kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘血小板’


『象と蟻、その表現法はまったく変わってしまった』


   


     8月 3rd, 2015  Posted 12:00 AM



「ガリヴァー旅行記」を書いたジョナサン・スウィフト、
彼の書いた言葉に、
「象は実物より小さく描かれ、蟻は実物より大きく画かれる」という
的確な指摘があります。
なるほど、この写真も象は実物より小さく蟻は実物より大きいのです。
美大時代も、精密な鉛筆デッサンの訓練は、ほぼ実寸、
もしくは1.1倍で描かされたものです。
プロのデザイナーになってからは、小さなモノの図面は5倍図で、
できる限りモックアップモデルは実物大で制作してきました。
現在もモデルは実物大です。
デザインするモノは実物大を守っています。
しかし建築は縮小モデルが当たり前になっています。
絨毯などの下図は実物大であり、スウィフトの指摘は文明で
人間が人工化していくときに、人間という大きさから、
人工物の設計表現のあり方を指示していることを認識すべきです。
図面作成では二つの発見を書き残す必要があると私は考えています。
かつて私の祖先は、宮大工図面は縮小図であっても、発想のままに
用紙を継ぎ足して描いていました。
それは設計の想像力が用紙の大きさに囚われない考え方でした。
またCADシステムでは、それこそどんなに大きな建造物であっても、
拡大と縮小は自由自在になっていることです。
今、私は設計=デザインは、実物をコンピューター画面の中では
自由自在であり、3D-CADであれば、自在に描くことができれば、
それは今では3Dプリンティングや光造形で自在に実物の拡大化も縮小化も
極めて簡単になっているということです。
頭蓋骨を光造形で制作したときに2倍の大きさで制作して、
それを見た瞬間に、あらたな想像力を刺激されました。
また、同様にマイクロ光造形では、血小板サイズのロボット化も
可能になっています。
すなわち、私たちはコンピューター・デジタル設計で、
象は実物大以上が制作可能となり、蟻はマイクロ光造形まで
設計=デザインとモックアップモデルが可能になっていることです。


目次を見る

『デング熱は風土病ゆえにもっと厳密なジャーナリズム報道を』


   


     9月 7th, 2014  Posted 12:00 AM



小学生の頃の夏休みは、昆虫採集に夢中になった時期でした。
昆虫も、トンボ・蝶々・蛾・甲虫などは暗記するほどであり、
諦めた収集の虫に、「蚊」がありました。
これは採集しても、標本にすることがとても小学生には難しくて、
採集することを諦めて図鑑だけは読みあさっていた記憶があります。
ヒトスジシマカが代々木公園で大暴れしているようですが、
この対策についての報道はとても手抜きというか、
知識を報道する姿勢が欠落していると思えてなりません。
代々木公園を封鎖しても無意味だと思われるのです。
一つは熱帯病でなおかつ風土病、対症ワクチンすらまだ無いのです。
デング熱は、もっともっと深刻な風土病というジャーナリズムが
あってしかるべきであり、代々木公園を消毒している場面報道では、
デング病の深刻な恐ろしさを知らしめていないと指摘します。
いづれ、蚊が死ねば大丈夫では無いのです。
白血球、血小板が犯されるという死病であることを報道すべきです。
蚊の生息場が代々木公園から明治公園ではないと考えるべきです。
蚊は風力で飛んでいけば、東京都内のあらゆる場所に、
蚊は生息して、その卵が世代交代毎に、この熱帯病因が拡大します。
気候変動の原因が、虫の生息場所を拡大していることに
もっと詳細なジャーナリズムでの訴求報道が必要です。
蚊退治に、殺虫剤がヒットしている話などはどうでもいいのです。
私たちが、この熱帯病、しかも風土病、その後遺症絶滅を
どこから願えばいいのかが情報化されていないことに注視すべきです。
もはや、日本列島は亜熱帯では無くて、熱帯の風土病が
私たちに蔓延する状況をもたらしていることを熟知する必要が
すごいスピードで迫ってきていることです。


『流行の根源である伝染病は人類の破滅道理なのか』
「『突然変異』・決して起こってほしくないこと」


目次を見る