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Posts Tagged ‘日本の文化’


『かっての日本の行事やモノやお菓子には文化があった』


   


     7月 17th, 2019  Posted 12:00 AM



本来は端午の節句に「ちまき」は配られています。
ちょうど今、祇園祭りで「ちまき」が圧倒的に売れ、
同時にネットで転売されているというニュースが出ていました。
祇園祭の「ちまき」は笹の葉で作られたお守り、
疫病と災難除けに効果があるとされています。
それを見ながら、私は母方の祖母が、
とっても大きな鍋でちまちを巻いていたことを思い出します。
この時期、京都の和菓子のちまきを食べたとき、
これは絶対に私の知るちまきではないと言い放ちました。
それこそ現代では、行事、節句の中でも消えつつあるモノ、
消えたモノがあります。
たとえば、油団(ゆとん)、
これは福井の夏のしつらえ、和紙に荏油を塗り込んだ敷物でした。
蚊帳なども、今ではすっかり使われていません。
が、この蚊帳の目がとても気持ちがいいのです。(床ずれなど)
昔、祖母がやってくれていたことがとてもいい思い出であり、
福井での日々の暮らしがとても豊かだったのだと感じる一方、
日本は随分と継承してきたモノやコトを捨ててきていると思います。
そういう意味では、
小中学校での思い出の「日本の文化」が消えているのです。
合理化や利便性を追い求めすぎた代償は大きく、
未来づくりを担うデザインも、単にモノづくりがコトづくり、
翻って、コトがモノづくりだとする一辺倒のストーリーは
再考、再構すべきです。


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『kawaiiからわび・さびまでは相当に遠い』


   


     8月 28th, 2018  Posted 12:00 AM



漫画ブームは、ここ数年は日本の文化として、
もう一つの「かわいい」=kawaiiと一緒になっています。
私はそれぞれ「ご当地キャラ」は、土地柄とか、
さらには、なんでもプロジェクトにまでキャラまでがあるという
この時代にあって、私は「かわいい」ということでは、
かなりの批判家でもあります。
Gマーク審査委員だったときから、審査委員にも、
厳しい意見を審査委員でも、「これかわいいよね」ということを
「どこが?」と女性審査委員にも、デザイン根拠を聞きました。
それはなんでもいいから、雰囲気=ムードだけに与える形容詞でした。
おそらくkawaiiが世界語になっています。
それだからこそ、経済産業省でも、日本のあり方はkawaiiが中核です。
私はこれには一家言をもっています。
Gマークでも「かわいい=kawaii」を正確に表して欲しいのです。
Gマークの第一段階に「美しい」ことがありますが、
「美しい」ことと「かわしい」には大きな差異性があります。
かわいい→綺麗→美しいが一番あるのです。
綺麗は形容動詞でなので、美しいこととにはかなり距離感があります。
この写真は確か、多分、空港の本屋で見つけてきた
「クレヨンしんちゃん」なのですが、
これは明らかにたぶん「盗作風」だと思っています。
やっと「クレヨンしんちゃん」のアクセサリー店が東京が出来ました。
マンガ・ゆるキャラ・kawaii・アクセサリーなど、
「美しい」を取り巻くこうした言葉には、
とても「さび・わび」が近づけません。


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