kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘手本’


「印刷の未来はまだ来ない・・・なぜだ」


   


     8月 16th, 2012  Posted 12:00 AM

またワイフのコレクションを借りました。
「VISIONAIRE 48 MAGIC」には、
一言で表現すれば、3D印刷がいっぱい詰まっています。
3Dはすでに液晶TVでも実現されています。
モニターデザイン機器のデザインに関わってきて、
CRTから液晶モニターさらには
プラズマディスプレイにも関わってきました。
そして液晶TVが3Dになって一般化すると、
それこそ映画も3Dの立体的現実感に私は納得しました。
サッカー競技なども擬似3Dは結構迫力があります。
したがって、印刷技術での3D表現をそれなりにいろいろと見てきました。
ところが、Van Cleef & Arpelsが実現した
「VISIONAIRE 48 MAGIC」には見事な印刷表現がありました。
時折、印刷関連からも3D印刷が持ち込まれました。
無論、印刷と3Dといえば一つのラピッドプロトタイピングもあります。
しかし、この3Dではなくて、2次元平面にも関わらず、
「奥行き感が現実」な印刷物です。
たとえば、
ゴキブリが印刷面を眺める角度で動いているように見えるのです。
当然、パソコン画面でアニメーション的な3Dはすでに実現していますが、
あくまでも平面印刷面上です。
この平面2Dに、印刷された3Dがあるのです。
願わくば、製品デザインのカタログや作品集には
この印刷技術で作成したいと思っています。
だから、
いつもこの「VISIONAIRE 48 MAGIC」を印刷メーカーに求めても、
まだまだ一般化されません。
ということは、Van Cleef & Arpelsという高級宝飾ブランドにとっても、
この印刷技術の最高峰をめざすべく、
この「手本」としてVISIONAIREが作成されたのでしょう。
グラフィックデザイナーも、
アニメーションよりもまずこの技術表現に近づいてもらいたいものです。


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「最高級品・アストバリーの技法を超えるには」


   


     3月 13th, 2012  Posted 12:00 AM

「ウェッジウッド」は英国では
コーポレート・アイデンティティによる企業経営のお手本でした。
C.I.を根本にした企業ゆえに、ものづくりは無論のこと、
労使関係から顧客管理までが理想的な企業だったと評価しています。
この企業のC.I.が世界的な
企業経営でのC.I.戦略に適用されてきたと思います。
しかし、2009年、この企業が経営破綻しました。
私は大きなショックとともに、
資本主義経済社会の終焉を
この企業の商品展開そのものの時代が終わっていく実感を感じました。
「アストバリー」と呼ばれる商品シリーズがあります。
現代おそらく最高の陶磁器技術によって最も高額な商品だと思います。
フルセットで1000万というほどの陶磁器です。
22金仕上げのこの商品は、すでに美術工芸品です。
商品価格で高級品というのは、私の美学性では相容れないことですが、
ティーポットが50万円、ティーカップ・ソーサーが25万円、
この市場価格というだけの陶磁器表現だろうか、
このことを詳細に検討してみる必要があります。
そうしてもっと重大な問題は、
陶磁器産業そのものが現代性を失ってきているという現実です。
これはわが国の陶磁器産業・伝統的陶磁器産地の
経済的な生き残り方を見い出す必要があります。
これまでの陶磁器有名ブランドさえも
ブランド価値を怪しくしているのです。
むしろエルメスの陶磁器が世界中の陶磁器技術を、
ブランド存続価値に見事に取り込んでいます。
したがって、私もこのアストバリーは
一つづつコレクションにして、詳細な検討をしてきました。
日常使いには緊張させられるほどのモノです。
けれども、この商品を所有し使用して、
その傍に私の陶磁器へのアイディアや発想、
そしてプロトタイプを置いて比較することが実務だと思ってきました。
このアストバリーから見えてくるのは、これだけの技術であっても、
その商品価値は世界的にも見限られたのでしょう。
ある意味で、
陶磁器の新素材開発・釉薬・焼成・仕上げなどを革新しなかったことです。
すでに陶磁器は一方ではセラミックス技術や、
釉薬での化学反応だけではなく電解質内変化など、
もっと陶磁器産業の根本変革が
あることに到達してこなかったからと考えます。
私はその革新をデザイン手法で導入したいと思っています。

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12月22日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     12月 22nd, 2010  Posted 9:30 AM

12月22日先負(丙午)

「手本」
なるデザインは
未来が見えてくるものだ。

『デザインの極道論』手本


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12月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     12月 21st, 2010  Posted 9:30 AM

12月21日友引(乙巳)

手本
未来を見るためのデザイン

『デザインの極道論』手本


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5月22日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 22nd, 2010  Posted 9:30 AM

5月22日 赤口(壬申 )

「手本」となるべき
デザイン的解決力を、
才能と呼ぶべきなのだろう。

『デザインは言語道断』手本


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5月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 21st, 2010  Posted 11:58 PM

5月21日 大安(辛未 )

「手本」なるデザインは
未来が見えてくるものだ。

『デザインは言語道断』手本


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