kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘講演’


『資本主義からの逃走』
 「#教えることは教わることです。
              だから教える立場を!#」


   


     4月 20th, 2010  Posted 11:18 AM

教える立場こそ
私はすでに常勤の大学人になって15年になります。
しかし、人前で講演や講義らしきものは、25歳から経験しています。
東芝にいた頃、関連会社で「講義」をと言われたところから始まりました。
そして、決定的には、「車イス生活」になって、
母校に非常勤講師で帰ってこないか、ということでした。
母校・金沢美術工芸大学での非常勤から、
福井大学では建築、教育、情報文化三つで非常勤経験をしました。
というよりは、これは恩師が私に組み立ててくれた大学人への道、
そのトレーニングだったのです。
きっかけは、「心臓障害」があって、
もうデザインスタジオをやめて、
ひとりライターで生きていくべきか、
あるいは、ずーっと思っていた光造形をやりたい!
ラピッドプロトタイピング(1990年代には洋書が一冊)を本格的やりたい、
このいづれかを選択するとき、やはり光造形ということになりました。
そこで、恩師に相談したところ、
「やっと、大学に行く気になったか」ということで、
新設される名古屋市立大学・芸術工学部に常勤することになりました。
ただ、福井県鯖江市の依頼で、
「社会人向けのデザイン講座」をやっていました。17年やりました。
奇跡と教える立場
二つのことがありました。
恩師からは、
「デザインで奇跡は起こせない」
「奇跡を起こすのは教育だ」という指摘でした。
もう一つは
「教える立場に立ってこそ、学んでいる自分を識る」
この二つが、教育者・大学人になっていった動機でした。
だから、
「学ぶ」というのは、
当然、「真似る」→「まなぶ」ということであり、
そのためには、教えていくことで、
何を教えるかを学び直して、教える立場になります。
そうした、教えていくことで、
あらためて様々な質問を受ければ受けるほど、
「あっ、このことが伝わっていない」ということを識ります。
それは、「教えられる」ということです。


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4月17日Staff Blog


   


     4月 17th, 2010  Posted 6:46 PM

4月17日

本日はアップルストア銀座開催の
Dream Classroomに出演。
プレゼンテーションソフトの歴史と
アップルのソフトウェアiWorkに含まれる
Keynote-Tipsがテーマの「授業」を行った
BOSS (川崎和男, Kazuo KAWASAKI)

ホフディラン 小宮山雄飛様の司会により、
以下の三つの質問からトークを進めました。

・学生時代、
 夢を叶えるために取り組んだことは?
・自分の経歴を振り返って、
 キーとなるターニングポイントは?
・今後の展望は?

授業はこの質問への回答だけに留まらず。
医学部進学志望だったが
美大に進学することになった経緯はじめ、
BOSSの若い学生、デザイナーたちへの
熱い語りは休まず続き、
会場は非常に盛り上がりました。

最後はご来場の皆様との記念撮影。
全体の集合写真は
アップルストア銀座の以下のウェブにて
公開される予定です。
http://wdirect.apple.com/jp/retail/
dreamclassroom/

会場にお越しいただいた皆様、
twitterでコメントをいただいた皆様、
本当にありがとうございました。

(写真提供:アップルストア銀座)


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4月5日Staff Blog


   


     4月 5th, 2010  Posted 6:03 PM

4月5日

今月4月27日、
公益社団法人吹田青年会議所主催による
「知ろうよ!吹田」において
BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)の
基調講演・パネルディスカッション開催が
決定いたしました!!

「創造力・想像力のあるこどもを育てる」
と題しまして、基調講演を行います。

お近くの方は、是非起こしください。
お申し込みはこちらまで→お申し込みリンク


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『資本主義からの逃走』
 「* 東京の白っぽい桜、想像力と創造力が・・・ * 」


   


     3月 30th, 2010  Posted 1:20 AM


もうすぐ4月、上京してきてからの寒さが怖いと思います。
桜も戸惑っているような蕾や開花も、寒々しい感じです。
ふっと、社会人になって就職してきた時の桜の色を思い出しました。
北陸育ちで大学も金沢だった私には、
東京の桜がとても「白っぽかった」ことが重なりました。
気持ちはすこぶるもうデザイナー気分でした。
しかし、これから始まる社会人、そしてデザイナーになるぞ!、
そんな気分に、なんと桜が、
白い華に見えていたのはなぜだったのだろうかと思います。
もう40年も前の感覚に振り戻されました。
自宅には、教え子が贈ってくれた
盆栽の桜は見事に桜色で花開いていました。
その桜を見てから上京し、
早稲田大近辺や霞ヶ関近辺、そして六本木近辺の桜は、
あの上京した当時の「白っぽい桜色」です。
連日、大学人として、デザイナーとして、
ひたすら「何に自分を向かわせるべきか、懸命」です。
自分が正直に行動していることは自負できます。
白っぽい桜色
社会人としては、日吉から銀座に通勤していました。
東横線で、大きな施設が綱島にありました。
労災病院でした。
ラッシュアワーの車中から、その施設の周囲にも桜が咲いていました。
28歳、その施設の体育館から、
東横線を見つめる日々がありました。
「もう、二度と東横線には乗れないな、
なぜ自分はこの施設の体育館でリハビリをしなければならないのか?」
車椅子生活のためにリハビリ施設から見えた桜、
それもとても「白っぽい桜色」だったのかもしれない・・・。
あのリハビリ施設で、現在、大学人になっている自分など、
まったく想像もしていませんでした。
想像力がデザイナーの資源です。
その想像力に自分の未来など決して見えていませんでした。
その程度の想像力なのに、「想像力をなんとか創造力」として、
デザインを蓄積してきたものだと思います。
あらためて、また東芝のデザインセンターを訪ねます。
これまでもいくたびか、
フリーになっても行きました。
講演にも行きました。
しかし、今度の訪問は何かあらためて自分の想像力を
確かめに出かけるのです。
1972年同期入社、多分1600人ぐらい新入社員だったはずです。
今、その一人が社長として「原子力事業」を率いています。
私が育った東芝が、「未来を原子力」に向かわせています。
自分の想像力と創造力を再び重ねることになるのかもしれません。
まったく不明ゆえに、
私の想像力が「白っぽい桜色」なのかもしれません。


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『資本主義からの逃走』
 「* 人前で喋ること、きっと得意分野ですが・・・ *」


   


     3月 29th, 2010  Posted 12:25 AM

講義・講演は大好き
「講演」は私の大きなデザイン活動だと思っています。
なにしろ、一人っ子(母違いの妹がいます)だった私は、
まったく無口すぎるほどの母と二人でした。
父は、職業上、全く家には居ない人でした。
だから、子供の時から「口達者だった」ようです。
小学時代から、弁論大会は必ず優勝していたくらいです。
中学では英語の弁論大会に出場することも大好きでした。
私は人前で「上がる」という感覚がまったくわかりません。
聴衆が少ないと「やる気」が失せるほどの性格だと思います。
したがって、大学人としての講義、
デザイナーとしてのプレゼンテーション、
講演会は、ほぼ、得意分野と言ってもいいでしょう。
苦手なスピーチ
ただし、苦手が一つ。
それは、結婚式のスピーチです。
結婚式には、使ってはいけない言葉があります。
さらに、新郎新婦の名前を決まって、ど忘れしてしまいます。
この失敗から、結婚式は電報で勘弁してもらっています。
しかし、その電報文には満身の力を込めて絶対に結婚式場に、
全く「存在」しているようにと校正と添削の限りをつくします。
だから私は「お笑い番組」が大好きです。お手本だからです。
古典落語も随分と覚えていた時期もあります。
大学の講義は、絶対に準備をします。
同じ講義は絶対にやらないことを堅持しています。
ところが、昨年後期は大変でした。
「英語」での講義を決心したからでした。
前準備は大変であり、それは海外の大学講演のごとくでした。
あとしばらく大学人を続けるでしょう。
講演会は、デザイナーの義務と思っていますし、
私を講師として呼ぼうと言っていただけるなら応えたいのです。
おそらく、そういう意味ではプロです。
次のようなアドバイスをします。
「気合を入れる」!
これは、自分の「気」と聴衆の「気」を合わせることです。
それは、聴衆の「気」の波長をいち早くつかんで、
自分の「気」の波長を合わせていくことだと確信しています。
「気負わない」!
気負ったら、聴衆の「気」に自分の「気」が、負けます。
決して気負ってはならないことが大事です。
そして、もっとも大切なことは、
「言葉」の適切な、「切り方」です。
ただし、それは私が心がけながら最も出来ていないことです。
しゃべり尽くす前に「切り上げてしまう」のが、
ここまでだ!、ということはまだまだ修練が必要だと、
充分に知りながら、これができません。
大切さと大事さ
「大切」というのは、大事さの切り方のでしょう。


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3月28日Staff Blog


   


     3月 28th, 2010  Posted 11:59 PM

3月28日

早稲田大学
知的財産拠点形成研究所主催の
早稲田デザインシンポジウムにて
基調講演「創造する権利としての価値」
をお話しました。

意匠権について、
デザイナーとして今や意味を拡大した職能、
デザインと義務と権利の私論を展開し、
多くの法学者、法律家、特許庁の方と
意匠権について語り合う場となりました。
また素晴らしい弁理士さん達との出会いは
今後の活動の励みとなりました。


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3月25日Staff Blog


   


     3月 25th, 2010  Posted 9:43 AM

3月25日

新しいヘッドセットへ更新!の
BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)

講演中も実はヘッドセットで
BOSSと
やりとりすることもあります。
「時間おしてます〜」とか。


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3月18日Staff Blog


   


     3月 18th, 2010  Posted 4:45 PM

3月18日

17日、
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)は
京都相国寺承天閣美術館にて開催された、
ケータイ国際フォーラムの
パネルディスカッションに出演しました。

講演では、
クラウドコンピューティングから
これからのケータイ「COOL PHONE」の
到来を予知する内容で、
盛況の内に終了致しました。

お越しいただいた皆様、
ありがとうございました。


「COOL PHONE」の説明画面


ディスカッションの風景


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2月21日Staff Blog


   


     2月 21st, 2010  Posted 7:17 PM

2月21日

19日 千葉大学 医工学シンポジウムにて、
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)の
講演が行われました。

ご来場いただきました皆様、
ありがとうございました。


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2月6日Staff Blog


   


     2月 6th, 2010  Posted 11:55 PM

2月6日

旧神戸生糸検査所で開催された
若手デザイナー向けの人材育成講座
「デザイン道場」にて
「International Design」
というタイトルで
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)の
講演が行われました。

多くのデザイナーの
方々にお集りいただきました。
ご来場いただきました皆様、
誠にありがとうございました。


BOSS(川崎和男)プレゼンテーション


本日はデザインのコンセプトの考え方から
若いデザイナーたちへの熱い心を伝えた
講演でした。

次回2/26国際文化会館でも講演
行います。
みなさま是非お越しください!


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