと言ったらやり通せ、その資料も読んでないのか」、
これをどれほど言うかというより叫んできたかわかりません。
『造形言語と形態言語によるデザイン造形の数理的解釈論の考察』。
『糖尿病を対象とした医工連携の問題解決による先端的デザインの研究』。
この二つが二人の学生それぞれのテーマでした。
デザインと言語的な解析を記号論と数理科学的な分析を試み、
もう一方では、
480万人の糖尿病患者はやがて2000万人と言われる健康問題へ、
医工連携への現実的な解決から未来的な解決のデザイン提案研究でした。
ようやく、私の研究室テーマである、
先端的かつ学際的なデザイン手法と医療系との融合を
二人の学生が専門家として、博士号学位論文にまとめました。
まだ、これからは博士前期課程の学生、その修士論文指導が始まります。
夜中であろうが、常に、
Skypeは繋ぎぱなしで私の怒号を彼らに与えてきました。
少なからず、私のデザイン活動はそろそろ幕を下ろす季節になりました。
私の社会的・教育的役割は、
これまでの知識と経験をできる限り語り尽くすことになっています。
これからこの準備原稿は
3名の副査教授のこれまた厳しい検閲が始まります。
それは主査である私自身が詰問されることです。


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