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『資本主義からの逃走』
  *「病院、環境とシステムに資本主義は不都合」*


   


     2月 9th, 2010  Posted 2:34 AM


環境とシステムとダイナミックス
私は入退院・手術に関しては数多き実体験があります。
そして、毎月の診察も大変です。
病院は海外でも入院していますから、比較もできます。

まず、「病院」名前の漢字づかいをやめましょう。
「院」とは取り囲まれてまったく閉ざされた空間です。
もっとも、隔離病棟ともなれば「病院」でいいです。
しかし、「病園」がいいと思っています。
ちなみに、「学院」と「学園」は、
前者が閉鎖空間の学びの場です。
後者が開放空間の学びの場ということです。
だから、「幼稚園」は楽しいことの場となり、
「大学院」というのは閉ざされた学の場です。

そして、昨今は「電子カルテ」が病院の情報システム。
「電子カルテ」って呼び方がすでに時代遅れです。
名古屋市立大学が多分最初に「電子カルテ」を構築し、
患者への情報公開をしたと思います。
だから、阪大病院に入院したときに、
「電子カルテ」で無かったことにびっくりしました。
ようやく、阪大も電子カルテが構築されました。
しかし、見てびっくりでした。
基本がありませんでした。
「電子カルテ」を商品化している企業責任が明確です。
「電子カルテ」は、
単なるExcelフォーマットにすぎません。
データーベースor情報メディアor単なるレコードです。
また、大きな問題は
すべてが「個人情報の最たるデータ」です。
だから、この管理はクローズドでなければなりません。
秘匿情報管理というシステムと、
健康・病気・対症・臨床・保健をどうするかが問題です。
そうなれば、システム的だけでは駄目であり、
ダイナミックスシステムを組み込む必要は明白です。
「情報アーキテクト」という専門性、
「メディカルアーカイブ」という閲覧性の開示、
「クリニカルレコード」というジャーナリズム、
これらが不可欠です。
そこには、「統合的デザイン」によって、
「カルテシステム」そのものの

メディアインテグレーション・デザイン

インターフェイス・デザイン

インターラクション・デザイン

アーカイブレコード・デザイン

ブラウジング・デザイン

などへ、「デザイン手法の導入」と、
いわゆる、ハードウエアそのものとネットワーク化が、
「デザイン」で具現化する必要性が必然なのです。
そして、この実現には資本主義的論理や、
民主主義的意志決定論は不要です。


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