kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘放送局’


『ブツドリというカメラ撮影のテクニックは重要』


   


     8月 24th, 2016  Posted 12:00 AM



取材にはプロのカメラマンが同行されます。
そして、自宅でいわゆる「ブツドリ=物撮り」をします。
デザイナー、特にプロダクトデザインでは、
このブツドリは、デザイナーの一つの技能だと考えています。
カメラとの自分の歴史は、祖父にもらったカメラで、
絞りとシャッタースピードというのを知りました。
そして美大では特別講義で、被写界深度とかを教わりましたが、
ほとんど覚えていません。
しかし、当時、ある放送局のシンボルマークのコンペで、
賞金をいただいて、ニコマートを手に入れ、
独学で写真を撮り始めていました。
ところが、東芝時代は必ずスタジオに出向いて、
これも業界用語のプロ撮をしてもらっていました。
そこでは、プロカメラマンの様々な撮影を見ることと、
気さくなプロには質問をして自分撮影で試すことができました。
最も残っているのは、光は必ず一点からしかこない。
なぜなら、太陽の光は一方向だけだから、人工照明でも、
影は一つしか出来ないことを教えられました。
自分がようやくデザイナーとして、雑誌にも取り上げられると、
その雑誌の編集長から、
「君もそろそろ撮影はFさんにしようか?」と言われて、
紹介をしてもらいました。それはあこがれのカメラマンであり、
建築とプロダクトデザインのみの専門的で高名な方でした。
それこそ、「これを撮影して下さい」といえば、
「何日かあずかっていいか?」と言われるのはデザインとして自信作でした。
しかも撮影されると、「代金はいらないよ、雑誌の表紙に使うから」、
これが撮影料かと驚くのは、デザインがいまひとつという物でした。
したがって、彼の撮影方法を自分は真似ています。
影をそうするか、そのための背景素材、背景素材にそれを使う?など
鏡で照明を一点に集中させることを、
いわゆるブツドリでは撮影テクニックを覚えてきました。
最近はスマホで撮影が出来、しかもアプリで光からコントラストが
自由になる時代ですが、コンパクトなデジタルカメラをなるべく
コレクションにはしないつもりでいます。
しかし、まだ使いこなせないカメラがあります。
これは、絞り・深度・シャッタースピードの
アナログ性をデジタルにした最高級のカメラです。
いずれこのブログの写真が撮れることをまだ練習しています。


* 『美大生1年のときに私の最初の社会的なデザイン』
* 「デジタルカメラに向かい合うとき」
* 「カメラ修行は今なお・・・」
* 『今のコンパクトカメラはこの三台』
* 『デジタルカメラはなるべく買い換えない。』


目次を見る

「資本主義からの逃走」
   「「ラジオ聴覚メディアの強さは革新された」
  


   


     3月 3rd, 2011  Posted 12:00 AM

ラジオはメタ・メディア
放送局の取締役会顧問だったことがあります。
TVとラジオの営業と編成戦略、このデザインコンサルタントでした。
放送会社の企業C.I.に関わっていたからです。
当時もTVよりラジオの方が営業的には基軸が強固でした。
TVは単なる地方局として中央の中継基地でしかありませんでした。
しかし、ラジオは独自の番組編成が自由だったので、
その地域に密着した番組づくりがすこぶる可能でした。
その時すでに私はラジオはオールドメディアにはならないと確信したものです。
マクルーハンのいう「ホット・クール」という分別や
「部族の太鼓」という比喩ではないと思ったものです。
CDやPCが登場し、デジタルメディアになったとき、
私はホット・対・クールではなくて、
「ウェット・対・ドライ」という私なりのメディア分別思考で、
メディア機器にそうした造形言語化をしたものです。
今、私はiPodをFM電波で車内に局部音場づくりに凝っています。
しかし、大阪市内はFM電波が混雑していて、ようやく最近最適周波数を決めました。
CDパッケージソフト時代は終わった。
もはやCDというパッケージソフトは、Disc自体の素材性・物理的脆弱性がありますし、
輸送コストなどを考えれば、ラジオメディアは音波であり、
このメディアはインターネットで格段に世界規模になったものと判断することができます。
世界中のFM音楽番組は、まだCD音源の圧縮方式などが様々であるだけに、
Tuning-Mediaという音源、つまり「メタ・メディア」として革新的な進化を遂げつつあります。
しかし、このことにオーディオメーカーなどまったく気づいていないようです。
なぜなら、CD音源やDownload音源の再生装置システムその根本的なデザイン設計は、
これまでのオーディオシステムを全く超えていないことがそのことを証明しています。


目次を見る