kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘米国’


『5Gよりも6Gの国家プロジェクトに期待する』


   


     1月 16th, 2020  Posted 12:00 AM

未来へのシナリオ通りに技術革新が進んでいきます。
Apple社が、かつて自動車づくりをを名言していましたが、
その発売時期が2020年でした。
今年、その一部の流れを受けた形で、
SONY社が自動車の試作車を米国で発表しました。
それこそ、HONDA社は、25年程前に現在にも通じる
アドバンスデザインの自動車をGマークに応募していました。
通信のgeneration、世代交代で通信環境が進展していきます。
1Gで、電話は携帯電話でまだアナログでした。
2Gでは、デジタルでメールになり、
3Gでは、高速化され画像送信が可能となりました。
その頃から携帯電話のカメラ機能が覚醒し、
やがてカメラ業界は一変するでしょう。
4Gでは動画になってしまいました。
YouTuberが小学生のあこがれの職能にもなりました。
スマホが普及しIoTでつながる生活環境が、
まもなく5G時代を迎えます。
東京オリンピックを控えて、4Kと8Kの高精細画像、
映像の伝送が可能になります。
それには、超高速・超低遅延・超大量接続が期待されています。
私の記憶では「人工知能」の理論を知ったのは高校2年頃でした。
やがて、シグマ(Σ)プロジェクトも、さらにはトロンOSも潰されました。
潰したS氏は、私に言わせれば「売国奴」であり、
私の予測は、6Gでは16Kにまでなって行くでしょうから、
日本主導が続くことを願っています。


目次を見る

『Hyperloopどころでは無いインダストリアルデザイン界』


   


     8月 4th, 2019  Posted 12:00 AM

駅と線路と言えば、「鉄道」に限られています。
長らく私も鉄道ファンです。もう少し時間の余裕ができたら
鉄道マニア、オタクの域に達したいものです。
乗り鉄、撮り鉄、録り鉄・・とありますが私は鉄道模型を収集しており
Zゲージを中心に、限られたモノには執着しています。
今回このHyperloopも、
新たな鉄道形式がとても早いスピードで凄いなーとは思いますが、
米国のインダストリアルデザイナーのいろんな見解を聞いてみたいです。
最も、国内の新幹線の中、そして地域の各種鉄道をみると、
デザインを誤解しているし、線路と駅との関係も一新べきでしょう。
ようやく今頃、自動車は変わろうとしていますが、
110年も進化がストップしていました。
デザイナーとして何台もの車を乗ってきましたが、
私の最後の自動車は自分の望んでいた車で終わります。
私の「最後の・・・ 」モノたちには、進化の兆しをつけれるように、
デザインで「やりたいモノ」があります。まだまだ「革命前夜」です。


目次を見る

『M805・ブルーデューンと手づくりボールペン』


   


     7月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

かなり考え抜いた万年筆・ペリカンのM805/ブルーデューンで、
ともかく、極細文字をいつも練習しています。
しかしまだ、これまた考え抜いた日記帳に、
この極細文字で書き始めることを踏み切れていません。
最初の数頁の筆入れが肝心だからです。
銀色のボールペンは、いつも私が持ち歩いているのですが、
「米国の作家手づくり」です。
私の筆記具のコレクションや趣味性を知る店員さんからのお薦めでした。
いつも、最低限これを持ち歩いています。
万年筆の選択をこれだけ迷いに迷っている私は、異常でしょう。
ボールペンは太文字を入れ替えています。
最近では、洋服も黒ばかり同じスタイルと
決めている友人が周りに増えています。
彼らは、洋服なんてという意見が多いのですが、
私は真逆、あまり世の中では着ることがないスーツが多いのです。
時間とお金と脳を使って服や道具を身につけています。
無駄や浪費も大いに結構、「終活」無縁を決めた私。
実際、万年筆もボールペンも、手にはたった一本しか持てないのに
趣味として約100本は超えているのです。
まず私の筆記具は経が14mmが標準であり、
ボールペンもこの手づくりがとても手に合っています。
それこそ、15mmだと手になじみません。
インクも色々ためしますがほとんどの万年筆はブラック色です。
ただしメーカーが色の仕様を変えると過敏に反応します。
ボールペンは細字と中字で、スケッチは太文字が大変役立ちます。
ともかく、書くことと描くことは、
私のファッションの大きな構成なのです。


目次を見る

『伝統的工芸品の継承者たちは「刃物知らず」です』


   


     7月 2nd, 2019  Posted 12:00 AM

最近のいわゆる継承だけの伝統工芸産地では、間違いが大変多いのです。
私が関わる打刃物の世界でも例にもれずです。
ここに、右には「蛸引き」、左が「柳刃」があります。
蛸引きは、関東地方、柳刃は関西地方で多く用いられます。
関東の蛸引きが先端が四角系なのは、
喧嘩に使われないためだというのは正当な話です。
そしてこの頃は、使用地方も混在し、柳刃が主流になっています。
また、私が衛生の面から一番存在拒否にこだわってきた
朴ノ木の持ち手が未だに使われています。
というか、一周回って元に戻ってしまったのです。
朴ノ木は、鋼材に対しての消耗品、商売のモノであり、
検査から大腸菌がいっぱい検出したことで、これを止めて
ステンレスでのサンドイッチで鋼を挟むことになったのが
私の一体型の包丁でした。
O-157を食い止めることにも一役を買います。
最近では「ダマスカス風の素材」と昔の文化包丁の組み合わせは、
刃物バブルになっています。あれは米国のハンティングナイフです。
これらの包丁は刺身包丁なので、
大きくは「平造り」と「そぎ取り」などを料理人は
とても細いこの刃物で仕上げますが、
時には、寿司職人と言えども不出来な人も多くなってきています。
何よりも私は、子ども達はじめ、人が犠牲となる犯罪が、
こうした刃物が武器となることに耐えられません。
いづれ、私はアドバンスデザインをうちあげ、
しかもビッカース硬度を表示する社会規範が必要と思っています。
伝統とは「裏切り」ですから、
肉体は切れないが、魚はもちろん、野菜や果物はとっても切れる、
そのような日本ゆえの「切れ味」を発表したいと思っています。


目次を見る

『歯磨きブラシや歯磨きペーストに革新とジェネリック』


   


     5月 25th, 2019  Posted 12:00 AM

昨年の入院期間も「歯は大事に」していました。
したがって、かかりつけの歯医者医院受診は、
全く動じない私が、最も緊張をしました。
何事も無くてすっかり安心しました。
口腔内ケアと全身疾患との関係は意識しないといけないですし、
「白い歯」はもちろん私は大切だと思っています。
それこそ、TV出演者は歯が綺麗であることが
重要だと思っています。
最近ではずーっと変わらなかった歯磨きブラシや歯磨きペーストには、
大きな変革があろうとしています。
それこそ、入院患者は院内処方でジェネリック薬品が安いので、
賄うことがありますが、循環器系の薬剤には
米国では使用停止が入ってきています。
そのことを知らない循環器系医師に対しては、
私は徹底的に言い放ちます。
歯磨きの習慣性に頼っていては駄目なように、
新しい情報をつかまないと
特に、医学系には進歩が激しいことが多いのです。
つねに更新したほうがいいです。
自力で歯を磨く新しい手法には、新なデザインが必要です。


目次を見る

『「人間工学」をデザインの基本は間違っている』


   


     5月 21st, 2019  Posted 12:00 AM

ERGONOMICSは、人間工学と訳され、
そもそもは戦術的学問として登場し、その目標は効果と安全だったが、
第2次大戦後には労働成果を求めた科学として
Human Factor Engineeringに呼称が変わりました。
Human Factor Engineeringは米国で、やがて英国では、
Human sciences and advanced technology=
HUSATに変わっていきましたが、
国内では一冊も学術書がありません。
HUSATは英国で人間工学の応用研究とそのコンサル業務、
専門家養成を育み、情報関連産業を取り扱ってきました。
製品開発や各種審査会では人間工学をアピールしながらも
わかっていない作品、製品、商品があります。
例えばやはり手が基本で、握る、掴むなどや、
身障者対応といった人間工学的アプローチが
重要な聖火トーチ審査でも恩師・柳宗理からの話を思い出しながら、
人間工学的に間違っている場合は、その点を批評をしました。
学生時代には「なぜ、野球のバットのグリップが円形か?」を教わりました。
私は「手」を基本として、ボリュームやスイッチなど多くを学び、
オーディオ機器商品を世に出しました。
現在でも人間工学を応用した、
またその成果を設計に落とし込んだ商品には、
間違っていることが多いのです。
まずは、「手」の動きから多くを学ぶことが基本です。


目次を見る

『技術はいつでも歴史的にも「戦争」が革新する?』


   


     3月 31st, 2019  Posted 12:00 AM

技術が格段に進化するのは、歴史的にも戦争であり、
これは革新=INNOVATIONと言います。
この言葉で、主たる理論を構築したのはヨーゼフ・シュンペーターでした。
そして彼の発言なのかどうかであり、第二次世界大戦が始まりました。
私は革新では無く、TRADITION=伝統とその「裏切り」だと考えています。
絶対に乗りたいと思っていたコンコルドは、
いつもケネディ空港で見てはいましたが、今は乗れません。
このモデルがあるホテルを知っています(笑)。
コンコルドはマッハ2.2で飛行しました。
マッハは相対速度を音速で割った値ですが、
大西洋を横断する速度だと言われています。
JAXAが、マッハ5クラスの極超音速旅客機の実現を目指し、
研究開発を進めていることを発表しています。
この研究開発は、米国のボーイング社も競合に乗っています。
それこそ、戦闘用のエンジン技術では無いことを願いつつ、
太平洋を2時間で横断できるその旅客機という革新に期待しています。


目次を見る

『スパイカメラには冗談と言っても捕まった』


   


     2月 22nd, 2019  Posted 12:00 AM

これは、いわゆるスパイカメラ、ミノックスです。
古いカメラをたまに眺めて楽しんでいます。
十分にこのカメラを使いました。
しかもこれ、フィルムを入れたままでしたが、
何を撮ってたのか、わかりません。
一番の思い出は、これがきっかけとなって米国の空港ゲートで、
捕まっては、結構、長く取り調べされたことです。
日本では、一回も捕まったことはなかったのですが。
これ何って聞かれて、
「This is my spy-camera」と言ってしまいました。
冗談だと言っても、別室につれて行かれました。
当然誤解はとけました。
またある時は、宇宙関連のある研究機関では
ほとんどが「写真禁止」、やはり持ち物検査で、
引っかかったのですが、取り上げられずにすみました。
ついついこのカメラを所持していましたが、
出番はありませんでした。
話題に事欠かないカメラでしたが、
ミノックスはこれを完成したときに、
メーカーが駄目になり、双眼鏡ばかりになりました。
そういう意味でも、
このカメラには、記憶に残る歴史性がありました。


目次を見る

『より軽量で使わないけれど最高のモノづくりが選ばれる』


   


     2月 17th, 2019  Posted 12:00 AM

ある洋画で、
「どうして、グロックを使わないんだ」という台詞がありました。
グロックだと、水中から犯人を逮捕できました。
オーストリアのメーカー、グロック社はプラスチック製品でした。
が、軽量なプラスチック製の銃を開発しました。
そのためX線に写らない、寒冷地での使用も問題ない銃として
グロッグ17が米国の警官に大ヒットしました。
警察庁の一部で、S&Wを警察が採用されたことを知りました。
私は率直に、もはやグロックがあるのに、「どうして?」と聞きました。
「S&Wが初速で0.2秒速い」との返答でした。
1999年にチタニウム素材の「AirLite Ti」は
357マグナム弾が使用されました。
2001年には、さらに軽量で「M37」の後継として「AirLite Sc」でした。
357マグナム弾ではない、「.38」で、
フィンガーレストとランヤードが装着された「M360J」が、
最終的には「SAKURA」と改名された日本の国家拳銃が選ばれました。
全く「使用しない」のに、世界でも最高の拳銃なのしかも知れません。


目次を見る

『ユニバーサルデザインからヒューマン・センタードデザインへ』


   


     2月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

「ユニバーサルデザイン」の知らせが
米国の友人たちから、私にきたのは1995年でした。
しかし、それより以前、1986年名古屋で開催された
世界デザイン博覧会でマイケル・カリルが
「ユニバーサルデザイン」を最初に語りました。
私は主体として、ユニバーサルデザインの教育を
最初に政府に提案をしました。
名古屋では市民講座や市の職員へのワークショップを行っていました。
その後、ユニバーサルデザインは
商業主義的な流れを受けてメチャクチャになっていったのです。
丁度その頃、2000年に建築誌『SD』が終巻号をむかえ
「ヒューマン・センタードデザイン」に大きく変わる時でした。
人間中心主義で、
それこそ、今ではインターラクションデザインという
ITでの「人間中心主義での関係性」が求められました。
一昨年私は学術×××××でキャリアと論戦を張り、一方的に負けました。
今では、デザインでは、至極当然の考えとして
もはや違う段階へと進んでいるユニバーサルデザインを
いまだ研究課題とする全国の家政学部に、
私は呆れかえり、その研究課題への研究費を反故にしました。
すでにそれら研究課題への応答、回答、解答はデザインの分野で
提示、具現化されていましたから。
まだまだ、ユニバーサルデザインを主軸として
語るデザイン界や、デザイン教育は多いのです。
次の次元に向かうヒューマン・センタードデザインでこそ、
デザインでの本質があります。

* 公自単情安省空


目次を見る