『位相としてのデザイン』

なぜなら、
これまでわが国のデザイン発達史は、
産業による国力強化の
大きな支援制度史にもなりうるわけであり、
産業、経済の位相に寄りかかる以外の
手法を見い出すことには
思いもいたって来なかった。

『分別としてのデザイン』

ならば、
せめて「区別化」の手法から
「分別」の知性をデザインは育成し、
やがて文明の経済効果に
デザインユートピアへの
コンテクストを構築する、
この決意を明然とすべきだろう。

『関数としてのデザイン』

情報革命の進行する現代、
インダストリアルデザインは、
これまでの手法からの
脱出は当然である。

『関数としてのデザイン』

そのとき、
コンピュータによるデザインは、
デザインの手法として、
これまでのデザインプロセスを
より創造的効果へと
昇華させてくれるだろうか。

『文学としてのデザイン』

とりあえずこれを
「文学としてのデザイン」としておきたい。
やがて、「デザインとしての文学」が
この手法を評価するまで。

クラマタの作品、あるいは造形という手法は、
常に、
彼が何らかの象徴性を潜ませる手法は、
この作品が、
彼の「結論的な手法」として
提示されてしまったのかもしれない。

すでにデザインは、
デザインする造形言語に、
メディアとなるモノのメッセージ化、
つまり、
情報デザインとしての修辞学を
デザインの手法にする時代に直面している。

とりわけ、
デザイン造形された形態が
メッセージを
訴求しなければならないとするなら、
デザイナーは、
自らの文体を構築していく手法や文彩化のための
デザイン造形の修辞学が
必要になってきているということだ。

もっと深読みをし、
デザイン手法としての暗示を
現代のデザイン手法へ
変換できるのではないか、
という解釈を試みたい。

造形言語の修辞学的手法