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Posts Tagged ‘素材’


11月5日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 5th, 2019  Posted 12:00 AM

11月5日 赤口(丙午)

ところが、こうしたリサイクル、
あるいは再生化された素材に
「静淑さ」
という美しさを見つけだすことは
不可能である。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』11 造形元素としての点


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11月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 4th, 2019  Posted 12:00 AM

11月4日 大安(乙巳)

クラマタの「スターピース」は、
模造品からの開放を成し遂げ、さらに、
模倣を引き込むことで、いわば、
マイナス1かけるマイナス1イコールプラス1を
証明する形態を形体した素材で
発明するというデザインにまで到達させている。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』11 造形元素としての点


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10月23日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 23rd, 2019  Posted 12:00 AM

10月23日 先負(癸巳)

クラマタの「スターピース」は、
模造品からの開放を成し遂げ、さらに、
模倣を引き込むことで、いわば、
マイナス1かけるマイナス1イコールプラス1を
証明する形態を形体した素材で
発明するというデザインにまで到達させている。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』11 造形元素としての点


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10月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 21st, 2019  Posted 12:00 AM

10月21日 先勝(辛卯)

クラマタは、まさに、
この模造品素材を、
新素材化してしまった。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』11 造形元素としての点


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『二人の国際的インテリアデザイナーが来てくれました』


   


     9月 18th, 2019  Posted 12:00 AM

たった1mm厚からの5mmの波型、
そして「腰」では座らないことを実現しました。
もう28歳から車イスに乗っているので、それこそ「座ることのプロ」です。
カーボンファイバーで「問題解決」と「価値創出」をやり切りました。
インテリアデザイナーで、国際的に活躍する森田恭通氏と吉岡徳仁氏が
来場し、試していただきました。
映像と対峙しながらどう思ったでしょうか、気になります。
ちなみに、吉岡氏の電話相手は私です。
挨拶は出来ませんでしたが著名な建築家達もいらしていただきました。
そして、13日2時半にはAXISで会おうよと、
連絡をくれた鈴木エドワード氏が、突然、逝去されたのです。
1983年にAXISギャラリーで開催したタケフナイフビレッジ展で、
彼と出会いました。田中一光さんを連れてきてくれて
多くのデザイナーや企業が次々来場することとなり、
一躍タケフナイフビレッジの仕事は世の中に出ることとなりました。
それ以後もNew Yorkで私の誕生日パーティ開催にも会いました。
そしてまた今回のAXISギャラリーでの再会を楽しみにしていました。
kawasakiとsuzukiは企業だけでなく、
個人的にも世界で一緒に頑張っていましたから。
日本発のモノづくりがやっと叶いました。
また日本発のカーボンファイバーは、
本当に「詐欺まがいの集団」をいくつも知りました。
これまで車イスの設計からこの素材を追いかけています。
この市場開発には、3つの大きなマーッケトがあります。
これは「詐欺まがいの集団」が多いのでまだ内緒ですが、
これから韓国でも発表がらみで展開を予定していましたが、
この政情ではできません。
やっぱり、「商品発表会」では、世情が反映しました。


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『たった1mmを5mmの波型にすれば、日本発CFRP発明』


   


     9月 16th, 2019  Posted 12:00 AM

カーボンファイバーの、たった1mm厚の板を、高さ5mmの波型にして、
これまでのカーボンファイバーを越えた日本発のモノづくりをしました。
「問題解決」と「価値創出」がやっとできあがりました。
CFRP「炭素繊維強化プラスティック」は、
福井で炭素繊維が織られているのですが、
その後、詐欺のような誤魔化されてるんじゃないかと
思える産業にあずけることになります。
これがカーボンファイバー産業の最大の原因なのです。
しかしこの素材は、やがては福井県の産業になるかも知れません。
それは「性能」を性能性・性能的に「美学」として、
「象徴」ではなくて「神話性」という価値にまでするつもりでいます。
高額商品ではありますが、3時間映画を見ても、
「座り心地が最高のモノ」、一生モノを超えて何世代にも渡り
ずっと使用、所有してもらえるモノを創り出しました。
これまでのイスでは考え出せなかった、
モノづくり=大物主神を表しました。
おそらくその一方で、
CFCPというまがいモノがインテリアに入っていくでしょう。
「パリの大聖堂」には燃えないこの素材で再興してもらいたいです。
たった1mmを5mm波型にした「決して燃えないこと」を
座るという形状に表現してやりきったと思っています


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『インテリア商品のために、日本だから出来ること』


   


     8月 23rd, 2019  Posted 12:00 AM

イスやソファーなどイスの歴史が日本には無かったとされています。
イスについて考える時いつも初心回帰、原点回帰です。
私はこの事に対して調べて書いていますが、
仏教伝来とともに、
「禅家所乗物」・「独搨(トクタツ)」・「發子(テンス)」
といった寄りかかる「倚子」がありました。
素材としての木に寄りかかる意味から
「椅子」という表記が一般的になりました。
その歴史や文脈を受け取り、作品も制作展示もやりきってきました。
今回、私の商品発表会は、会社創立70周年記念となる作品です。
新たな「イスとソファー」を組み合わせた造形を、
「先端的な素材」の性能から表現しています。
ウレタンフォームなど経年劣化をおこす、レガシーとして
ふさわしくない素材を使うインテリア用品は
美術館のパーマネントコレクションにはならなくなってきたのです。
歴史の断片として博物館を飾るモノです。
情報空間、音響、映像が錯綜するこれからの空間を対象とした
インテリア、室内装飾、デコレータなどプロが必要となるでしょう。
イスが置かれるこれからの空間も新しい提唱をしています。
クライアントから見れば哲学的だと思われていますが、
21年間の大学人から
再度、デザイナーだからこそ出来ると考えています。


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8月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 18th, 2019  Posted 12:00 AM

8月18日 赤口(丁亥)

デザイナーは、
自己のイマジネーションのなかで、
素材はこうあらなければならない、
という思い込みは激しいものだ。

この激しさを有しない者は、
デザインに向かっては
ならないとさえいえる。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』9造形された形式


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『武器も兵器も、戦争ではなくて「スポーツ」である』


   


     8月 3rd, 2019  Posted 12:00 AM

戦争という言葉だけで、特に日本人は大嫌いです。
様々な技術開発が戦争の武器や兵器となることは当然危惧しています。
同時に、デザイナーとして武器や兵器には
造形と技術の知識に、ダ・ヴインチの如く関心を持って見ています。
知識と発想がなければ開発することも、正しく有効利用することも、
問題解決することも、平和的利用にもつなげられません。
「戦い」はそれこそ戦争ではない勝敗で、
新しいスポーツ化されないものかと考えています。
サッカーの起源が、戦争で勝った敵国の将軍の首を蹴って
祝ったことからとされていますが、
今はその競技には行き過ぎた行動を伴うほどに
血が騒ぎ熱狂を持って楽しむスポーツです。
そしてスポーツ選手は、英雄になり多くの人達に、
感動や勇気を与えています。武術や武道も戦闘法から、
その型の美しさや技の強さを競う勝敗をつける戦いとなり
身体と精神とも自分との闘いにより磨かれ、
その道を学び、極めていきます。
空手などの美しい動きの型はロボットの動きにも転用されています。
例えば、伝統工芸としての打刃物、刀剣も、
武器から神格化までその時代で役割や技術その継承が重ねられています。
日常の道具としての刃物も武器になる、人を傷つける可能性をもつ以上、
それを産み出すモノづくりには、
「生」をかけて、取り組まなければなりません。
結構な刃渡りの刃物をどこにでも持ち運んで使いましょうという
軽快なコンセプトでスタイリッシュなデザインされた刃物ケースは、
素材も相応しくなかったけれど、県か市のデザイン賞が与えられており、
銃刀法も知らずに「馬鹿が選んでいる」と想像がつきました。
話は展開してしまいましたが、
さて、コレはまた進化している「ズムウォルト級ミサイル駆逐艦」です。
「そして私は、戦争ではないスポーツとして、
その駆逐艦を考えていた男がいた」と言われたいです。

駆逐艦


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『「DESIGN TOKYO」では台湾製すべてが5点入賞』


   


     6月 30th, 2019  Posted 12:00 AM

「DESIGN TOKYO」の審査をしました。
そして最終10点の現物審査を、発表前日審査員全員でやりました。
この10点中に「日本製」は2点のみでした。
この2点はこれが選ばれると審査委員が共通で選んでいました。
鋼を包むパッケージとスピーカーですが、
惜しくも受賞に至らなかったのには理由があります。
前者は、素材にアルミニウムが使われていました。
塩害も駄目、それこそ梅干しをアルミに押しつければ、
一晩でアルミが傷みます。
鋼のためには、それこそ下面には孔が要ります。
さらに重要なことは、
「スタイリッシュに持ち運ぶ」をうたう前提として
鉄砲刀剣類所持等取締法の刀剣類の基準に
慎重に対応すべきだということです。
後者については、周波数特性の表示がスピーカーシステムでは
評価ができませんでした。
私は、キッチンナイフもスピーカーも自分でやってきていますから、
大いに業界がデザインで盛り上がることを期待しています。
という訳で、「日本製」は悉く残念な結果となり、
受賞5点はすべて「台湾製」に決定してしまいました。
最近の海外のデザイン賞でも、「なぜコレが?」と受賞製品を見ています。
グランプリ含め5点の製品は、書道の文化、
アラビア書やアップサイクルの視点とともに、
現代技術も台湾がとっても勝っています。
国をあげて戦略としてデザインの教育あるいは支援が実っており、
一方日本のデザインは相当に遅れています。


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