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Posts Tagged ‘表現’


『来年は「子』ゆえ「四十八茶百鼠」を見るのです』


   


     11月 27th, 2019  Posted 12:00 AM



来年の干支は「子」ということで、
鼠色もおおいに席巻するかもしれません。鼠色は灰色とも呼ばれます。
厳密に言えば異なりますが、
私はおおまか日常使いとしては同じと考えています。
日本のいわゆる和色には、日本人の決めた様々な色彩があります。
「四十八茶百鼠」で476色までが現代にも伝えられています。
私が30代に福井に戻った時、空の色はいつも鼠色を見ていましたが、
その時は、二つを発見しました。
私の色相や彩度、明度は、子供の時からどうしても
この空の元に育っているので
自分がつくる色ではその明度を上げることを意識しました。
それから、一番びっくりしたのは「利休鼠」の存在です。
それこそ、この「利休鼠」は背景色として、
画面での文字や写真を最適に表現することができるのです。
ちょうどカナダのトロントで訪れたデザインスタジオの
コンピュータのデスクトップや
プレゼの背景色に目に優しいということで、
この色が使用されていました。
来春の「子年」には、もっと鼠色を確かめたいと思います。


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『鯖江市「高年大学の校章」は40年間続いている』


   


     11月 11th, 2019  Posted 12:00 AM



1988年(昭和63年)に開校した鯖江市「高年大学」の校章は、
私がデザインを引き受けました。
今年、開学40年を迎えた、社会人のマークです。
私の記憶では、当時「コシヒカリ」に重きを置いていると考えて
それをふまえてデザインしたと記憶していたのですが、
実際のデザイン意図は、鯖江市の花・ツツジでした。
ツツジのマークゆえに、デザイン意図は、
「総状花序の記号性を引用し、半円形の構成で
その重なった印象は人生経験のある
高年者の存在性を象徴するとともに、
生涯教育による限り自己啓発への意欲を垂直線で表現する。
そして、柔らかな楕円形態による造形は、
地域社会での高年者同士の親密感をイメージしている。」と
高年大学のしおり、本年度40周年記念号の歩み・文集にも
巻頭に、校章とともに掲載されています。
毎年、500名弱の高年者が様々な文化やら理工までのカリキュラム、
部活動に励まれています。授業料は年間3000円で、
60才以上から入学できます。
人生100年時代を生き抜く生涯学習の場です。
それこそ、私自身がその年代になっています。


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『手書きにこだわる「東京人」・12月号』


   


     11月 1st, 2019  Posted 12:00 AM



文房具がとっても人気なんでしょうか。
私の約100本万年筆のコレクション(もうやめようかと・・・)、
モノへの執着は伝わっているのでしょうか。
まさしく偏愛文具からの様子が、
愛すべきキャラクターが見えて、楽しい号の「東京人」です。
それこそ、久しぶりにライターの高瀬文人氏は、
私の「商品展示会」にも来てくれましたので、
恰幅のいい彼も十分にしなやかに受けとめた
厚さ1mmを波形5mmのカーボンファイバーの椅子も載せてもらいました。
インタビュー取材はデザインを生み出す発想、表現、伝達で、
脳の「起電力」を掴み取る話を一気にしました。
これも学生時代に、散々鍛えられたデッサンやスケッチ、
それだけではなくデザインストロークの訓練からの覚醒です。
そして、私は手を大切にしていますから、目に見える一番の道具である、
「手」の手入れも余念なく、普段は手袋で保護しているくらいなのです。
昨日は鯖江市から来客もあり、
私が伝えられるような考えや技はつまびらかに
モノづくりに関わる後輩たちに伝えたいとセミナー開催を予定しました。
そろそろ、とくに鯖江や福井の眼鏡の専門家に、
生理学的にも網膜が丸いことや神経細胞を解剖学などまで、
全く知らないマスコミから、私の実務、実践的デザインを話します。
ちょうど、高瀬氏は、次には「宇宙」をとりあげたいというので、
最初の日本人宇宙関連のいとこを紹介しました。
やはり本物の話、実務者から話を聞くべきだと彼にも伝えました。


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『たった1mmを5mmの波型にすれば、日本発CFRP発明』


   


     9月 16th, 2019  Posted 12:00 AM



カーボンファイバーの、たった1mm厚の板を、高さ5mmの波型にして、
これまでのカーボンファイバーを越えた日本発のモノづくりをしました。
「問題解決」と「価値創出」がやっとできあがりました。
CFRP「炭素繊維強化プラスティック」は、
福井で炭素繊維が織られているのですが、
その後、詐欺のような誤魔化されてるんじゃないかと
思える産業にあずけることになります。
これがカーボンファイバー産業の最大の原因なのです。
しかしこの素材は、やがては福井県の産業になるかも知れません。
それは「性能」を性能性・性能的に「美学」として、
「象徴」ではなくて「神話性」という価値にまでするつもりでいます。
高額商品ではありますが、3時間映画を見ても、
「座り心地が最高のモノ」、一生モノを超えて何世代にも渡り
ずっと使用、所有してもらえるモノを創り出しました。
これまでのイスでは考え出せなかった、
モノづくり=大物主神を表しました。
おそらくその一方で、
CFCPというまがいモノがインテリアに入っていくでしょう。
「パリの大聖堂」には燃えないこの素材で再興してもらいたいです。
たった1mmを5mm波型にした「決して燃えないこと」を
座るという形状に表現してやりきったと思っています


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『インテリア商品のために、日本だから出来ること』


   


     8月 23rd, 2019  Posted 12:00 AM



イスやソファーなどイスの歴史が日本には無かったとされています。
イスについて考える時いつも初心回帰、原点回帰です。
私はこの事に対して調べて書いていますが、
仏教伝来とともに、
「禅家所乗物」・「独搨(トクタツ)」・「發子(テンス)」
といった寄りかかる「倚子」がありました。
素材としての木に寄りかかる意味から
「椅子」という表記が一般的になりました。
その歴史や文脈を受け取り、作品も制作展示もやりきってきました。
今回、私の商品発表会は、会社創立70周年記念となる作品です。
新たな「イスとソファー」を組み合わせた造形を、
「先端的な素材」の性能から表現しています。
ウレタンフォームなど経年劣化をおこす、レガシーとして
ふさわしくない素材を使うインテリア用品は
美術館のパーマネントコレクションにはならなくなってきたのです。
歴史の断片として博物館を飾るモノです。
情報空間、音響、映像が錯綜するこれからの空間を対象とした
インテリア、室内装飾、デコレータなどプロが必要となるでしょう。
イスが置かれるこれからの空間も新しい提唱をしています。
クライアントから見れば哲学的だと思われていますが、
21年間の大学人から
再度、デザイナーだからこそ出来ると考えています。


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『桜と炎とが見事に「トーチ」になっている』


   


     4月 4th, 2019  Posted 12:00 AM



桜の花は、確かに日本人の花のアイコンです。
そしてなるほど、この花を使ったトーチは、最適な表現だと思います。
昨年は、私自身は入退院が続きましたが、
「トーチ」の審査には出掛けました。
オリンピック/パラリンピックのデザイン審査は最初から、
マークと言い国立競技場なども、
これらのコンペはすべてが政府によって
やり直しになってしまいました。
桜はおおよそ100種もあるということですが、
桜の「トーチ」には、誰も注目してこなかった
炎のデザインにこそ「技」がありました。
最終審査では、IDのデザイナーはすべからく、
この「トーチ」を後押ししていました。
しかも、「トーチ」の炎をデザインしたことは、
もっともっと広報が必要です。
アイコンであった桜、そして5つの花びらの炎が
ひとつとなって燃えることなどは、
審査員全体には行き届いていたとは言えませんでした。
私は、オリンピックもパラリンピックも、一体化すべきと思いますが、
桜の「トーチ」が、日本中をひとつにして
復興からの再興を盛り上げてくれることと願っています。
デザインは未来をつくることができます。
桜色からホワイト色まで、桜色には100種もあります。
これは大阪大学でのいわゆるソメイヨシノの花色です。


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『令和元年・古希である私』


   


     4月 2nd, 2019  Posted 12:00 AM



とうとう元号が定まりました。

私は古希・70歳です。

人生の、残りも少なくなってきました。

だからこそ、日常には後悔が残らないように、

いつでも想像力がすぐに創造でもって

こんな時代に、ここまでの発想があったのかを、

私は表現していこうと思っています。


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『デザイン意図が「存在」という内容につながる』


   


     2月 1st, 2019  Posted 12:00 AM



小松誠は最高のクラフトの陶芸家です。
陶芸という技能を入れて、
この発想にたどり着くことがスゴイの一言です。
どういう訳か、NewYorkのMoMAに行くと彼の作品を観ます。
展示作品はもちろん入れ替えられるのですが、
行く度に出会う確率が高いです。
最近では、彼のモノまね商品が出ています。
モノまねには腹がたちます、
これは彼の作品ではないか、と叫びたくなります。
発想、表現、そしてモノの伝達を、
彼の造形を通してその陶芸作品は
ただ存在しているだけで表しています。
同じデザイン界にいて、一目も二目も置いています。
そして、私の生活空間にも彼の作品は存在しています。
彼から貰ったりの花器、
自分で買ったお皿やコーヒーカップと集まりました。
その存在での伝達は、
卓上に置かれたモノからも受け取ることができます。
発想は意図を表し、しかも存在は内容だということです。
彼の作品はそれを成し遂げる、クラフトデザインです。


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『インダストリアル・グラフィックという私も不明』


   


     1月 25th, 2019  Posted 12:00 AM



入門用のプリメインアンプとチューナーです。
プレゼ用にチューナーのデザインを終え一息、
秋葉原にいつものチューナーのコーナーに行ったら
P社の新製品を一足先に見かけました。
<やばいっ、今のじゃだめだ・・・!>
大急ぎで秋葉原から横浜そして磯子のデザイン室に戻りました。
電車内で、どうしよう、新しいデザインは?と自問自答していました。
そこで考えたのは本体へのグラフィック表現、
つまり、ともかく「インダストリアルグラフィック」と呼びました。
本体上面に、背面のコード結線と
実装中身をグラフィックとして表示、表現しました。
そして、新規メーターの前面パネルです。
チューナーには当時、メーター表現はなかったんです。
このインダストリアルグラフィックとメーターパネルの、
とてつも無いデザインを思いつきました。
翌日がプレゼで、チーフだけが味方でした。
「インダストリアルグラフィック」っていうのを定義しましたが、
自分でもよくわからないまま勢いで説明し、論破を狙いました。
「CADIS」ではなくて、「CANDIS」にならないかとか、
チーフと一緒に考えました。
私には「絶対に売れる」、という自信がどういうわけかありました。
この入門用が、後のAurexを位置づけました。
そして、プリメインアンプとチューナーは業界でヒットしました。


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11月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 21st, 2018  Posted 12:00 AM

11月21日 大安(丁巳)

思い込みは、
クラマタの表現を借りれば、
「意識でこね回したものはあまり
面白くないというか大したことはない」
という事につながる。



倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』2ワイングラスのインジケーター


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